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秋月

作者: 秋葉竹



みあげると

秋月だった


あさの5時

空が白みはじめるころ

うすい水色の空に

うすく白い秋月が消え入りそうに

笑っていた


窓を開けると肌寒く

鳥の鳴き声が

遠くから聴こえてくる

あれは

すずめなのだろうか

そういえば最近

カラス以外の鳥を

みた記憶がないような

あ、見知らぬ鳥の可愛らしい鳴き声を

搔き消すように

カラスの鳴き声が聴こえてくる


そののちに訪う静寂のとき


よるはすっかり明けたけど

窓とカーテンを閉めて

もう一度眠ろうかな


今日は三連休の中日

昼くらいまではとくに予定もなく

昨夜はすこしはりきって

とあるアニメを全十二話

一気みしてしまったから

眠いっちゃ

眠いんだ

だれに言い訳をすることもないし

可愛らしい鳥の声も

子守唄に

なってくれるかもしれないし


まだ

街も起ききってはいないだろうし

部屋の空気はわずかな時間で

すっかり綺麗なものに

入れ替わった気もするし

緑のカーテンは

あさの光を

断ってくれるだろうし



静けさを

しあわせだと感じてそっと

布団に入りなおして

見知った天井をみてから

目を閉じよう

布団のあたたかさを

しあわせだと感じてそっと

眠りにつこう

今にも消え入りそうな月が

早朝のこの時間にしかみえない夢を

すこし楽しい夢を

みせてくれるはずだ


ねぇ君

まだ消えてないだろ


秋月?








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