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超・夏休み8

多分初投稿18日目!


「ごほん」


下らないやり取りを終えたのはそれから8分後の事だった。


「まぁ、妾の言いたい事は子離れの時期の準備と凛花の護衛、不埒者の処分が偶然にも重なったから同時に済ませてしまおうという訳じゃ!

 これなら凛花でもすぐに理解出来よう?」


「私が理解出来なかったのは情報量の多さ故なんですが」


「そんなもん高校生の歳になっても家の事情を話していないそこの親共に言え。

 言っていたら妾の家に護衛の要請も出来て襲撃も受けなかっただろうにな?家のしきたりや掟それらが存在してて伝えなかったとしても襲われてしまっている以上幾ら何でも愚策と言うほかない。これからは家の事情を早くに伝える事を進める。

 まぁ、当然勝手に一般の者に口を滑らさないようにする程度の判断が出来る年齢に限るがな」


「今回の襲撃、親である俺達にも不手際がありました。狐雪様の助言有り難く頂戴いたします」


「気を付けよ」


残りの茶を飲み干して立ち上がる。


「如何しましたか?」


「時間も時間じゃ家に帰る」


「は?!今夜中の2時ですよ!外も暗い、1人の時に襲撃にあったらどうするんですか!」


「……凛花妾の力を目の前で見てその言葉を吐いているのか?強さの話なら心配せずとも良い、本気を出せば街1つ所か県そのものを再起不能にさせる事も可能じゃ流石に一瞬とは行かんがの。

 後言っておくが妾がいない間の凛花の護衛は既に手配している」


「「いつの間に?!」」


「嘘でしょ?!」


親子3代が揃って反応を返す。


いや、土地神をしていた輝耀の母親なのだから妾の格も高く何でも出来そうとか思わんのか?

まぁ手配の素振りを見せていないのだからしょうがない所もあるのかも知れんが。

こやつら妾のそして輝耀の血が薄れて未知に対する想定が相当甘くなっておる。

凛花というより一族そのものの知識の劣化か……

本来なら土地神になる為に出家した輝耀の一族に肩入れのしすぎはするつもりが無かったのじゃが凛花が先祖返りで輝耀ではなくまさかの()()()濃くなっているのならテコ入れするべきか?


「…………陽太郎を紹介する流石に早計じゃな。話を聞かん事には何とも──────」


慎市と剛一とは年1〜2回の交流があるが凛花自体目にするのは今回の襲撃が始めてだった。

一目で輝耀の先祖返りをしている事が分かったのじゃが同時に感じる妖気は輝耀というより寧ろ妾のそれに近いと感じて驚いくと同時にこう思った、これから可愛がるのもやるさかではない……と。

見た目は輝耀に似ているが妖気はどう考えても妾のものに似ている。

妾の血が濃いのなら家族に入れたいが……この土地の管理の事も考えると……


「うーーーむ、どうしたものか…………」


「狐雪さん?狐雪さん?流石に無視は傷付くんですけど?!!!」


「突然固まってどうしたんでしょうか」


「狐雪さん?!狐雪さーーん?!?!!!」


「凛花落ち着きなさい。流石にこの時間に叫ばれるのは少しキツイ」


「あ、護衛の手配の話なら念話じゃ」


「「うわぁびっくりしたぁ!!」」


狐雪に呼びかける慎市と凛花は同時に驚き声を上げるが対照的に剛一が2人を見て呆れたようすでため息を吐いていた。

凛花の護衛達が一切驚く事なく立っているのを見習えとでも思っていそうな顔をしている。


「手配も済んだ話も済んだ。妾は理由あって9月後半まではこっちに常駐する予定はない」


「それは聞いても良い内容でしょうか?」


「勿論じゃ!!何と言っても可愛い孫の達の体育祭があるんじゃからの!!!

 去年はあまりにも熱中しすぎて末の孫から少し苦言を呈されたが今年は頑張って自重して孫達の勇姿を写真に収めるんじゃ!!それらの行事が終わるまで護衛をする気は一切ない!

 どうしても体育祭までの期間、妾が選抜した護衛ですらどうしても不安だと言うのなら妾の家に遊びに来るが良い!一族の末席として歓迎してやる。じゃがそこの慎市と剛一は駄目じゃ

 輝耀の血が凛花より濃い故に家に入れる事は無理じゃ。組を解体し今の子達のだれかに嫁入りするのならばもう一度家の者として迎え入れる事も可能じゃがそうするとこの土地を守る守り神の選別に苦心する事になる。

 故にちょっと無理!!!!!!」


一息で吐き切る。

そして人の名前を叫んだ。


棺晴(かんばる)!」


「ここに」


「「「「「「っ?!?!」」」」」」


一切気配のさせない登場に今まで石造のように動かなかった護衛達にも動揺が走った。


慎市達の目の前には妾がいる。

その妾の真横には凛花ではなく棺晴と呼ばれた黒子のように顔を隠した女がいるのだから動揺も無理は無かった。

何せ


「何せこの部屋に入った時には既にいたのじゃからの、護衛とは主を守る者の事を言う。

 主を守る者が主より何か1つでも優れていなければいる意味はない。この一連の流れだけでも妾の護衛は不満か?まぁ、妾と比べれば戦力は格段に落ちる故心配する気持ちは分からんでもない」


じゃが、と付け加える。


「護衛という一点に関しては妾の手駒の中で1番じゃから妾が来るまで存分に任せておれ」





陽太郎の嫁に凛花を考えている氷鉋狐雪

世間から見れば毒親と聖母、両方の性質を持つ♤









ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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