半夏生
七月です。
一年も半ばが過ぎました。これから夏本番に向けて暑さが増して来ます。
そして今年は、半夏生でもあります。
田植えや畑仕事を終えて、休息を摂る時候で、地域によっては特別なものを食べる日でもあります。
近畿ではタコを食べる風習があり、長野県では芋汁を食べる風習があるとか。
そのような中、福井県では奥越の大野市を中心に、丸焼き鯖を食べる風習があります。
これは大野藩主が夏を乗り切る体力を付けようとした際に、飛び地領地の越廼地区から浜で焼いた鯖が上納されたことが始まりとされています。
焼き鯖を食べた藩主が夏バテせずにいたので、翌年から大いに奨励して領民にも分け与えたことで体力が向上したとされますが、事の真偽については全国小中学生体力テストの結果をご覧下さい。
食事にも体力は必要で、丸焼き鯖を一匹全て食べ切るのは生半可な体力では無理があります。
平成27年度の結果を見ると、小学生は福井県が1位でした。
近傍の近畿地方(2府4県)では和歌山県の13位が最上位で、奈良(30)、京都(38)、滋賀(39)、兵庫(42)、大阪(45)でした。
中学生では、福井県が1位、近畿地方は滋賀(19)、奈良(20)、和歌山(23)、京都(30)、兵庫(43)、大阪(44)という結果です。
これは食べ物というより、都市部での運動不足が反映されている結果とも言えます。
この体力低下が学業にも影響しているようで、学力テストの下位に体力テスト下位の都道府県が来ているのも見逃せません。
これは意欲の問題もあると思います。
美味しいものを食べて体力を養い、健全なる身体に健全なる魂が宿る教育、食育が必要ですね。