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超・体育祭11

連続更新52日目!


何事も無く体育祭が進み応援合戦が終わり最後のリレーも白熱して終わった全ての子供達が汗を流し笑顔で体育祭を終えようとしていた時に大会実行委員会から放送が入った。


「えーー皆さん!今日1日お疲れ様でした!張り切って種目を詰め込んな結果過半数がリレーになってしまった事は申し訳ない!」


校長のお茶目な謝罪に笑いが生まれる。


「楽しい1日!怪我人も急病人も1人も出ずここまで楽しめた事は私に取って間違いなく思い出の1ページになるでしょう!

 しかし!!!まだまだ楽しい思いはしたいでしょう!なので!今から最後の種目!エキシビジョンマッチ100mを行います!!観戦は近くでした方が良いので芝生の所まで移動して下さい!

 そして勘の良い貴方達なら分かるでしょうがお昼連絡が行った人達は100mのスタート地点に集合して下さい!」


テントにいる生徒達は開会式の時と同じように移動する。その中から数人の生徒がスタート地点へと移動した。

そしてスタート地点には()()()()と陸上部短距離から5人、小倉雄介(おぐらゆうすけ)吉田彰宏(よしだあきひろ)佐藤晃(さとうあきら)中西隼(なかにししゅん)藤ヶ谷六花(ふじがやりつか)が選ばれた。

この5人は全員がギリギリとはいえ10秒台を持つ集団でありリレーで全国2位になったチームでもある。

陽太郎の通う中学校ではスター的存在でありこの5人が選ばれた事で盛り上がった。

残り2枠は1500mで1位を取った陽太郎と何故か私がいた。


(何故こうなった?!?!!!確かに鍛えているから純粋な身体能力だけでも100でも日本選手権の決勝に出れる程度の速さはあるが!

 何故私を選ぶ!!!こうなった原因は……)


チラリと後ろを見る。

そこにはドヤ顔とも言える笑顔でぐっ!と親指を立てる葛葉がいた。


(本来なら葛葉が出るけど戦う相手的に絶対に負けるからと()に走る権利を押し付けたな!いや、頼られるのは普通に嬉しいがこれは何か違う!何か!!違う!!!)


学校は全員が半袖半ズボンの体操服。

私のは葛葉から貸してもらう形になっている。

そして菅原義久を見た。

菅原善吉の子供であり100m日本選手権優勝者にもなっていて日本史上最速の19歳11ヶ月で10秒の壁を打ち破った男子短距離界の至宝。

持ちタイムは9秒96だが既に3回公式記録で10秒を切っている。

私の血が強く出ている孫の中の1人


義久に気付いた生徒達が男女問わず黄色い声を出している。

種目の違う陽太郎ですら目をキラキラと輝かせて親戚のお兄ちゃんを見ていた。

吉田彰宏は嬉しさのあまり静かに涙をだばだばと流している。


「だ、大丈夫?」


「…………………」コクコク


涙を流していて返事をまともに返せていないが頷く事で何とか反応は出来ていた。


『オンユアマーク』


ぶっちゃけ明らかに選出された私が場違い過ぎて未だに僅かだがざわざわしているのは最早泣けて来る気がした。


かちゃかちゃ……


義久がもう少し若い頃個人練習に付き合っていた頃にスタブロの練習を私も経験した事がある。

最初は良く出来なかったが義久からの教えもあって上手く出来るようになった事は私の記憶に新しい。

陽太郎も短距離の練習に参加してスピード強化に勤しむ事もあるのでスタブロの経験はある。

陸上部は体育祭が終わった後そのまま競技場で練習をする予定だった事でスパイクを持って来ており全員がスパイクを履いていた。

私?葛葉が用意していたよ。足の大きさ同じだから葛葉のを使っているわ!!


『セット』


ここからは戦場

正式な選手ではないが戦うものとして雑念は不要

臨戦態勢になる


「はぁ……」


パァン!!


乾いた音が鳴ると同時に全員が飛び出す。

短距離にはリアクションタイムが存在しある一定の時間より早く反応をすれば失格となる。

しかしおおそれた大会でもない為本気で反応をした事で義久、陽太郎、私の3人それぞれのリアクションタイムが0.118、0.123、0.098という超人的な反応を持ってスタートを切った。


「はっや!ほぼフライングだろ……!!」


「頑張れ陽太郎ー!!」


「吉田先輩ふぁいとーーー!」


「菅原さん頑張ってください!!!」


「──────!!!」


沢山の声援が走る人達に集まる。

やはり純粋な短距離選手達の力が上で菅原義久含む短距離勢6人が前に出た。

短距離選手としては遅いがその実力女子トップクラスとほぼ同等の陽太郎と女子トップと同等の私とでは私に分があり少しずつ私が前に出る。


50mになった時点でトップは義久、2位争いは短距離の5人でもはや勝負は決まっていたが全力で足を進めた。

中間疾走は陽太郎も私も完璧に決まりそのままゴールする。


1位 菅原義久 10秒21

2位 吉田彰宏 10秒91

3位 中西隼  10秒91

4位 小倉雄介 10秒99

5位 佐藤晃  11秒03

6位 藤ヶ谷六花 11秒11

7位 氷鉋狐雪 11秒31

8位 小雨陽太郎 11秒76


全体的に想定より速い

陽太郎も自己ベストと同等のタイムで走り満足そうに体育祭は終わった。

この映像もネットの海に流れバズってしまうがその事はまだ知らない。





短距離選手としてやっていける氷鉋狐雪

久々に見た孫の義久がカッコ良くなっていて「はわわ!」となった。

少し先の未来でやらかしたお婆ちゃん







ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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