僧侶
ファンタジー世界での職業考察、今回は僧侶です。
現実世界でも僧侶は多く存在しますが、その主な役目は宗教教義の実践と継承、それに付随する死者の弔いです。
そもそも宗教とは、人々が生活する上で生じる不安感を和らげる意味で発達したと考えられます。
老いや病、そして必ず訪れる死への不安は誰しも持っています。
ですから宗教は死後の世界を人々に示し、天国や極楽、地獄などを説いて、地獄行きにならないよう教えを定めました。
その一方で、死後ではなく現在を生きるのが重要と説く教義もあります。
集団生活で一般人とは違う特殊な訓練を受けた僧侶たちが奇跡を起こすと信じられたのは、宗教指導者が奇跡を起こしたとされたからです。
科学の発達していなかった時代、病気は目に見えない悪霊などが起こすと信じられていましたので、そういう悪霊を追い出す力を持った僧侶たちが神仏の力で病気を治すと信じられてもいました。
こうした経緯で、ファンタジー世界でも僧侶たちは神々の力を発現させる、特殊な職業として確立されています。
ファンタジー世界の僧侶たちは神々の奇跡を実際に起こし、病気やケガを治療します。
更に不死怪物たちを聖なる力で浄化するなど、その活躍は幅広いと言えるでしょう。
僧侶の基本設定としては、信仰対象の神があり、その神に祈ることで奇跡を起こすことでしょう。できれば教義を実践する生活を送って欲しいと思います。
もちろん、暗黒神に仕える、破壊衝動で活動する僧侶もありです。
ファンタジー世界では神の数だけ信仰があり、信仰の数に応じて生活習慣や戒律があるのですから。