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YouTubeドラマシナリオシリーズ★リストラの女

作者: 夢野カケラ

初めまして、夢野カケラです。


ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。


また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。


どうぞよろしくお願い致します。


少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。


サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪




タイトル:(仮)リストラの女


▼登場人物

津川つかわレナ:女性。38歳。OL。基本的に人間関係が苦手(顔見知りなら大丈夫)。接客もダメ。企画事務から営業に転属させられる(リストラの為)。営業は全くの苦手。ウェブキャラに成った後は「キャラ・レナ」と記載。キャラ名は「あいレナ」。この「愛」は「IT」の「I」とかけています。キャラデザインは「初音ミク」みたいな感じでOKです。

●上司:男性。50歳。レナの上司。一般的なイメージで。

鬼川誠人おにかわ まこと:男性。50歳。営業部の部長。鬼のように厳しい。

加納由香子かのう ゆかこ:女性。35歳。レナが働く会社の営業部に所属。仕事が出来る。レナを馬鹿にする。

●同僚:営業部の女子社員。20代~30代。由香子と一緒にレナを馬鹿にする。

富山裕子とやま ゆうこ:女性。38歳。レナの同僚であり親友。

夢緒香苗ゆめお かなえ:女性。30代。レナの「安定して仕事がしたい・自分だけが活躍できる仕事空間が欲しい」という理想と夢から生まれた生霊。


▼場所設定

最高畜さいこうちくネットIT企業:一流大手IT企業のイメージで。最近になり会社の再構築のためリストラが激しい。

●バー「ユーチューBAR」:お洒落な感じのカクテルバー。香苗の行き付け。

●V型就労支援施設「戻りもどりぎの里」:一般的な就労支援施設だが、健常者向けの施設(障碍者向けではない)。内装は一流企業のように豪華。通常の仕事が出来なくなった人達の為の就労支援施設。入所費無料。1日働くとその分の給料が貰える。但し利用期間は半年。


▼アイテム

●ウェブキャラ・ミュール:モスコミュールみたいなお酒。これを飲むとその人の体が電子に変わり、パソコンの中(つまりインターネットの中)だけで活動するようになってしまう。つまり「電子の中の住人」と成り果てる。


NAは津川レナでよろしくお願いいたします。



メインシナリオ~

(メインシナリオのみ=4374字)


ト書き〈最高畜ネットIT〉


私の名前は津川レナ(38歳)。

私はネット業界でも一流企業として知られる、

「最高畜ネットIT企業」

で働いている。


私が所属するのは企画部署。

企画と言っても私の主な仕事は書類作成。

もっぱらパソコンと向き合う仕事だ。

ここでの仕事は毎日、順調だった。


ト書き〈営業に配属〉


しかし…


レナ「え?!い、今、何と…?」


上司「今年の春の人事で、キミを営業部で使ってみようって事になってね」


レナ「ちょ、ちょっと待って下さい!私、営業なんてとてもムリです!」


上司「もう決まったんだ。これを機にキミもキャリアを伸ばし給え」


レナ「そんな…」


営業なんて絶対に無理。

私はもともと人間関係が苦手だ。

接客なんて出来るワケない。


ト書き〈営業部〉


鬼川「おい津川ぁ!ぬわんだこの成績はぁ!」


レナ「はい!すみません!」


鬼川「お前みたいな社員をよくウチが採ったもんだ!」


由香子「部長、それは無理なご注文ですわ。いきなり競争の激しい営業部なんかに来たって、人並みに働けるワケありませんわ。そのうちリストラでもされるんじゃないかしら?ウチはそのへん厳しいですし。それ迄の辛抱です」


鬼川「フン、まぁそうだな。津川君、キミはお茶くみでもやってろ」


由香子「フフフ」


イヤミたっぷりなコイツは加納由香子(35歳)。

営業部のスター的存在。

仕事は出来るし上司からの評判もいい。


ト書き〈バー「ユーチューBAR」へ〉


営業部に回されて数か月。

もう地獄の毎日だった。


レナ「もうダメ…アタシやってけない」


そんな或る日、私は1人で飲みに行った。

いつもの飲み屋街を歩いていた時…


レナ「ん、『ユーチューBAR』?新しいお店かしら…?」


全く知らないバーがある。

中は落ち着いた雰囲気だ。

私はカウンターで飲む事にした。


レナ「もうやってられないあんな会社!」


1人で愚痴っていた時…


香苗「こんばんは。お1人ですか?ご一緒してもイイかしら?」


1人の綺麗な女性が声を掛けて来た。

彼女の名前は夢緒香苗。

見た感じ30代。

ライフコーチ・転職アドバイザー等をしてると言う。


話す内に分かったが、彼女は不思議なオーラを持っていた。

「私の事を昔から知っていた人」

そんな感覚が何となく漂うのである。


それに彼女といると、何故か自分の事を話したくなる。

気付くと私は、今の悩みを全て彼女に打ち明けていた。


レナ「新製品の売り込み企画や、宣伝コピーなんかを社内で作成するだけならまだいいんですが、外へ出てそれを実践するとなると…。事務畑から完全に放り出されてしまって、もう私、この先やっていける自信がありません…」


香苗「それきっとリストラを前提にした、人員減らしですね」


レナ「え?」


香苗「社員をクビにするには理由が要ります。その理由を会社が作るんですよ。適材適所を完全に無視した部署へ特定の社員を放り込み、そこで毎日辛い思いをさせる。そうするだけで心身共に衰弱し、そのうち社員のほうから『辞めます』と言ってくる。そうなれば会社は儲けもの、となるワケです。最近はこんな人員減らしの社内戦略が、特に大手企業で見られるようです」


レナ「や、やっぱり…そうですよね!私もそんな気がしてたんです!」


香苗「いいでしょう。あなたの生活が少しでも充実するよう、お手伝いさせて頂きましょう。3日後、あなたを素敵な場所へお連れいたします。お代は結構です。私共の事業は元々ボランティアですからサービスは全て無料です」


レナ「え?」


ト書き〈3日後〉


それから3日後。

私は香苗に連れられて「戻り木の里」という施設へ来た。

ここはV型就労支援施設。

入所費用は無料。


通常の仕事が出来なくなった人達の為の就労支援施設。

障碍者でなくても普通に入れる。

しかも1日働けばその分の給料が貰える。

その給料は、会社で働いていた時と同じ給与額。


私は最高畜ネットIT企業で、手取り30万円貰っていた。

つまりここでも、それと同じ30万円の給料が貰えるのだ。


レナ「こ…こんな所があったなんて」


香苗「ここにはあなたと同じような人が沢山居られます。この施設の特長は『利用者に最適な仕事が与えられる』という点です。あなたはデスクワークが得意なようですから、そちらのお仕事をなさってみてはいかがでしょう?」


レナ「自分で仕事を決めてイイんですか?」


香苗「ええ♪就労支援施設ですから。利用者にとって最適な仕事を与える事が出来なければ、就労支援とは言えないでしょう。各自の才能を伸ばすのがこの施設の目的です。ぜひここで心身を休め、新しい目標を見つけて下さいな」


レナ「す、凄い!こんな素敵な場所で、自分の好きな仕事だけに打ち込んで、しかもそれで会社で貰える給料と、同じ額の給料を貰えるなんて…凄い!」


香苗「但しこの施設の利用期間は半年です。その間に、次のステップへ進む準備をなさっておいて下さいね。ここは飽くまで就労支援施設、つまり社会復帰する為のリハビリ施設ですから、ずっと居座るという事は出来ません」


レナ「分かりました」


でもこのとき少し気分が浮かれ、香苗の言葉を軽く聞いていた。

会社には休職願を出した。


ト書き〈3か月後、戻り木の里にて〉


香苗「お久しぶりですレナさん。調子はどうですか?」


レナ「あ、香苗さん!」


「戻り木の里」へ入所して3か月後。

香苗が私の様子を見に来てくれた。


レナ「大満足です!好きな仕事が出来て、それでお給料も貰えて!ほんと最高です!最近はユーチューバーにもなって楽しみが増えました♪ホラ見て下さい!私が創ったWebキャラクター!今ユーチューブで使ってるんです♪」


パソコン画面に、私が創ったユーチューブキャラが躍っていた。


香苗「ほう凄い、集客用ですね♪でもなんだか初〇ミクさんみたいですねー」


レナ「はは♪キャラデザインはまだ少し不慣れだから、アレをモデルに創ってみたんです。最近ウチの会社でも、こういうWebキャラを使って商品宣伝するのを推奨してるみたいなんですよ♪その勉強も兼ねて…なんですけど」


ト書き〈3か月後〉


それからあっと言う間に3か月。

この施設の利用期間も終わり。

私はまた会社へ戻った。


ト書き〈変わらずいびられる〉


鬼川「ぬわんだこのショボい営業戦略は!」


レナ「す、すみません!」


鬼川「もういい!お前はもう営業部に要らん!とっとと帰れ!」


由香子「アンタってホント使えないわね~w」


ト書き〈裕子が用事で営業部に来る〉


裕子「すみませーん、お邪魔しまーす。ってあれ?レナ…?」


レナ「うう…ううう」(泣く)


裕子「ちょ、ちょっとレナ!どうしたのよ!」


由香子「富山さん、アナタ確かレナさんと仲良かったわね?」


裕子「え、ええ…」


由香子「付き合う相手、選んだほうがイイわよぉ~?こぉんなのとずっと付き合ってたらさ、アンタもレナさんと同じような視線で見られちゃうわよ?」


由香子「はーいはい!皆もこんなのほっといて、さっさと仕事に戻りましょ」


後輩「はぁーい」


裕子「レ…レナ」


レナ「もう…イヤ…こんな所…もうイヤ…」


ト書き〈香苗に無心〉


数日後。

私はまたあのバーへ行った。


レナ「あ、いた!香苗さん!」


カウンターにいた香苗を見つけ、私は走り寄って無心した。


レナ「お願いです香苗さん!私をまたあの『戻り木の里』へ戻れるようにして下さい!お願いします!もう私、あの会社に耐えられません!お願い!」


香苗「前にも言いましたが『戻り木の里』はリハビリの為の施設なのです。通常の就労支援施設とも違います。利用期間は厳守。戻る事は出来ません」


レナ「お願いです!私が安定して仕事でき、活躍できる場所を、どうか私に教えて下さい!あなたはきっと知ってるんでしょうその場所を?初めてあなたを見た時から、私は何となく、あなたに不思議なものを感じてたんです。あなたなら私を救ってくれる…そんな思いが自然と湧いていたんです!」


そこまで聞いて、香苗は静かに答えてくれた。


香苗「仕方ありません。ではあなたにとって、最適なお仕事の空間をご紹介しましょう。但しその仕事に就けば、あなたは今までの生活を失います。もう1度お聞きしますが、今の会社に戻る事、或いは転職する気はないですか?」


もう私の中には、あの「戻り木の里」での感動が染み付いていた。


営業部でもういびられたくない。

他の会社でもきっと同じような目に遭う。

そうならない保証はどこにも無い。


私はずっと安定・安心して働ける場所が欲しいのだ!

その為なら今までのこんな下らない、辛い生活など全部捨てられる。


レナ「…はい、それで構いません!お願いします」


香苗「分かりました、それではどうぞ。こちらをお飲み下さい」


そう言って香苗は、特別にオーダーしたカクテルを差し出した。


レナ「これは…?」


香苗「それは『ウェブキャラ・ミュール』という特性のお酒で、それを飲めばあなたに新しい未来が開け、あなただけが活躍できる空間を獲得できます」


レナ「はぁ?」


何を言ってるのか解らなかった。

でも香苗は…


香苗「信じる事が大切です。仕事も伴侶と同じ。あなたがその仕事を信じれば、仕事のほうから応えてくれます。本当に自分の職場が欲しいなら、その空間があると本気で信じる事です。強制はしません。あなたが決めて下さい」


私はウェブキャラ・ミュールを一気に飲んだ。


ト書き〈最高畜ネットIT企業のウェブキャラになったレナ〉


キャラ・レナ「皆さ~んこんにちは~♪毎度おなじみ、最高畜ネットIT企業ウェブキャラの『愛レナ』で~す♪さぁて今回ご紹介する商品はぁ~~♪」


ト書き〈パソコンを眺めながら〉


香苗「ふぅ。結局レナは会社のウェブキャラとして、パソコンの中でずっと商品宣伝する仕事に就いた。これなら確かに誰にも邪魔されず、直接非難を受ける事なく、快適な仕事環境で、ずっと働いていけるかも知れないわね」


香苗「私は、レナの『安定して仕事がしたい・自分だけが活躍できる仕事空間が欲しい』と言う理想と夢から生まれた生霊。その夢を叶える為だけに現れた。レナには自力で仕事を見つけ、独立した生活をしてほしかったけど」


香苗「あの『戻り木の里』も私が創った架空の施設。あの『ウェブキャラ・ミュール』はね、飲んだ人の体を電子に変えて、パソコンの中…つまりインターネットの中だけで活動できる『電子の住人』に変えてしまうのよ…」


香苗「レナは心の中で、その電子の生活に夢を見た。現実ではいつ又あんなふうに非難されるか分からない。自分に合う仕事も無いかも知れない。それならいっそ…と、レナは現実の生活を諦め、ネット空間に『自分の居場所』を見つけていた。あの『戻り木の里』での感動が、よほど大きかったようね」


香苗「今はネット社会。電子の中に自分の安らぎを創り上げ、そこでの生活をまるで実生活のように見てしまう。でもあんまりのめり込んでしまうと、現実に居場所を失くしてしまい、ネットの中でしか生きられなくなるかも…」



参考サイト:

https://www.youtube.com/watch?v=ckBLvDhHz1Y&t=6s

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。


サクッと読める幻想小説です(^^♪


お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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