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超・日常11

更新85話目


「雨……」


外を見ると雨が降り外に出掛けるには不向きが天気であると分かる。

日課の運動は離れの道場に行ってすれば良いと思いつつも今日はどうもやる気が出ない。

まぁ、今日くらい休んでも良いだろうと思ってしまうがこういう心持ちがいつかどこかで自分自身の身を滅ぼす事に繋がると知っているから最低限の運動をする為に着替えて向かう。


「まずは柔軟からね」


床は学校の体育館のように運動しやすい床にしているので踏ん張りが効きとても良く動ける反面普段も相応に大きくなるので好みが分かれる。


「んっ」


左足を曲げ伸ばした右足に体を倒す。

太ももの裏の筋肉が伸び解されていると感じる。

運動した後にするとかなり気持ちいい故に癖になるが程々にしておく。

今度は左足を伸ばし右足を曲げる。


「ふぅ、流石に体操をしている子達ほど柔らかくはないけれどこの程度なら私でも出来るのが体の神秘よね」


今度は両足を開き中央に向かい体を倒した。

体が全て地面に着くほど倒す。

どんな運動にも体の柔らかさは重要だと説き運動をする子供達にしっかりと柔軟をやらせたのが懐かしい。

女とは違い男は股関節の可動が狭いからな、広げるのが絶望的に難しかった思い出が蘇る。

股割りを手伝うと痛いと泣く子供達の姿。

桜花にやりすぎだと怒られた記憶、そしてしばらく子供達から無視とまでは行かなくとも避けられた思い出……


「余計な事思い出したわ」


思い出した記憶を振り払い立ち上がると今度は上半身を解す為に壁に掛けてあった棒を取った。

棒を背にして持ち前に後ろにと周回させるように移動させる。

この時肩甲骨を意識して動かす事で腕を動かす際の可動域を僅かにでも増やす目的だ。

他のやり方もあるが棒を使って鍛錬をするので私は好んで棒を使って肩を解している。


「次は軽めの筋トレか」


棒を壁に立て掛けると腕立て伏せの体勢になる。


「ふっ!!」


そのまま倒立へと移行すると道場の中を回って行く。

1周を終えると同時に倒立をしたまま腕立てをしていく。


「っ……!っ……!ふっ……!」


限界まで体を真っ直ぐに前後左右に揺らさずゆっくりと腕立てを行う。

想像以上に腕に負荷がかかり汗がじんわりと滲み出して行くがまだ続ける。

そこから3分ほど時間を40回の腕立てを終わると倒立を止め寝転がった。


「……………………やっぱりこれは疲れるわね。段々と慣れてくるとはいえしっかりと汗が出るから清々しいわ」


タオルで汗を拭くと次の腹筋へと移行する。

まずはシンプルな腹筋、次にV字腹筋を200回、更に腹斜筋、腹横筋それぞれを鍛えるメニュー左右2種類それぞれを100回の合計1000回を終えた。


「…………………………」


全身から汗が湯気のように立ち昇っている。

少々気恥ずかしい気がして来るが好いた男に見られている訳でも無し気にせず続けた。

次にするのは下半身のトレーニングだ。

ただのスクワットから重りを持ち跳躍しながらするスクワットなど数種類を行う。

全てのアップが終わるまで30分は軽く超えていた。

水分を良く摂り脱水にならないように気を付けながら壁に立て掛けてあった棒を使い目の前に敵がいると想定してそれなりに本気で振るう。


「ふっ!はっ!!……チィ!」


過去に私が相手した事のある棒術の達人を想定して棒を振るうが脳内でもかなりの手練れで予測が幾つも潰されてしまう。

所詮は私の脳が勝手に作り出した虚像に過ぎないがその虚像にさえ手を焼くほどその達人が素晴らしい使い手だったと言うことなのだ。


「…………うむ!興が乗って来た!!!」


身体を強化はしない。

しかしリミッターを外し全力も全力で棒を振るった。

私の棒を使った戦い方は槍ほど突く事はなく徹底して次の一撃へと繋がる攻撃をする連撃を主として戦っている。

棒というリーチのアドバンテージに連撃という攻撃方法を取ってようやく使い尽きる事のない体力を持って刀を振るう神楽に有利を取れるのだ。

しかも神楽は剣術も学んでいる訳ではなく完全な独学。

人間界のバグそのものだ。


「よしっ!」


脳内で作り出した達人に勝つと棒を壁に立て掛けた。

汗を拭き水分補給をしっかり摂っていると道場に拝が入って来る。


「狐雪様今日の予定はいかが致しますか?」


「そうね…………このままお風呂に入って着替えてご飯にするわ、ご飯は空腹を紛らわす程度でお願いね。それから少し寝るわ、何か用事が出来たり客が来た時は遠慮なく起こして」


「承知しました」


「なら私はこのままお風呂に向かうからご飯の準備をお願いね」






雨で気分が下がる氷鉋狐雪

結構筋トレは欠かさないのでいつも来ている着物の下は想像よりマッシブ。

ルームランナーを買うか迷うお婆様






ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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