柿
掲載日:2026/03/21
人生の どのタイミングで死んでも
どこか満足して死ねる
人として人間してたからかもしれない
生きるって綱渡りだ
そう気づいた時から
死が傍に寄り添っている
愛玩動物みたく撫でた
死が老犬の形をしてたらいい
死ぬ瞬間に見える世界くらい
美しくあってくれ
そう思ってしまうのは傲慢
ただの日常にそっと夢が入り込む
明日も分からないけど一年先を想像する
生きるって信じて
日常を熟す自分が眩しい
秋だからかもしれない
冷たい風が頬を撫でるとき
柿のように季節に寄り添うもののことを思って生きたい




