表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄物語(´・ω・`)  作者: 黒龍
第1章
2/2

ある日の日常。


教室で自分の席に座ろうとすると黒髪をショートカットに揃えた活発そうな少女が目の前まで駆け寄ってきた。


「勇。おはよー。」


彼女は、幼なじみの楓で見た目通り活発で街の古い道場で幼い頃から杖術をしている。

最近、身体つきが女性らしくなり目のやり場に困ることもしばしばある。


「おはよう。楓。今日も元気だな。」


変に意識せず、自然を装い楓の顔を見て挨拶を返した。楓は、不思議そうな顔をしたが気にしたようすもなく、顔近づけてきた。


「そうだよ。元気なことは、大事なことだよ。」


楓は、ポケットから携帯を取り出すし、操作するとケーキ屋のホームページが写っている画面を見せてきた。


「それより、勇。今日の放課後、空いてない?近くにケーキ屋さんが食べ放題を始めたんだけど、一緒に行かない?」


「ケーキか。久しぶりに良いかもなぁ。わかった。行こ。」


「本当!じゃあ、放課後、楽しみにしてるから。」


何故か嬉しそうにしながら楓が自分の席に戻って行くと今度は、隣から羨ましいそうに声をかけられた。


「仲良いね。お二人さん。」


隣には、剣道部の主将の光がいた。こいつも俺と幼なじみだか、俺と違い身長も高くイケメンのため学年の女子の大半から好かれている。


「なんだよ。光。放課後、空いてるならお前も一緒に行くかぁ?」


「いや。楓にシバかれたくないからいいよ。」


「うん?何か言ったか?」


光は、呆れた表情をすると顔を反らしてよく分からないことを言って素早く話しを切り上げた。


「何でもない。気にするな。俺は、部活で忙しいから行けない。また。今度な。」


「あぁ。わかった。」


釈然としないまま俺が席に着こうとした時、急に教室の床が光り出した。


「なっなんだ。」


光の強さに意識を保っていらず、意識を失う直前に頭の中に直接なつかしい話し声が聞こえた。


「やっと、見つけた。お願いします。もう一度、彼女を。哀れな勇者、マオを魔王の宿命から解放してあげてください。」


「誰だよ……。意味……わかんね……。」


そのまま、意味のわからないまま意識を失いその場に崩れ落ちた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ