ナツミ:サイコキネシスの女王
私はナツミ。高校二年生。
周りからはそれなりに美人だって言われる。
容姿には自身があるし、スタイルも細身で悪くないほうだと思う。
都内の女子高に通っていて、一応トップレベルの進学校。
ちゃんと勉強すれば東大だって行けてしまう立場にいると思うけど、
毎日が退屈でつまらない。
何かしようにもアイデアがないし、
一応、マジメに過ごしてはいるけれど、
何か変わったことが起きないかなあ、、、
7月、そろそろ初夏に差し掛かったけど、
授業は相変わらず退屈。
私の席は教室の一番後ろ。
突然目の前の鉛筆が浮き上がったりしないかなあ、、、
!?
浮いてる、、、??
思わず、目の前の鉛筆を掴んだ。確かに浮いていた。
鉛筆を机の上に置く。
よし、もう一度、、、
浮いた!
何、これ?すごくない?
気分は高揚した。
でも、マンガとかでこういうのはよく見る。
公にバレるとモルモットにされちゃうんだよね。
まずはこっそり自分だけで、この力が何なのかを確かめてみよう、、、
幸い誰にも見られていないだろうから、
学校が終わり家に帰ったら。
じっくりとこの力で遊んでみるんだ。
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この日、世の中に一人のサイコキネシス少女が生まれた。