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その花の名前は…  作者: 十月名白
出会い
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午前中の授業が終わる頃にはすっかり晴れ、青空が広がっていた。


四限目の終わりを告げるチャイムが鳴り、購買に行こうと席を立つと翔が後ろから声をかけてきた。



「どこ行くんだ綾人、一緒に食おうぜ」



「今日は弁当じゃなくってさ、購買でパンでも買いにってくるよ、ちょっと待ってて」


そう言って教室を出ると翔が走ってきた。



「じゃあ俺もいくわ、弁当だけじゃ足りないし」



「翔少し食べすぎじゃない?弁当もかなり大きいし」



「部活してると全然たりねぇの!つーか綾人はもっと食べろよな、細すぎんだよ」



「そんなこともないだろ」


二の腕に力を込めて見せる。



「なんだよそれ、細っせーよ」


おなかを抱えながら翔は笑った。

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