超・日常9
初投稿9日目!
「それでは!私から重大発表があります!」
馬鹿騒ぎも一段落し全員揃った家族の前に立った。
「私の家族の中で学校に通っていて尚且つ歳が1番低いのは皆が知っている通り陽太郎!そんな陽太郎も来年で中学3年生15歳!
進学する高校次第では1人暮らしも視野に入る時期よ!葛葉も卒業して遠い大学に行くと聞いているからこの家に私と使用人達以外に住む人は基本的に居なくなるわ。
そうなると政臣と結衣が独り立ちして以来の私自身の時間が出来ると言う事なの!」
よく聴こえるように声を張り上げる。
「まぁ高校は葛葉と同じ所に行くと言うならもう3年は陽太郎の面倒を見る事になるわ。あ、でも結衣と春輝の仕事の忙しさが落ち着けば預かるのもなくなるわね……」
「それもそうなんですが今会社で他社との問題が発覚してそれらを解決するまで時間がかかるので家に帰るのは変わらず遅くなりそうなんです。
なので葛葉は卒業まで、陽太郎は来年の卒業まで預かって貰いたいんです」
「ふむ、そう言う事なら構わないわ。寧ろ陽太郎を甘やかす理由で出来て嬉しいから」
「そこは自重してくれると嬉しいかなぁ」
「分かった、分かったから!お金はしっかり適正金額を渡す!結衣も春輝も私が孫に対して甘やかすのはお小遣いだけだと知っているでしょ?」
「陽太郎を一度問い詰めたら葛葉と一緒に10万円をそれぞれに渡したそうじゃないですか。
問い詰めたのはついこの間何ですけどね???」
あ、やべ
「ま、まぁまぁ!!私にも瑕疵はあった!だが使用用途は友達に対するプレゼントや食事に消えたと聞いているから問題ない!!
それで話を戻すが「ちょちょちょいちょ!お母さん」ん?どうしの?」
「どうしたんじゃないですよ。葛葉はバイトしていません、陽太郎は論外。家の手伝いを特別する訳でもなくお小遣いは月に5万!使用用途をしっかり報告しなければ行けないとはいえ5万!!普通の学生には多すぎます!お母さんの甘やかしにらかなり譲歩してますよ!これでも
そのお小遣いの間でプレゼントは食事を済ませるのは構いません。しかし追加で10万円も渡すとは何事ですか!!!」
「あの、私の報k「一度黙って下さい!」はい……」
駄目だぁ……!結衣の教育ママの顔が出て来てしまった!
それにしても秘密だと言ったのに陽太郎と葛葉は漏らしてしまったのか?!……どれだけ詰められたんじゃ????
「この際合わせて頂きますが!「ゆ、結衣先にお義母さんの話を」アナタは静かに!」
「「「「「立場弱っ」」」」」
言葉を発するまでも無く黙ってしまった春輝に他の子達が思わずと言った様子でツッコミを入れていた。
そこからは1時間ほど孫達もいる前での後悔説教が繰り広げられた。
説教中だろうと使用人は働く為少々何とも言えない光景が出来上がってしまったが特に言う事はない。
いや、峰墓には助けて欲しかった。
4回は目があった。
「さぁ!お母さん続きをどうぞ!」
言えないが???
公開説教の後に意気揚々と発表が出来るほど心臓に毛は生えていないが?????
久しぶりに結衣からの説教はキツく少しばかり落ち込みつつ話を戻した。
「えー、話を戻すが葛葉と陽太郎、2人の面倒を見るのをもうそろそろ止める……1人暮らしの際には防犯上の観点から妾の使用人を1人付けるからそこは安心しろ。
そして陽太郎!心苦しいが体育祭以降暫くこの家には帰らん!結衣と政臣の時にもやったが親がいない時の過ごし方や問題への対処法!1人暮らしに近い感覚を身を学ぶ為!
葛葉は卒業したら離れた大学に行く聞いている。ここから通うのは無理、ならば1人暮らしになる!必然的に陽太郎はこの家で使用人達とだけで過ごす事にまでは元々分かっているでしょ?」
「う、うん」
「その間私は何をしているのかを伝えます!!」
私の子達は一度経験しているのでそれぞれの反応を浮かべている。
苦笑いしている子、頭を抱えている子、呆れた様子だいる子、爆笑している子……笑う必要あるかしら?
「陽太郎!よく聞きなさい!貴方が私と会えない間私は"今"を学ぶ為に高校生をします」
「「は????」」
はぁ〜〜
2人意外の孫からも短く反応があった。
どうやらそれぞれの親から何も聞いてこなかったみたいね。
対しては子達は呆れ一択だった。
私とて少しは傷つくが?
「理由は色々あるけれど"今"を学ぶ意外では伝手作りよ。
知っての通り妾は人外の者!しかし人間達との伝手は無力ではない。人外達にとっても人間との交流、それによる伝手は得難い物となる。
具体的に高校生をしようと身分を偽る時などその際たる例です。意外と交流、伝手は馬鹿になりません」
「何でそんなに伝手が必要なの」
「陽太郎」
「何」
「今の貴方には知る必要がないわ」
「は?」
「勿論葛葉や他の私の孫達にもよ?」
ほんの少し妾の力を溢れさせ威圧する。
すると全員が萎縮してしまった。
「私の問題なの、義昭達も私が許可した時以外関わらせないわ。
大丈夫、安心なさい。毎年7月29日は勿論集まるし連絡は拒否しないわ。寧ろ積極的に取るから甘えたいのなら好きに甘えなさい」
皆の顔を見る。
事情は知っている私の子達は複雑そうな顔をしていて孫達は不安そうな顔をしている。
そんな顔をしても仕方がない。
何せ
人外でも無ければ死んでしまう可能性があるからだ。
未だに口調が安定しない氷鉋狐雪
平時は〜です、ます口調だが少し素が出ると〜よ、〜ねと僅かに語気が強くなる。
子供達は口調の安定しない氷鉋狐雪を見てふやけたアシ◯ラ男爵と心の中で思っていた。
揃いも揃って違う
まだまだ残念感が拭えない親だった。
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