夜のこと
そしてその夜、神ノ読書部屋にて。
「ねぇ、ユルトさん」
「どうしましたファン?」
あれから随分と多くの時間をここで過ごした。ここで覚えたことや学んだこと、また起きているときのことは鮮明覚えており。また理解している。それほどまでに神様のくれたこの体のスペックは素晴らしい。
「いや、今度召喚魔法を試してみようと思うんだけどどうだろう?」
「召喚魔法・・・・ですか。特に問題はないと思いますよ?貴女が扱う魔法が暴走することはないですから。最初のようにね?」
うっ、またその話を切り出してきてからに。もう今ではちゃんとステータスを見ることができるんだからね!本当なんだから!
「それも仕方のないことでしたからね。ファン、貴方の言うステータスはこの世界にはあまり浸透しませんでした。目安にはなりましたがそれ以上の価値を見いだされていない、それは首を刈れば人の生は当然のように終わるからです」
「うん、だけど僕のステータスはそれでも師匠たち寄りなんだよね?」
僕はステータスに関して、周りの人たちについて見ることはなかった。それはなんだか違う気がしたから。必要があるときには使うだろうけど、親しい人たちの情報を読み取るのは躊躇われたからだ。他人であっても、さすがにダメだと思ったからだ。




