2.深夜番組
深夜にHな番組が放送されるらしい。その情報は男子る中学生の中で瞬く間に広まった。
「……本当にHな番組が深夜に放送されるのか?」
男子中学生、江口が磯野に尋ねた。
「本当にHな番組が放送されるらしい……新聞の番組表に確かに載っていたんだ」
磯野の説明を聞いても江口はまだ半信半疑だった。
「信じてないなら実際に見て確かめてみるがいい」
「言われなくてもHな番組を観るつもりさ」
江口と磯野はHな番組を実際に観て確かめることにした。
深夜、江口は部屋でテレビにかじりつくように観ていた。テレビの音量を絞って音が部屋の外に漏れないようにしていた。
「そろそろHな番組が始まる頃合いだ」
テレビではCMが流れている。江口に緊張が走る。集中してHな番組を視聴せねばならない。江口にはCMの時間がとても長く感じていた。
いよいよCMが終わり次の番組が始まろうとしてい〜た!
「来るぞ! Hな深夜番組!」
しかし、江口が観た番組は予想を超えていた!
「黛千秋の大好き北海道!」
アナウンサーのタイトルコールを聞いた江口は放心した!
「HはHでも北海道のHじゃないか!」
江口は大いに脱力し、そのまま眠りについた!
翌日、江口は徒労感を覚えながら教室に入ると、そこには磯野がいた!
「磯野、Hな番組はどうだった?」
「……長万部のホタテが美味しそうだった」
この後、磯野と江口は仲良く授業中居眠りした。