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超・夏休み29

連続更新39日目!


8月23日

昨日陽太郎が家に帰り昼食を済ませた後直ぐに妖力の冷気変換の鍛錬に移った。

葛葉の感覚としてのアドバイスもあり私の想像より遥かに早く冷気変換の技術を習得する事が出来た事は嬉しいのだがやる陽太郎との交流の機会が無くなってしまった事は残念でしかない。


「うーーん、26日に2人とも登校再開、26日は月曜日……か、夏休みが終わるのは早いわ。子供何だしもう少し長く休み取っても良いと思うのだけどねー」


「そうも行かないのでしょう。毎年ある体育祭と文化祭の同時開催、月の初めてに3日間もあるのですから準備にも相応の時間がかかります」


「そんな事は分かっているわ。だけどもう少し羽を休めて欲しいってどうしても思ってしまうのよ。

 それに休みが増えれば陽太郎と葛葉をどこかへ遊びに連れて行ってあげられると思うの」


「残念ながらお二人はどこか出掛けるより何かを食べたりゲームしたりする方が性に合うのでしょう。それに葛葉様は夏休み中2回の合宿、陽太郎様は夏バテ気味でまた大会も違いので張り切っていましたから」


「ままならないわ」


可愛い孫達との交流が少ないのはとても寂しいのだ。

葛葉と陽太郎も本来は結衣の元で生活をしているはずだったが会社が忙しく私に預けられた。

そうでなければ他の孫達と同様年に数回しか会えなかったのだ。

親元を離れて祖母である私の元に身を寄せているこの状況は嬉しくもあるが親に甘えられない状況でもある事を考えると少しだけやるせない。


「2人の文化祭と体育祭が終われば一度凛花にも会い話をしなければならないわ。

 予想外の速さで田中を見つけ出して消したのは良かったけどここに来て予定に狂いが出たのは少し面倒ね。棺晴の護衛を継続させるのか否かの問題は田中に不審な点が見つかった時点で継続する事は決まっているわ。

 だけど陽太郎の1人立ちの練習含めた私の最近の学生の調査として中学卒業するまでの1年間高校生をするかどうかについては迷ってる。峰墓としてはどうするのが正解かしら」


「計画通りにする事が宜しいかと」


「その心は?」


「まず第一に今計画を変えなくても不都合がない事が一点、第二に狐雪様が思っている以上に子供の口は軽く噂が広がるのが早いということが二点目です。二点目の噂の広がり方についてなのですが都市伝説等の形で異変が言い伝えられる傾向にあるので見逃すのは失策だと考えます。

 第三に凛花さんは狐雪様の弟君である輝耀様の子孫なのです。少しでも守りたいと思っているのでしょう?ならば心に従う事こそが正解かと」


「……ふんっ、胡散臭い占い師みたいな締め方をするんじゃない峰墓」


「手厳しいですな狐雪様!しかし本心は隠せますまい!」


「優秀なんじゃが2人でいる時に煽る癖が治らんのぉ」


「口調がいつの間にか崩れていますよ?」


「揚げ足を取る始末!!!」


数百年以上の付き合いがあり私の1番の忠臣とは言え実態は悪友に近い。

勿論峰墓は本性をしっかり隠して仕事に励んでいる。


「まぁ良いわ、予定はそのままにして進めるわ。

 峰墓も棺晴や源の者達とも連携して他にも襲って来る者がいないは警戒はしなさい。全貌が分かるまで油断は禁物よ」


「勿論でございます」


「そう、から戻っていいわよ」


一礼と共に峰墓が姿を消した。


「……………………やっと姿を消したの?」


辺りを見渡し峰墓がいない事を確認すると本棚からファイルを一つ取り出す。

中には孫の写真が入っている。


「もうそろそろ……後4年もせずに全ての孫が独り立ちと同時に成人を迎えるのね。

 義昭の長男である義経を始めとした30年、子供達も含めて満ち足りた時間だった……それでも一緒にいて楽しいと思える時間も昔より増えたせいか足りないと思ってしまっている。

 …………こうなれば成り行きで決めた決まり事も撤廃するか。基本的に年齢の制限も撤廃して私がまた夫婦になりたいと願う様な人間が現れるまで側にいよう。

 田中のように一族の力を狙う愚か者もいる事じゃからな」


孫達の写真を一人一人なぞり思いを募らせるとパタン!と閉じた。


「ふふ、今日は葛葉と陽太郎が帰って来るまで子供達の写真でも見返すのも良いわね」


子供達の写真が入っているファイルを幾つか取り出して開いた。

義経が赤子だった時の写真が目に入る。


「ふふふふっ!今と違って凛々しさの欠片もない柔い笑顔!本当に可愛いわ!

 ん?あらあらこの時の櫻子必死に私のお乳を飲んでる写真じゃない!確かこの写真は桜花に撮ってもらったのよね……あぁ思い出して来たわ!あの時の桜花ったら私の胸を何度も見ているのに顔を赤くしてて可愛いかったわぁ。最後まで初心で愛おしかったけれど慣れて欲しい気持ちもあったりして内心大変だったわねぇ」


何頁か捲ると懐かしい写真が見えた。


「あ!!政臣と結衣を産んだ時の写真!!何年振りかしらこの写真を見るの!!産むのは大変だったけど大きな声で泣く姿に思わず笑っちゃったわね!」


1人でキャッキャウフフと写真を見て楽しんでいるとドアがノックされた。


「狐雪様?」


「ん?どうかした?」


「いえ、お姿が見えず探していた所お部屋から声がしましたので声を掛けさせて頂きました」


「なら丁度良いわ!今子供達や孫達の小さい頃の写真を見ている所よ!一緒に見ない?!」


「?!喜んで!」





子供達と孫達を布教したい氷鉋狐雪

計画が狂ったりすると露骨にテンションが下がるか開き直ってテンションが上がるかの2択だが最近口調を忘れるが追加されたお婆ちゃん




ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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