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〜の事シリーズ

人生のこと

作者: 破矢音

こんな俺の人生論。

いつもこんな感覚で過ごしてる。

   そんなに考えなくてもいいんじゃない?



何かの選択を迫られ考え込む俺に、いつも彼女はそう言った。

 


「何言ってんだよ」



と返すと、彼女はわらって



『何真剣になってんのよ。たかが人生じゃない』


「たかが人生って……」


『人生なんてゲームみたいなものよ』


「は? ゲーム?」


『そう、ゲーム。 

 ただ、リセットボタンが無いの。やり出したら止められない。一つ戻るとか、セーブするとかは無いのよ』


「うわ、理不尽」


『何が理不尽よ。このゲームに参加できただけでも、凄い光栄な事なのに。

 まぁ、もっとも? その光栄さが分からなくて自らゲームから離脱するヤツもいるけどね?』


「つか、だったらもっと人生っつーゲームを大切にしなきゃいけねーじゃねーか」


『馬鹿。ゲームは楽しむ為に在るのよ。楽しまなくてどうするの』


「ん〜……つまりお前は何をいいてぇんだ?」


『本当に馬鹿ねぇ。

 楽しめばいいのよ。

 貴方が選んだ選択。どちらもそれぞれの道があるわ。それがなにに繋がるかなんて誰も知らない。

 けど、そのスリルを楽しむのよ。

 一歩間違えばゲームオーバーかもしれない。

 そんなスリルをね』


「ゲームオーバーって……」


『死、よ。当たり前じゃない』


「……」


『パーティーは家族や友達。

 モンスターは自分の上に立つ人。

 経験値は勉強よ。

 って事で、さぁ、勉強しなさい?』


「げ、……結局そう言うオチかよー……」


『ふふっ……って言いつつも教科書を広げるのね』


「まぁな。

 俺、ちょっとこのゲーム頑張ってみるわ」


『やる気になったのならなにより。

 

 ま、楽しんでやりなさいな』





     

            たかが、人生なんだから







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