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俺と緋乃さんの魔法部隊  作者: 空乃そら
プロローグ
1/49

1.

 「本当にこれしか方法がないんですか?」


 肌寒さが辺りを包み込むなか、誰かが心配そうに言った。

 白い吐息が広がる。先ほどからパラパラと降り注ぐ白い粉が、頭の上に積もりはじめていた。天気予報では今日は晴れとのことだったが、どうやら大はずれだったみたいだ。


 「緋乃、聞いてるの? あなたのことなのよ?」


 そんなことを考えていたからだろうか。上の空だった私を、隣にいた母が咎めた。


 「聞いていますよ。ですが、これはもう既に決まったこと。今さらどうこう議論する必要はありません」

 

「確かにその通りだけど。みんな、あなたのことを心配しているのよ? そんな言い方しなくてもいいじゃない」


 まただ。母は未だに私のことを子ども扱いする。それが嫌で大人っぽく、落ち着きを持って行動するようにしているのに。もちろん、そんなこと本人に直接言うことは出来ないのだけれど。


 「大丈夫です。何度もシュミレーションしたじゃありませんか。心配は無用です、さあ行きましょう。……過去へ」


 もう今さら引き返すことなど出来ないのだから。

 


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