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七夕

 笹の葉サラサラ♪ で始まる七夕様の歌ですが、短冊に記す願い事は皆さん正しく書いているでしょうか?

 七夕の本来の意義は不明ですが、中国の民話に基づいて「星合の空」と呼び、牽牛星と織女星が逢瀬を楽しむ様を眺める風習が長く行われております。

 織女星の名に因んで、女性が手工が上達するように願う日で「乞巧奠」とも呼ばれました。

 織女を訓じて、棚機(たなばた)()とし、「たなばた」の語源になっています。

 万葉集の時代から七夕祭りは行われ、平安時代も宮中や民間でも星空を見上げる風習として盛んに行われました。

 夙に、七日の夜に庭に机を立てて香華を供え、字を書いて置き、棹の端に五色の糸を懸けて、何か一つのことを祈ると三年の内には必ず効果があるとされたようです。

 梶の葉に書き付けることが多かったようで「天の河 とわたる船の 梶の葉に 思ふことをもかきつくるかな」(後拾遺集)と詠まれています。

 江戸時代以降には、竹竿に五色の短冊を付けるようになります。

 室町時代は「七」に因み、七百首の詩、七百首の歌、七調子の管絃、七十韻の連句連歌、七の数の鞠、七献の酒など七遊び七種の事が行われたようです。


 なお、織女星ベガ牽牛星アルタイルにデネブを加えると「夏の大三角形」になります。

 民話ではデネブを使いのカササギとしているようです。ガラスのカボチャは出ません。

 この故事を詠んだのが大伴家持で「かささぎの わたせる橋に 置く霜の しろきをみれば 夜ぞ更けにける」とあります。家持は冬の情景を詠んでいるのですが、カササギが翼を連ねて橋となるのは、七夕の夜です。

 このように古来、星合の空に思いを馳せた我が先祖たちにあやかって、願い事を立てては如何でしょうか?

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