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とある世界の外伝譚  作者: のんのん
旅立ちと川流れ
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じいさんは強キャラ

「へぇー、ここがダンジョンのなかなんだ」


平原が広がっていた。ダンジョンという空間は創造されたときに構造が決まる。それは石造りのスタンダードなものから水中、火山、果ては異空間と多種多様である。


「うーん、平原だけど生き物がいないわね?」


「うん、ここには生物の気配がしないよ。あっちに見える階段からは危ない空気を感じるけど」


平原の端に見える不自然な階段。この体は三キロくらいならけっこうしっかり見えるからこの広く見える平原でもバッチリだ。


「私には見えない。本当にあるの?」


「うん、あそこから気配を感じるよ」


探査魔法をかけてるから間違いない。ここには何の生き物もいない変わりに向こうからは嫌というほどの圧迫を感じる。


「そうね、なら行きましょう?どういうダンジョンかまだ分からないから慎重にね」


「うん、行こう」


そして僕たちは罠に気を付けながら階段へと歩みを進めていった。

そして無事に階段まで辿り着き下の階に降りるとそこに広がっていたのはダンジョンというにはあまりにも単純な広間だった。


「ようこそお客人方。試練のダンジョン一層、白雷の番人シグナムと申す」


僕たちが入ってきた入り口の対面。そこにある階段の前に佇む白髪の老人。筋骨隆々といったマッチョなおじいさんが立っていた。


「あの草原はそういうことなのね。まさか迷宮型じゃなくて階層主攻略型とは。前衛や後衛の意味がなかったわね」


階層主攻略型のダンジョンは至極単純な作りである。各階層の主の間をその力でもって攻略していくモノである。しかしこの型のダンジョン攻略は難しく、基本的にそこの階の階層主の数しか挑めない。そして未だにこの型のダンジョンが攻略されたのは一例のみ。師匠ただ一人である。


「白雷龍シグナムですか。四支天の一角、穏健の翁ですね」


なにそのカッコいいの!めっちゃ強そうだね。ていうかここの空間って・・・・もしかして?


「・・・ここは私の番かしら?アルトネには戦いの能力は最低限しかないし、このあとを考えてファン君には休んでてもらわないとね」


「大丈夫?」


「安心しなさい、あなたの師匠には及ばなくてもこれでもそこそこはできるの・・・・・それに」


言葉を切ったミネアの体から黑が溢れ出す。それこそ僕が見たことのないレベルのものが。


「この旅では昔みたいに暴れられるって思ってだいぶ溜まってたからちょうどいいわ」


「闇、よりも濃い気配。血のなせる魔法とは面白い。おなごとて侮ることはなし・・・・存分に拳を突き合わせようぞ」


白雷がシグナムの体から迸る。その魔力はミネアと同じかそれ以上の圧力を感じる。この人ただのマッチョなおじいさんじゃない!


土日は更新できない可能性が高いです。すみません。

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