表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風神天翔記 ~とある修羅の転生事情~  作者: 仏ょも
四章。尾張統治と下準備編~
88/127

85話。三河の虎の巻

サブタイが思い浮かばない。

三河岡崎城。


「はぁ~。平和だねぇ」


「御屋形様。気を抜きすぎですぞ」


「いや、それを言ったらお前もだ。アタシはもぅ御屋形じゃねーし」


「……でしたな」


信玄に指摘されて苦笑いを浮かべる馬場。一時期はこんな余裕等なく、常に周辺の隙を窺っていたものだが……変われば変わるものだ。


「だけどわかるぞ?甲斐と違って重臣面して騒ぐ五月蝿い国人連中はいねぇし、米にも塩にも困らねぇ」


「更に民も寺も商人も三河守様に心服しておりまする。いやはや、三河がこれほどやり易い土地とは」


「ま、それもこれも旦那様が一向宗の連中と国人を一掃した挙げ句に関東から買ってきた連中を上手く使った結果だがな」


甲斐や信濃がこのような土地であれば、己や目の前の女性も修羅の道を歩むことなど無かったと思うと過去の自分に思うところは有るが……ならば自分に三河守様のように断固たる処断が出来たか?と聞かれたら、否と答えるしかない。つまりは完全に役者が違うのだ。


「確かに。しかし、よもや神屋に買わせていた信濃や関東の民が、西国ではなく三河や尾張で使う為のモノであったとは思いもしませんでしたな」


そして自らが減らした民を他所から補充すると言う発想も、己には無かった。


「そうだな。しかし言われてみりゃ簡単なことさ。もしも関東や信濃から民を買い漁っていたのが九州から来た博多商人じゃなく尾張の堀田某だったなら、アタシや晴幸も尾張や三河に注意を払っていただろう。そうしたら治部との関係も気付くことが出来たかもね」


流石の信玄もあのときは西国に気を回す余裕は無かったので、売却した人間について細かな調査をしなかった。つまりは完全に心の隙を突かれたのだ。


「そうかも知れませぬな。しかし気付いたところで、あの包囲網は……」


「あぁ。どうしようも無かった。多少の延命は出来たかも知れないが、結局は景虎に勝てなきゃ意味が無い。そしてその為に必要な兵や時間をアタシに用意させなかった旦那様が上手だったってことさ」


ここにいる馬場や飯田に居る秋山のような優秀な将や、およそ五千もの兵を外して勝てるほど長尾景虎は甘くはない。


所詮は過ぎたことではあるが、二重三重に策を張り巡らせ、獲物に罠に掛かったことすら覚らせないと言う、謀略の手本のような千寿の動きは信玄や馬場にとって称賛に値するし、将として研究をして然るべきモノである。


「我らは負けるべくして負けた。そう言うことですな」


「そーだ。しかもアタシらが川中島で景虎に勝ってたとしても、アタシは織田に対して敵対しようとはしなかったろうね」


あのとき既に飯田や高遠を押さえられていたが、攻めるべきは甲斐に侵攻してきた信虎や西信濃へ侵攻していた義龍と判断して居ただろう。


長尾と武田。どちらが勝っても織田には損が無い。と言うか、アレは公方や長尾の為の戦ではない。今川の為に用意された戦だったのだ。


最初の大前提が違うので対処も的外れなモノとなってしまい、結局は千寿と義元に良いように転がされてしまった。


因みに信玄は色々説明されて策の全貌を理解したつもりであるが、実際に千寿がどこまで狙っていたのかは未だにわかっていなかったりする。


何せ南信濃の管理や東三河の管理をすることに関して、彼は本気で嫌がっているのだ。


信玄からすれば領土が増えるなら良いことじゃないか?と思うのだが……これは国人に分割統治を任せることを前提としている信玄と、国人の力を弱め直轄統治を目指す千寿との価値観の相違と言える。


基本的に千寿は国人に統治を任せず、自分で全体を把握してから家臣を配置するようなスタイルを取っている。


これは『先祖代々土地を治めてきた!』とか抜かす国人の杜撰な領地運営やら不正(隠し田や脱税)を暴く為である。


その為どうしても最初の確認作業が膨大になってしまうし、中途半端に国人が残る南信濃はその扱いが非常に面倒なモノとなってしまっていると言う弊害が発生していた。(三河や尾張への転封や改易も限度がある)


それでも高遠や上原はなんとか直轄領化出来たのだから、千寿の苦労は少しずつ実を結びつつ有ると言ったところだろう。


それはそれとして。


「ま、結局今回は負けるが勝ちってとこだね」


織田に降ったが故にこうして三河で悠々自適に暮らせるのだ。自分に着いてきた家臣を見捨てる気は無いが、だからと言って今さら甲斐の国主に戻りたいとも思わない。


信玄は完全に肩の荷を千寿に託したのだ。


「そうですな。更に三河守様は殿を……信玄様を信頼しておられますし、我々織田に降った者の中には現状に不満を抱く者などおりませぬ」


先程言われたように、もはや信玄はお屋形では無いし、殿と呼ぶべきは千寿なので信玄呼びは当然。本人もそれにツッコミを入れるつもりはない。


それはそれとして、やはり甲斐に居た時のように『誰が敵で誰が味方か』とか、『生き延びる為にはどうするべきか』などと悩みながら戦を続ける行為が正常では無いと言うのは確かなことだ。


こうして豊かな土地に所領を与えられ、主と仰いだ信玄も幸せだと言うならば、かつて武田家に忠義を誓った身としては言うことは無い。


ちなみに尾張に呼ばれ、信長の配下となった真田等は謎の厚待遇に重圧を感じて胃を痛めているらしいが、それも嬉しい悲鳴と言ったところか。


「まぁこれでも側室だからな!」


それに信玄にしてみても、旦那様と慕う男から全幅の信頼を預けられて気分が悪いはずがない。


満面の笑みを浮かべて、馬場の言葉に頷く信玄を見て「尊い……」と思った元家臣が居るとか居ないとか。


そんな信玄の尊さはさておき、千寿は旧武田家の者を一切差別しなかった。と言うか、厚遇し過ぎて逆に尾張の先達に敵意を向けられないか心配をするレベルで厚遇されていた。


なにせ三河の運営費用として信玄の為に用意された銭は実に一万貫を超えていたのだ。


これは本願寺系の寺を破却した際に回収した銭の残りの約半分なのだが、残りの分とは言え側室となって日が浅い信玄にこれだけの大金を預けると言う決断など普通は出来ない。


ご正室様と言い三河守様と言い、やはり自分とは完全に器が違う。


馬場はそう思い、主君となった千寿に高い評価をしているが……千寿にしてみれば武田信玄と馬場信房に対して銭を預けることに不満なんか無いし、ご正室様こと義鎮にとっても「大名にとって銭は部下が管理するモノ」と言う考えが有るので、特に問題になるとは思っていないと言うのが有る。


まぁ結局は能力と人柄を信用していると言うことなので、それを度量だの器と言ってしまえばそうなのだが。


それはともかくとして。


「夫婦仲や奥の仲が良いのは誰にとっても良いことですな」


馬場としてはそうとしか言えない。千寿との仲はもちろんのこと正妻である姫様と仲が悪くなったり、閨閥のようなモノが出来てしまえば、間に挟まれた家臣達の胃には甚大なダメージがあたえられるのだ。具体的には望月辺りは血を吐いて倒れるだろう。


そんなことが無いのは非常に有りがたい。


「あぁ。奥方様には感謝しかないね」


もしも自分が正妻ならば、側室の存在を認めただろうか?しかも自分のような下心全開の人間をだ。


……自分ならば出産云々と言う事情は有っても、他の人畜無害な女を宛がって出産が終わったら人知れず処分するだろう。その確信が有るからこそ、姫様が当たり前のように自分を認めてくれたことには感謝している。


「それは我ら一同も同じことです。……して、そろそろ本題に入りましょうか。此度のお呼び出しは何用でしょう。何ぞ緊急の事態でも?」


世間話を終わらせれば、次は本題だ。しかし本題に心当たりがない馬場は不思議そうな表情を浮かべて信玄に問いかける。


武田に仕えていた馬場と武田の当主であった信玄。言わずと知れた元の主従なのだが、今は互いに三河守の配下。何より信玄は側室とは言え人妻だ。


元部下とは言え、男と二人で会うなど本来は控えねばならない立場である。それなのに人払いをしてまで自分と2人で話をする必要が有ると言うのであれば、それは緊急事態が発生したと言うこと。


しかし現在のところ、馬場の耳には自分達が焦って動く必要が有る事案が発生したとの情報は入っていない。


つまりは本当に思いもよらない場所から生まれたモノなのか、よほどの機密事項であるのかのどちらかと言うことになる。


そして今回はその両方だ。


「あぁ。奥方様からの連絡でな。なんでも景虎が関白の近衛を使って、武衛と治部を停戦させようとしてきやがったそうだ」


「……武衛?あぁそう言えば居ましたな」


馬場や信玄から見れば、斯波武衛は形式的には上司(千寿)の上司(信長)の上司であるが、正直に言って2人とも興味の欠片もない人物である。


と言うか信玄も馬場も信長にすら会って居ないので、武衛と言われても全く響かないし、武衛が今川と停戦をしたと言われても「それがどうした?」としか言い様がない。


「居たんだよ。で、長尾の目的は関東攻めの際に治部に北条の裏を突かせることだ」


近衛が何を企んで居るかなど、東海地方の地図が頭に有れば誰でも気付くことである。


「なるほど。それでは治部殿が全力で動く為には、三河方面での停戦が必要になります。しかし今さらそれをする必要は……あぁ。他家の者は織田弾正様と治部殿の関係を知りませんからな」


消極的な停戦どころか、完全な同盟関係である。しかも今川が力を付けたら臣従するつもりと言う、有る意味で従属しているなどとは想像もつかないだろう。


直接領地を面して居た自分達も知らなかったのだ、長尾とて織田弾正忠家と今川の繋がりなど予想できるはずがない。


「そうだ。連中は尾張の殿……で良いのか?まぁ、その殿と治部が繋がっていることを知らない。だからこそ使者を立てたんだろうが、残念ながら交渉する相手を間違えたってことだな」


「向こうは一応管領家ですから、関白殿下が向かうのもわからなくは無いのですがなぁ」


「実際アタシらが所属する織田弾正忠家は、武衛に従う織田大和守家の配下だから、形式上は間違っちゃ居ないんだがねぇ」


「治部殿との関係もそうですが、尾張の弾正様は隠すのが上手いですな」


これほどまでの才覚を隠して、逆に周辺に『うつけ』と言う認識を植え付けることに成功した織田信長と言う少女に、空恐ろしさを覚える馬場だが……その恐ろしい人間が今の自分達の主君なのだと思えば、逆に頼もしさすら感じる。


「全くだ。アタシも完全に騙されてたからね。旦那様と言い尾張の殿と言い、頼もしいことじゃないか!」


こうして信長のハードルは跳び箱の段のように積み重ねられて行くのだが、まぁ主君と言うのは畏れられ、敬われて一人前であると考えれば悪いことでは無いだろう。


「そうですな。ではその停戦に合わせて戦を?」


東の今川と公式に停戦をするなら、三河の兵力を向ける先は西か北になるだろう。ならば狙いは美濃斎藤家となる。


しかし美濃とは戦をする理由が無い。いや、織田弾正忠家と斎藤家の間に有る過去の因縁などを考えれば、今さら口実など必要無いと言えばそれまでなのだが。


「そうだ。だが最初の相手は美濃の青大将じゃねぇ。治部だ」


「は?」


信玄の言葉を受けて「近衛が動いたのでは?」と思うが、良く良く考えれば近衛が停戦を申し入れたのは斯波武衛と治部殿。であれば弾正様には関係が無いと言える。……つまり交渉相手を間違えたとはそう言うことか。


「何でも尾張の殿が禁裏に直接確認を取ったところ、向こうから『近衛の言うことは無視して構わない』って言質を取ったらしい。そんでもって治部も『停戦を結んだのは武衛であって、弾正忠や三河守では無い』って口実で戦を仕掛けて来るんだと」


実に楽しそうに笑う信玄だが、明かされる内容は決して軽いモノではない。


「なんと……」


関白殿下の扱いが雑だが、関白よりも禁裏の言葉の方が重いのは常識だ。さらに治部殿までそのような動きをすると言うことは、これは弾正様と治部殿による長尾と関白殿下に対しての当て付けか。


信玄の機嫌が良い理由がわかった馬場だが、話はまだ終わらない。


「とりあえず一戦して睨み会う形になるな。そんで近衛が顔色を変えて怒鳴りこんでくるだろ?」


彼にしてみれば面目を潰された形になるので、確実に来るだろう。まぁ本人か使者かは知らないが。


「確かにそうなるでしょうな。そこで我らが禁裏の意向を伝えれば、関白殿下は「確認するから待て」とでも言って時間を稼ごうとするでしょう。その答えが出るまでは停戦をすると?」


「一応はな。で、その間に長尾が関東攻めを行い治部も伊豆方面に攻める。アタシらはそこを突くわけだ」


そもそもが何の強制力もない停戦命令である。もしも信長が上洛を狙うなら関白との繋がりは必要かもしれないが、信長を始めとした弾正忠家幹部一同は上方に興味がないので、近衛の機嫌を損ねても痛くも痒くも無い。


「……なるほど。停戦を破られた治部殿が怒りか驚愕で兵を返せば、伊勢(北条)は治部殿に備えた兵を長尾に当てることが出来ますな」


そうなれば今川の眼前に残るはがら空きの伊豆。今川は労せずに一国を落とすことになるか。


「あぁ。そこで東三河を失った治部は三河に攻め入ると見せかけて遠江にいくらかの抑えの兵を残して転進。一気に伊勢(北条)の本貫である伊豆を抜くってわけだ。全く、どうやって治部が東三河を旦那様に献上する気なのか不思議に思っていたが、ここまで大規模な罠を仕掛けるとはねぇ」


信玄は獰猛な笑みを浮かべているが、馬場にしてみれば笑える内容ではない。関東、越後、さらに東海と、まさしく国を跨いだ大戦略。


伊勢(北条)がどこまで読みきれるかはわからないが、自分達同様に気付かないうちに罠に嵌まってしまっている。コレを防ぐには治部殿か長尾の軍勢を撃ち破るしかないが……長尾はともかく治部殿はまともに戦おうとはしないだろう。


狙われた時点で詰んでいる。勝つべくして勝つ戦とはこう言うモノなのだと思い知らされた気分だ。


「そんでもって治部はアタシらに土産を用意するんだと」


「土産、ですか?」


東三河10万石だけではないと?


「あぁ。美濃の青大将に尾張へ攻めさせるらしい」


「……なるほど」


関東から兵を引き、三河に攻め入ると見せかけている内ならば、治部殿が美濃に挟み撃ちを申し入れても不自然では無い。


そもそも三河で我らと治部殿がぶつかれば、尾張の隙を突くためにも美濃では戦仕度をするだろう。隙を晒した相手の後背を突くのは戦乱の常識でもある。だからこそ、そこに声をかければ……


伊勢(北条)の兵の動きを見つつ、美濃勢が動いたら三河ではなく関東へ兵を進めるか。青大将にしたら裏切り行為では有るが、父殺しが騒いでも誰も治部殿を咎めはせんだろうな。


長尾にしてみたら要望通りの関東攻めだし、弾正忠家は三河を貰っている。朝倉?六角?北畠?斎藤に同調するとは思えん。


公方や朝廷も斎藤に味方は出来んだろうから、後は弾正様が好きにしろと言うわけか。


「そんでもって治部が退いたらアタシらは奥三河を通って東美濃攻めだとさ」


「ほう、東美濃ですか」


つまりは木曽福島は三河守様が攻めるか、攻略済みと言うことか。木曽殿がどう動くかわからんが、もしも我らに降るとなったら美濃攻めでの尖兵になるのだろう。


「堀田に奥三河の道を整備させたのは信濃攻めだけじゃなく、これを見越していたわけだ。いやはや、織田の殿は本当に怖いねぇ」


塩の販売や販路の拡大も狙いなのだろうが、実際は兵の侵攻経路の整備だったと言うことか。


尾張から兵が出ればそれに対処する必要が有るだろう。だが尾張の弾正様は言わば囮。本命は我ら三河勢。


西信濃と東美濃へ兵を出せば正面の尾張勢に美濃は蹂躙され、兵を出さなければ国人を見捨てたとして信を失う。


美濃の青大将に勝ちの目は無い。唯一有るとすれば治部殿からの誘いに乗らぬことだが……はてさてどう動くやら。


「しかしこれ以上所領が増えると、三河守様が倒れるのではありませんか?」


東三河の追加が確定している今ですら相当アレなのに、これ以上抱え込んだらヤバいのでは?


「あ~ソレはそうなんだけどねぇ」


「む?無理を押してまで動かねばならない理由が有るのですかな?」


苦笑いをしながら頭を掻く信玄を見れば、それほど深刻な問題ではないと思われるが、焦りは厳禁だ。足元を掬われないように打てる手は打っておきたい。


「奥方様の出産や産後を考えて、今のうちに美濃を叩くそうだ。そんでもって、出来るだけ国人は殺さずに生かすことで美濃国内で混乱を作るんだと」


「あぁ。なるほど」


主君の正室の出産に関わると言うのならば、馬場には何も言うことは出来ない。それが考えなしの暴走ならまだしも、考えに考え抜かれた作戦なら尚更だ。


さらに国人の所領安堵を認め、現状維持と言う形を保つことで自分達の仕事の煩雑さを無くし、美濃国内で争わせることで、尾張国内に平穏を作り出すと言うことか。


巻き込まれた形となる青大将には同情するが、所詮この世は弱肉強食。弱いのが悪い。


「ま、とりあえず今回は勝ち戦だ。最初の治部との衝突で油断さえしなければ特に損害も無いだろうさ」


「はっ。しかし真に勝つ戦とは始まる前に勝っているのですな」


「だな。乾坤一擲も何も、そもそもまともな戦をさせねぇってのが理想なのはわかるが、ここまで来ると寒気がするね」


「まことに」


僅か14歳にして義元と共謀し、これだけの策を実行しようとする信長は確かに怖い。しかしその怖さは味方なら頼もしさだ。それが自分達が命を預ける主君だと言うなら申し分ない。


「「(相手が悪かったな)」」


自分が勝ち馬に乗れたことを理解している信玄と馬場は、戦をする前から負けている美濃の義龍と相模の氏康に対して、心底同情するだけの余裕が有ったと言う。



信玄に三河での戦支度をさせつつ、尾張は尾張で動きます。


姫様第一主義の千寿君と、今川の思惑が一致。ノッブとしても、義龍の焦りと美濃の国人の動き等を利用して、美濃国内に親織田勢力を作って尾張を戦場にしないと言う国防体制の構築を目指します。


義龍が西美濃三人衆や東美濃の遠山、西信濃の木曽をどこまで掌握出来ているのか?ってお話。



作者は生きております。



閲覧、感想、ポイント評価、ブックマークありがとうございます!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ