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超・日常 2

連続投稿2日目となりました!

しかしながら今回は狙って連続投稿するのではなく筆が乗ったら書くスタイルなので1日複数話投稿する可能性と数日間隔で投稿する可能性もあるのでご了承下さい。


令和になった今現在

妾は数日ぶりに我が子に会っている。


「お〜!久しぶりじゃな政臣(まさおみ)!元気しておったか?!!」


「お久しぶりです母上。御身体の調子はいかがでしょうか?」


「何度も言っておるだろう政臣、不老不死たる妾の身体は病に負けるほど貧弱ではないと!むしろ身体の心配をするのは妾のほうじゃ。

 まだ政臣が幼子であった頃何度風邪の看病をしたか!幸い治り自体は妾の血を引いてある事もあって早かったが症状は重かったじゃろう?しっかりご飯も食べて寝れば治るものを妾と一緒に寝たいとぐずりごねて泣いたあの夜ぅ!!「待って待って下さい母上!その話は止しましょう!」……はぁ、不変の身体を持っている妾を心配するより自分をまず労って欲しいものじゃな」


氷鉋政臣

妾の息子であり葛葉と陽太郎の父親かつ大会社の社長を務め年商40億を叩き出した英傑。

妻と高校の頃に出会い18の頃に起業、妻の高校卒業と共に結婚をし夫婦共々会社を盛り上げた妾の愛し子夫婦っ!

孫と負けず劣らずの腕白さも兼ね備えている可愛い我が子!!!!


「時に政臣」


「ッッ!!……はい」


政臣の肩が跳ねた。


早苗(さなえ)はどこじゃ?」


「そ、それは……あの……」


妾の言葉に悪戯がバレた子供のように政臣が狼狽えておる。

これはもしやまたやったな?


「まさかまた会社で残業をしているのではなかろうな?」


「……………………そのまさかです」


「このっ……馬鹿者がぁあ!!!」


怒声が我が家に響いた。

年に何度かある我が子への叱責。

幾ら可愛い我が子と言えど許せる物事には限度がある。

子供も産んで歳も重ねた。

妾の血を引いて同年代に比べて若々しいとはいえ不死には届かぬし若干の不老を持つ政臣とは違い妻はただの人間であり相応に老けてしまう。


「週に何度か家に帰るとは言え会う陽太郎達と会う時間は僅か、食事も抜きがち……確かに太りはせぬが栄養が無ければ倒れてしまう。

 それを分かっていながら何故止めなかった政臣」


「それは「今の会社の事情は妾も少しは把握しておる!大変だと、特にこの時期は繁忙期だから社員全員が大変な思いをしていると聞く」」


宥めるように、言い聞かせるように妾は政臣に言葉を伝える。


「どれだけ有能であろうと人望があろうと上が頑張り過ぎてしまえば下も頑張り過ぎていずれ倒れてしまうのは目に見えている事じゃ。

 偶には部下の前で安らぐ事も上に立つ者の責務だと理解しなさい」


ほんの少し口調が変わるのを自覚する。

やや恥ずかしさを感じながら妾はこう言う場面でこそ効果を発揮する言葉を投げる。


「早苗の無茶を止められなかった悪い子には陽太郎達に政臣の小さ〜い頃の恥ずかしい話を話してやろう」


「ちょ!ちょっと待って下さい母上!流石にそれは恥ずかしい!!」


「なぁーに乳飲み子の時に腹が減ると必死に妾の乳房にしがみ付きお乳を飲んでいた時の話を事細かく伝えてやるだけ……じゃ!」


「じゃ!……じゃないです。一応母上は私の母上なのです!年代は私の親世代!それが「じゃ!」は少々キツい!!」


「はぁぁぁあああ?!?!言いおったな政臣!!無小便して布団に世界地図を書いた事も事細かに陽太郎達に説明してやる故覚悟しておけ!!

 後ついでに妾は葛葉の姉妹とも間違えられる程の容姿だから全然キツくないという事を忘れるな!!街に歩けば未だになんぱ?やでぇとにも誘われるのじゃからな!」


「そんな事を言いましたら母上私とて未だに街に出歩けば女性達が「ご飯でもどうですか?」と尋ねて来ますからね!」


「あ、それ早苗に言うからの」


「待って本当に待ってそれは駄目です」


「ふーーむ?」




沈黙が流れた。

交わされた視線でお互い何を言いたいのかは良く分かっている。

伊達に親子をやっていない。


「早苗を止められる無かった罰は甘んじて受けよ」


「うわぁぁぁぁぁ!!!!!早苗に殺されるぅーーーーー!!!」


頭を抱えながら泣く政臣に呆れてため息が出てしまうと同時にこう思った。

バレたくないなら言わなきゃよかったのに……と

度々呆れてしまうがやはり我が子は可愛い。


親子の交流をしているとふと伝えなければいけない事がある事を思い出した。


「そうじゃそうじゃ、言い忘れておったが2日後に爺様の墓参りに行くから他の兄妹達に連絡を入れておくのじゃぞ」


「え?今年は集まるのですか?ここ10年ほどはバラバラだったではないですか」


「まぁ疑問に思うのも仕方がない。何せ急遽決めた事じゃからな」


「えぇ……母上の招集なら皆喜んで集まるでしょうけど。

 どう言った内容か聞いても?」


「ならぬ。ここで言ってしまえばさぷらいずにならんからな」


「は?………………」


妾に対して呆けた目線を、「また何かやるつもりなのか?」と言う疑念を孕んだ顔を見てやはり陽太郎達のみならず他の孫達にも政臣の恥ずかしいえぴそーどを言ってやろうと心に決めた。



沢山の子を持ち孫を持つ氷鉋狐雪

我が子と同年代のようなやり取り所か中高生のような気安いやり取りを出来る事に実は望外の喜びを感じている母である。







ここまで読んで下さりありがとうございます!

面白いと思った方はブクマ、評価をお願いします


氷鉋狐雪 年齢 : ?????〜

氷鉋爺様(仮称)年齢 : 74(32歳没)

長男 : ???? 年齢 : 50

息子 : 氷鉋政臣 年齢 : 42

義娘 : 氷鉋早苗 年齢 : 40

娘 : 小雨??? 年齢 : 42

義息子 : 小雨??? 年齢 : 36

孫1 : 小雨葛葉 年齢 : 18

孫2 : 小雨陽太郎 年齢 : 14



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