ドラゴン登場
改めて見ればそれはドラゴンだ。めちゃくちゃカッコいいドラゴン、でも生々しい感じが生命の力を感じるみたいで惹き込まれる。
「エルダート!久しいな!そっちのちっこいのは息子か!?なんだほんとに倅ができてたなんてな!」
「あぁ、久しぶりだなカルタ。お前は相も変わらずうるさいな」
父さんの名前はエルダート、全く出てこなかったがそれが父さんの名前である。そしてドラゴンから飛び降りてきた白髪の若い男性は父さんに近づくなりその肩を組んで笑い出した。
「だいたい最近はめっきり顔を出さなくなりやがって!年一で一人でこっちに来るだけじゃねーか!ユノやミネアも連れてこねーで」
「それは息子のファンにかかりきりだったから、親バカここに極めれりってやつだよ」
「あら~?それでしたらカルタさんも大概同じではありませんか~?」
そんな二人の後ろから僕よりもだいぶ上に見える少女たちを伴っておおらかそうなおっぱいの大きな女性が現れた。にしてもでかいなー、でかすぎるでしょ。
「おいおい、いつ俺がそんなことしたよ?」
「あら~?この間この子達に言い寄ってきた男性方を黙らせていたのはどちらさまでしたかしら~?」
その言葉にカルタと呼びれた男性は顔をひきつらせた。この人も親バカなんだなー。
「パパは過保護過ぎるんだよ!もう私たちもあれぐらいの奴らに言い寄られてもあしらえるってのに」
「それでもパパは心配なんですーーー‼️」
女性が伴っていた三人の少女のうちでポニーテールの子の呆れたような言葉にカルタさんは真剣な顔で叫んでいた。なんだかどこかで見たことのあるやりとりだ。