終局、ダンジョン踏破
って、やり過ぎた・・さ・解除しなきゃ!」
僕が手を打ち合わせると魔法が解除され音が戻る。空間がその音を取り戻した。
「な・・・にが?」
「ごめん、やり過ぎちゃった。ちょっと本気出しちゃって」
空間が僕の作り出した氷結世界で多少歪んだけど大丈夫だよね?ユルトさんの方は問題なかったみたいだし。冷たくないから大丈夫。
「この魔法は・・・・そうか、氷結世界か。通りで冷たくないわけだ。生物が存在しない静寂が冷たく映る神話の魔法とは」
「あははは、思ったより大規模になったから驚いたよ」
完璧に発動するとも思ってなかったからビックリ。
「認めよう人の子。汝の力はここに示された」
「ありがとうございます?」
僕が首をかしげると龍ノ神は光輝きその姿が次第に小さくなっていく。
そしてしばらくすると光は止み、巫女服を着た少女が立っていた。
「ふむ、これでよいかな?さて、それでは後日我が国に来てくれ。そこで改めて歓迎しよう」
「龍ノ神の国?」
「おぉ、そうか私の国は知らぬか。うむ、後日使いのものを寄越そう今はどこに居を置いておる?」
なんだか話が物凄いスピードで進んでいっている気がする。しかしこの時の僕はそんなことを考える余裕はなかった。
「ポルアに今はいるよ」
「わかったポルアだな。あい分かった、そこに迎えを寄越すからしばし待っていてくれ・・・・ではな!」
その言葉を残して龍ノ神は姿を消した。ソレと同時に空間が歪み草原に立っていた。
「あれ?ここは最初の?」
「お疲れ様ファン君」
「本当に神を降すなんて。あなたはやっぱり変、むしろ変態」
あれれ?いきなり声をかけられたと思ったら労いより先に変態宣言をされたんだけど、どういうこと?
「ダンジョンは攻略ということになったみたいね?階段がなくなって石板が出ているわ」
「ほんとだ、ほんとに石板が出てきてる!」
そこには以下の通りに書いてあった
『奈落の龍ノ神タツミタマアキナの造りしダンジョンここに攻略される
攻略者 MVPファンルーシュ=エブル=ソヒト
(最高神)ユルトシエラ
ミネア=エブル=ソヒト
アルトネ=マージ
報酬
龍ノ神ヤマミタマアキナの神鎧
白雷の籠手
双極赤青の扇子
黒龍石
篤実の花嫁
赤白銀貨?????
白銀貨?????
金貨?????
銀貨?????
銅貨?????
※貨幣は直接請求されたし
獲得称号
ダンジョン攻略者
神を降したパーティー
上位神を娶りし者
存在の反則例
天界には攻めてこないで(お願い)
なおこの石板のみの情報も有り。一時間後にこのダンジョンは自動的に消滅します。お疲れ様でした』
まるで僕が読み終わるのを待っていたのかのように虚空から袋が落ちてくる。
「亜空間袋が落ちてくるなんて、石板に書いてあることは嘘じゃないみたいね」
「中身の確認は宿に戻ってからがいい?」
「アルトネの言う通りだね。あまり長居はできないみたいだから戻ろうか」
こうして僕たちの初めてのダンジョン攻略は終了した。今回の件がどんな結果に繋がるかも知らずに。
そこは龍の住まう国。人の姿をとる者たちと龍の姿をとる者たちとが混じり合う古代から続く強者の集う国。その国にそびえる巨大な城。大きさがただただデカイ。人が住むには余りにも巨大な建造物に彼女はいた。
「今帰った!」
「どうでしたか姫様!婿は見つかりましたかな?」
シグナムに似た老人、筋肉は見えるほどなくその年相応の細い体をしている。意地悪く笑みを作るその老人の様はさながら童話に出てくる悪役であった。
「はっはっはっ!驚くなよ爺よ!私は負けた!完膚なきまで、この神格をもってしても赤子のごとく遊ばれたわ!」
「・・・・は?」
「驚いたか?ならばよし!父上と母上にも報告だ!私の婿候補ができたとな!」
その言葉に城中に絶叫が響き渡る。そして数分後城のなかが騒がしく揺れ動き、ファンへと近づく騒動の足音は大きくなるのであった。
次回から第三章が始まります。ちょっとの間更新が止まりますのでご容赦を。




