始まり
この前のAngel worldの続きです。ミスをしてしまったため、新しく作りました。
和人はそんな、毎日が続くと思っていた・・・
このまま、和人はまだ何も事件がないまま、放課後にすぎる。
今日は、皆は久しぶりに一緒に帰る予定だ。皆は、家族みたいな存在でもあり周りからには有名なメンバーだった。
四人は帰り道に、近くのコンビニに寄って紅茶とお菓子を買って楽しんだ。
真人は、久しぶりの日だったので、思わず奈津美と同じテンションに巻き込まれていた。
「おいおい、その菓子うまそうじゃん。くれー」
「待て待て、これ250円もしたんぜ。やるもんか」
と、懐かしい声が、たくさん心に響いてくる。
しかし、そんなに長くは持たなかった・・・・
四月二五日。
今日は、特別な日だった。それは、あのハイテンション人間奈津美の誕生日だ。
奈津美は、やけに楽しそうにいつもの倍のテンションを皆にふりかけてくる。
「今日の夜は、パーティーだな。」
「うんうん、そうだね。」
奈津美は、なにげもなく楽しそうにしている。-いや、あれはワクワクしているのだな。
和人はそんな思いで、楽しく振舞っていた。
「あたしの誕生日は特別だから、楽しく話あって笑いまくろうねー。そして、最終的に横隔膜が痙攣して 窒息しかけて救急車でばいばーいなのだぁ」
「おいおい、最後らへんの紹介はなんだ。悲しいな・・・。」
すると、奈々美が買い出しに行くということで、少し遠くのスーパーマーケットに行った。それについていく真人も出かけた。
今は七時半。多分三十分後には帰るだろうと思い、待っていた。その時間は、奈津美と和人でご飯の準備をしていた。
七時十五分を過ぎた頃、和人の携帯が鳴った。多分真人からだろう。材料は何があるって聞いてくるだろうとキッチンに行きながら、ゆっくりと携帯を開きボタンを押す・・・
「おい、いるか?返事くれ。」
この声は、真人だ。しかしあまりにも、息が荒く何かに身を潜めて喋っていた。
「どうしたんだ?」
「今、やばい状況なんだ!」
「はい?」
今の和人には全く理解ができなかった。ただ買い物に行くだけのことだったから。
「影におわれているんだ。」
「影?」
全く意味のわからない和人。影に追われるって常識はずれだからだ。
「あああ、影が襲ってくんだ。そ・それで、奈々美が・・・・」
「奈々美がどうした?」
「殺された・・・・」
「お・・おい・・どういうことだよ!」
「だから、言葉通りだ。今は殺された奈々美は消えた・・・。でも俺にはどうすることもできない。今は 逃げるしかないんだ。」
「ま・・まずは落ち着け。今から向かうそこはどこだ?」
「玉木アパートの地下のトイレに隠れている」
「わ・わかった。今から向かう」
和人は、すぐ携帯を閉じ、奈津美に報告もせずここにいろっと言い、部屋に置いて一人で寮を駆け出した。息が荒れるも、和人はまだ走り続ける・・・
ようやく着いたのが、八時ちょうど。一度携帯で、真人に電話をしてみる。
ぷるぷるぷるぷるぷるっと音が鳴り続けるが、電話にでる気配はない・・・。和人は電話にでない真人を想像して、もう急ぎで玉木アパートのトイレに向かう・・・
トイレに入り明かりをつける。だが、そこにはもう誰もいなかった・・・。
「真人、真人・・・」
返事はない・・・・
トイレ全てを探すもどこにもいない。ただ一箇所だけ、赤い液体が端っこから流れてくるのがわかる。もう一度電話をしてみる。携帯音が鳴った。だが、聞こえてくるのは、その、端っこの赤い液体があるトイレだ。
「・・・・嘘だよな・」
和人は声がかすれ恐る恐る赤い液体の方に近づく・・・・
ガチャっとドアを開けると見慣れた人の死体を見つけた・・・・・。真人だった・・・・。
和人は声も出ずに、そのまましゃがみ泣き崩れる・・・・。もう、悲しい言葉にしか頭に浮かばない。自分が壊れたような感じになっていく。こんな感覚は和人にとって初めてだ。
和人はかすれた声で、警察に電話して状況を伝え、一日中涙が止まらなかった。寮に戻ると奈津美も泣き崩れていた。奈津美はこの話は和人が警察に電話していた時に聞かされた。その時から奈津美は泣いていたそうだった。
だが、和人はずっと泣いているわけにもいかなかった。それは、殺した犯人を必ず、見つけ出してやるという思いがあったからだ。
今夜は明日学校を二人とも休む予定だった。今夜は和人の部屋で奈津美と一緒に過ごした。
読んでくれた方々ありがとうございました