愛を乞うには遅すぎた
エルブ・トラヴァーは、引っ込み思案で消極的な少年だった。
しかし、そんな彼にはマートルという幼馴染みがいる。お転婆で少し強引な所はあるが、笑った顔が可愛い年下の女の子だ。
エルブは振り回されてばかりだが、明るくいつも励ましてくれるマートルの事が大切で愛おしい。その感情は、家族や兄妹に向けるものと同じだと思っていた。――彼女が皇太子と結婚式をあげるまでは。
「あぁ……僕は、君の事が好きだったのか」
それが異性に対する愛情だと気付いた時には、もう手遅れだった。
*前編、後編。
ハッピーエンドではないので、何でも許せる方向け。
しかし、そんな彼にはマートルという幼馴染みがいる。お転婆で少し強引な所はあるが、笑った顔が可愛い年下の女の子だ。
エルブは振り回されてばかりだが、明るくいつも励ましてくれるマートルの事が大切で愛おしい。その感情は、家族や兄妹に向けるものと同じだと思っていた。――彼女が皇太子と結婚式をあげるまでは。
「あぁ……僕は、君の事が好きだったのか」
それが異性に対する愛情だと気付いた時には、もう手遅れだった。
*前編、後編。
ハッピーエンドではないので、何でも許せる方向け。