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風神天翔記 ~とある修羅の転生事情~  作者: 仏ょも
四章。尾張統治と下準備編~
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???話。細川日記①

幕間と言うかなんと言うか。たまに現れるもよう。

「俺は……自由だッ!!!」


ある夜の日。目から危険な色を漂わせた義輝や、その義輝に命じられた和田の部下達が目を光らせる中、ありとあらゆる手段を使ってなんとか朽木谷を抜け出し、堅田の町の近くで琵琶湖に入水して死を偽装しつつ、必死で泳いで対岸の今浜近くへとたどり着いた俺は今までに無い解放感に包まれていた。


まぁ琵琶湖を泳ぎきった達成感とか、頭に着物を乗せていて体が完全にフリーダムなのも無関係では無いだろう。


と言うか、さっさと服を着なければ危ない人間扱い……されんな。


周囲にはこれから琵琶湖で漁をする人間や、漁から戻ってきた人間がちらほら居るが、そいつらの格好も褌に上着を一枚と言った感じの軽装をしている。


恐らく船から落ちたときや、何かを見つけたり問題があったときに備えているのだろう。


こんなところで幕臣が着ているような服を着て歩けば、逆に注目を浴びてしまう。まずは服を手に持ち、多少移動してから着替えるべきとみた。


親指と人差し指を顎にあて、加山○三スタイルでキラリんと目を光らせる藤孝(20歳、住所不定無職。装備品・褌と刀)


流石に上着の一つも着ないのはこの時代で在っても確実に駄目な格好なのだが、その辺の漁師では決して出すことが出来ない気品や、偉い人オーラのおかけで、周囲の民から敬遠されていることには気付いていない。


「さて、これからどうするか……」


今までブラック企業も真っ青な労働条件(年中無休、給料マイナス。いきなりの転勤(夜逃げ)や社長による使い込み有り)で過ごしてきた藤孝には、自由になったら何をしよう?と言う発想すらなかった。


その為とりあえずはこの自由に考えると言う時間を楽しもうと思っていたのだが、そうは問屋が卸さない。


と言うか、あからさまに偉い人を無視して仕事が出来るほど漁師の心臓は頑丈ではなかった。


「お、お侍様、こんなところで何をなさってるんで?」


「む?」


「「「(田吾作!)」」」


話しかければ「無礼者!」と言われ、無視すれば「無礼者!」と騒ぐのが地侍と言う生き物である。その為、周囲の誰もが「おい、どうする?」と目で会話していたのだ。


彼らにとって一番良いのは黙って藤孝が立ち去ってくれることだったが、彼は頭に乗せていた服を着るどころか刀だけを腰に差して何やら考え込む様子。


この変質者がいつ癇癪を起こして切りかかって来るかもわからないので、皆が「誰かなんとかしてくれ!」と思っていた。


そこで立ったのが田吾作である。幼い頃に両親を失い、周囲に支えられて妹と二人でなんとか暮らしてきた彼は「今までの恩を返す」と言わんばかりに怪しい侍に話しかけたのだ!


そんな田吾作の決死の覚悟を知ってか知らずか、藤孝は刀に手をかけながら声をかけられた方を見る。


「ひぃ?!」


そこに居たのは、自分が咄嗟に出した殺意に怯えて腰を抜かす一人の若者。文武両道にしてお偉いさんオーラを放つ藤孝の殺意()を受けてしまったせいで、その顔色は真っ青である。


「あぁすまんな」


どうやら怪しい者では無いらしいと判断した藤孝。この場で一番怪しい人間は自分であることを自覚していないのが、誰にとっても不幸であった。



…………



近江国今浜近く。


ブラック企業を無事()に退職出来た、足利が誇る最終兵器細川藤孝の自由の旅はここから始まる。





続く……かなぁ。

尚当然のことながら有給も退職金も無し、更に元会社の社長や同僚は行方を追ってくるもよう。


藤孝立志伝的なお話になるかも。ってお話



こっちはポイントやブックマークによって更新するかも?(もはや脅迫)



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