表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/30

冒険者御一行様

 冒険者のパーティは、どのような編成でしょうか?

 コンピューターゲームでは四人パーティが主流ですね。

 これは恐らく任天堂の「ファミリーコンピューター」の容量制限が影響していると思います。

 コンピューターゲームでも、パソコンの『ウィザードリィ』は六人パーティでした。

 それでも役割分担があって、先頭で攻撃を受ける戦士、魔法攻撃を担う魔法使い、回復と補助を行う聖職者が主体となり、罠捜索と解除を行う盗賊系と遠距離支援の弓使いが加わります。

 種族にエルフやドワーフが選べるファンタジー世界であれば、ヒューマンの戦士、ドワーフの戦士、エルフの魔法使い、ヒューマンの僧侶、ヒューマンの盗賊、エルフの弓使いというパーティが一般的でした。

 ゲームバランス上、魔法使いや僧侶が魔法を使うには呪文詠唱の時間が必要で、その間は無防備になります。その詠唱時間を戦士たちが攻撃を防いで一発逆転の魔法を放つという戦術が基本方針で、この設定を表現するのが長い呪文詠唱でした。

 最近では呪文詠唱もなく、いきなり魔法を放つ作品が多くなりましたが、戦闘の緊張感も失われてしまいました。かつては前衛の戦士たちが戦線を維持し、耐え切れなくなる刹那に呪文詠唱が完結する緊張感と、強力な魔法の効果で形勢逆転して一気呵成に戦士たちが敵を屠る爽快感が醍醐味を醸していたものです。

 また、補助魔法とされる武器や防具を強化する魔法の使い所も重要で、戦線維持に全員の協力が必要でした。

 今時は無双する主人公がワンオペで戦闘を終わらせてしまいますが、そういう設定で物語を構成すると、私は戦闘描写を簡潔に省略してしまいます。無双するのですから、戦闘描写は不要でしょう。むしろ、戦闘以外の描写を掘り下げる為の無双でなければ面白味がありません。

 或いは味方が苦戦する敵キャラに、主人公が参戦して秒殺という展開も強さを表現できる簡単な方法です。

 但し、ファンタジー世界でもリアルを追及する私は、調理担当や交渉担当という、非戦闘員も重要と考えます。

 冒険者御一行様の編成や役割分担、一考の価値有りです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ