21th all heat
all heat
詩:遍駆 羽御
君の肌から僕の肌へと伝う原動 永遠と鳴れ
冷たい雨に打たれて Tシャツから透けてるシルク
首を振り 君は祈る 過去を消し去り 弱い自分を
粉々に粉砕する希望(明日)を
全ての熱よ この肉体に宿れ
死しても尚 描く真紅の血 この肉体に流れている今ならば
100度の四季を越えても 君(生まれ変わり)へと辿り着けるから
何時の時代の君も 傍で見守ってきた
君の愛した人も 君の憎んだ人も まるで自分が君の物語に登場してるように
風に靡く黒い髪 緋色の髪 白い髪 その匂いは全て 僕の知る世界だった
触れ合ったのいつの時だろう?
それさえ もう 覚えていない
しかし 心が揺れる 瞳から流れる涙が知っている君と僕の物語があった、と
何度目かの君は僕との思い出を覚えてくれていた
けれど 君には僕が認識できない
君が中空に呟く度に 君の吐息が僕に教えてくれるかつての思い出
僕と君でも僕らの世界を自由にできない
どんなに願っても下から上へは砂は流れない
だから 僕は君(生まれ変わり)を静かに抱きしめる
迷わないで そっと 傍から離れた
独りの暗闇は少し 寂しく 寒かった