そこは新天地で
真顔で顔を近づけてくるミネアの迫力に負けて素直に頷く。すごく中2入ってたもんね、あの時のミネアは。
「シェリル姉さんやサエラ姉さんにミハネ姉さんも冒険者としてすごく活躍してるらしいね?三蓮華だっけ?」
「そりゃ一時期あのバカに師事していたもの、もうあの子達もいい年なんだから落ち着いてほしいものよ」
確かにあの三人は何かに取りつかれたように色々してるからなー。時々遊びに来て構ってくれるけどその度に、次はどこにいく!って宣言してから行ってたっけ?
「ははっ、少し騒がしいけどいつも遊んでくれる三人は好きだよ」
「はぁ、そういうことをあの子たちにも直接言ったりするから騒々しいままなんだけどね」
やっぱり冒険の話を聞くと楽しいし。毎日交代で話してくれるから飽きがくることもない。僕のはただサバイバルしてただけだからなー。ほんとにあのおっさんいつか埋める。
「そろそろ中間の街、ポルアに着く頃合いね。そこで少し滞在してから最も栄えているナハルへむかうことにしましょう?」
「うん、今はまだあまり急ぎの旅ではないからね」
僕の住んでいたそこそこ高い壁で周りを囲んだ都市、ノノハムは共存国家を謳うヴィルハレム国の一大都市。国中でも大きな都市として有名だった。だから治安はいいし、市場も賑わっていた。その雰囲気しか知らないから別の都市に行くのは楽しみだ。
「ほら、見えてきたわ。あれがポルアよ」
「あれが・・・・ポルア」
馬車から乗り出した視線の先にあったのはノノハムには数段劣るが、見るからに活気に溢れる街だった。




