家族の遺伝はそれぞれ
「ふふっ、ええ自慢の姉です。私はサエラです、ファンくん。これからよろしくお願いね?」
「よろしくお願いします、サエラお姉ちゃん!」
「はうっ、弟っていいものですね」
ふっふっふっ、前世があるからこそできるちょっとあざとい喋り方。鳥肌さえ我慢してしまえば良好な関係を築くのは造作もない、てか美少女に出会ったのだから少しでも得になることをするのは当たり前のことだ!
「はいはーい!最後はわたしね‼️わたしはミハネだよ!年は10才!ファンの倍は生きてるからそんけーしなさい!」
「おいミハネ、年下相手に偉そうにするなっての・・・・・それに、ファンは六歳になるからもうすぐ倍じゃなくなるぞ」
「うぐっ‼️いいのいいの‼️今は勢いが大事なの!せっかく子分ができるところだったのに!姉ちゃんのバカ!」
なるほど、幼いながらもコロネルさんの面影が見えることから将来は相当美人になりそうなミハネ。しかしこの子はアホの子だ。一番上の親父さん譲り快活さを持つ姉ではなくて、コロネルさん寄りのアホの子か・・・・・中間のサエラは大変だな。
「ミハネちゃんは私とミハネのことは覚えているからしら?ファンが生まれてからは顔を合わせていなかったし他の子達に会うのも大分久しぶりになってしまっているわね?」
「わたしはユノさんの角をよく覚えていました!それにすごく美人さんだったので」
「私たちもよく覚えています。色々お二人には遊んでいただきましたから」
先ほどまでの男勝りな口調はどこにいったのか、ミハネの言葉に続いたシェリルはとても礼儀正しくキリっとしていた。ハイスペックな脳筋・・・・だと?
はたして彼女たちはヒロインなのか!?てか魔法もちゃんと使ってないことに気がつく・・・すんません、思ったよりプロローグが長くなってます。