年上のお姉さんには敵いません
「いや、あのねミネア?実はねーーーーー」
ミネアに必死に説明をする。もちろん一部を除いて。すると次第に青筋は薄くなり怒りから呆れへと感情が移ったのを見てとれた。
「はぁ、召喚はいいでしょう。彼女が尋常でないのは流石に私でもわかるわ。ただ、昔あなたが子犬のペロを拾ってきたときとは違うのよ?その子は命を狙われているの、価値を追われているの」
「分かってる、これでも師匠に鍛えられたんだからね?・・・・って自信があればいいんだけど確かに何かあったら僕だけじゃ対処しきれないよね」
僕はまだ外の基準がわからない。基準が師匠だったし、前も言ったけどその師匠も最初の数年以降は課題や僻地に僕を飛ばすだけで全然組み手もしてくれなくなった。ただ、免許皆伝はもらったので大丈夫だと思う。そんな自信くらいだ。でも覚悟はある。
「それじゃ、覚悟はあるのね?」
「うん、僕は彼女を助けたい。だから迷惑をかけてもいいかな?」
「そう、いいわ。この旅はあなたの旅なんだから」
仕方ないといった風に僕の頭を撫でるミネア。まだ身長はミネアの方が上だ。150センチ位しかないし、ミネアは170近くあるからどうしても頭を簡単に撫でられてしまう。
「ミネアには迷惑をかけてばかりだね?」
「いいの、あなたに仕えると決めたのは私。付いてきたいと思ったのも私、なら迷惑をかけることに謝らないで?ただ、ありがとうって言ってくれるだけでいいわ」
本当に敵わないな。ミネアにはいつも助けてもらってばかりだ。だから僕はいつも彼女に頭が上がらない。




