間話~チートを使っていないわけ~
ある日、神様から話を聞いた僕は解放されて能力を使おうとしていた。
「だふ」
(ようやくステータスを見れる!定番といえば定番だよな!)
「ばーぶ」
(ステータスオープン!)
この時僕は知らなかった、別にステータスオープンとか童心にかえらなくても問題なかったこと、そして人や物を構成する情報が半端ないことを。
(なんーーーーーー)
瞬間世界は暗転した。そしてこの時から僕は魔法を使うことをしようとしていなかった。
「あら?今日はまた面白いことがあったようですね?」
「うーん?あれ?いったいなにが?」
気がついたら目の前にユルトさんがいた。あれ?何が起きたの?
「覚えていませんか?万物の情報を見たことで耐えられなくなった魂が全てシャットダウンしたようですね?」
「あー、なるほど。ちょっと残ってるこの情報はそういう」
「ええ、普通の人なら大丈夫ですけど魔力に蓋をして魂と肉体の拮抗が不安定なファンくんが行ったので軽い暴走を起こしたみたいですね?」
なるほど、神様なんにも教えてくれなかったのに!酷いよ神様!
「あっ、こちら管理者様からです」
そう言ってユルトさんが差し出した紙には、ごめんちゃい、と一言だけ書いてあった。誠意を見せてよ!許すけどさ。
「ファンくんは念のためここでさまざまな知識を蓄えて、起きたら魔力の制御をしていくのがいいですね。基源魔法も他の魔法を誰かに師事するまではやめておくのが無難でしょう」
「わかりました、僕もこの世界でやりたいことがあるので頑張ります!」
こうして僕のチートの存在しない日常が始まった。
唐突な回想!その理由は次回!