6/6
6
6
午前中の授業が終わる頃にはすっかり晴れ、青空が広がっていた。
四限目の終わりを告げるチャイムが鳴り、購買に行こうと席を立つと翔が後ろから声をかけてきた。
「どこ行くんだ綾人、一緒に食おうぜ」
「今日は弁当じゃなくってさ、購買でパンでも買いにってくるよ、ちょっと待ってて」
そう言って教室を出ると翔が走ってきた。
「じゃあ俺もいくわ、弁当だけじゃ足りないし」
「翔少し食べすぎじゃない?弁当もかなり大きいし」
「部活してると全然たりねぇの!つーか綾人はもっと食べろよな、細すぎんだよ」
「そんなこともないだろ」
二の腕に力を込めて見せる。
「なんだよそれ、細っせーよ」
おなかを抱えながら翔は笑った。
6