1997年
1997年 年賀状
明希まして
おめでとう
元氣でね
1997年1月6日ー 神妙に先生の話を聞く幸
由季ちゃん
雅なカードと嬉しいお便りをとても嬉しく
拝見しました。 ペン習字のように美しい
整った字なので、 おばあちゃんの震える手で
書く字は恥ずかしくなります。
お正月には来てくれて嬉しかったですよ。
七夕様のように一年に一度しか会わないのは
とても寂しい事ですものね。
二人共幼い時から少女に成りそして眩しい
様な大人になって!! 幼かった時の印象
が何時迄も頭にあって懐かしく思い出して
います。 一昨日四日は、昔、家に居た
学生達が、もう四十才の坂を越して「小母さん
の誕生日だから」と覚えていてくれて集まり
ました。 中年になったとはいえ、懐かしい
顔が並んで、夜が更ける迄、楽しい一日
でした。赤ちゃんの時の由季ちゃんの話が
出て、もう大学生と聞いて皆吃驚してい
ました。 本当に月日が経つのは早いで
すね。 年を重ねると余計に急流に足を
掬われるように早く感じます。月日が早
く過ぎ去るのは、平和で一応幸せな故かも
知れませんね。戦争中の一ヶ月は本当に長く
感じたものです。 配給の米も調味料も一月分
はとても持たなくて、早く次の月が来るのを
待ち焦がれたものです。
青春時代も、あっという間に駆け去り
そして一生懐かしく、思い出すのも青春
です。どうぞ悔いのない1日1日を、心に
残る日々をお過ごし下さいね。私も明後日
から、「やさしい心理学」が始まります。どうせ
半分は眠ってますが。一応机に向かって神妙
に先生の話を聞く幸を味わっています。
又遊びに来て下さい。楽しみにしています。
あれも、これも、やりたいと思う事ばかり
でも目も悪くなるし、時間も足りないとあせります。
では元気でね。風邪をひかない様に
早く帰って暖かくなさいませね。
おばあちゃんより
由季ちゃんへ