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チートな絶対守護者!異世界で守護者育てます。  作者: 進藤 スギル
二章:ディナント
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十六歳の俺とオーガ殲滅 後編

〜キョーヤside〜


 ティスカと別れた俺は、認識阻害の魔法を発動しオーガ達へと向かう。


「『護法の纏・闇/夜陰闘衣』! さて、認識されるまでにどれだけ殺れるかな。」


 オーガ達へと向かいながら『夜陰闘衣』を使い、黒鬼と夜叉を抜き放ちオーガ達へと疾走する。

(精霊魔法・闇の力で存在感や気配を希薄にする効果を護法の纏で体全体に纏う技)


 まだ事態が把握出来ずにいるオーガ達へと黒鬼と夜叉を振るう。認識を阻害されているオーガ達は、突然目の前の仲間がバラバラに斬り刻まれたこうけいに更なる混乱をおこす。


 二本の刀を縦横無尽に振るう。一振りする度に、確実にオーガ達を切断しながら認識されない様に常に移動し斬り刻む。


 最初の接触から五分程で、俺の回りにはバラバラに斬り刻まれたオーガ達の屍の山となっていた。

 しかし、これだけ屍の山を築けば流石に認識阻害も切れ此方に気付いたオーガ達が咆哮を上げながら此方に向かってくる。


「大体200体程殺ったな、此処からは制限なく全開で行くか!」


 そして俺は、黒鬼と夜叉の能力を使用する。


「燃やし尽くせ! 黒死鬼炎!」


「凍てつかせろ! 白夜絶氷!」


 黒鬼には炎が渦巻き刀身を覆う。そのまま黒鬼を振るえば青い炎がオーガ達へと襲いかかる。


 青い炎がオーガ達を燃やし尽くすし、炭化したオーガ達がボロボロと崩れ落ちる。


 夜叉には吹雪がまとわり刀身を覆う。そのまま夜叉を振るえば白銀の吹雪がオーガ達へと襲いかかる。


 吹雪がオーガ達を一瞬で凍結させる。凍ったオーガ達が倒れるとその体は粉々に砕け散る。


 炎と吹雪がおさまった後にはオーガ達で立っている者は中央にいる100体程だけだった。


「とりあえずこれで右側のオーガ達は全滅だな。ティスカも終わりそうだし合流する為に中央に向かうとするか。」


 接触から僅か十分で右側のオーガ達は殲滅された。



〜ティスカside〜


 キョーヤさんと別れた私は、精霊武装を発動しオーガ達へと向かう。


「『精霊武装・風華』完装! 『精霊魔法・風』、オルディス付与! ティスカ・アベル参ります。」


 自身とオルディスに風の精霊効果を掛け、オーガ達へと駆け抜ける。未だ混乱しているオーガ達へと神速の疾風が駆け抜ける。

 激しい風がオーガ達を吹き抜けると、風の通った後には体中を切り裂かれ血まみれになっているオーガ達が辺に転がっている。


 そんな、オーガ達へと風に乗って少女の声が届く。


「『魔装魔剣術/飛・嵐風凰連斬』まだまだ行きますよ。はぁー!」


 『魔剣術/飛・嵐風凰連斬』を発動し、

(自身に纏った風で周囲を切り裂き剣に付与した風で更に周囲の敵を斬る技)


 空から地上へ地上から空へと風を身にまといオーガ達へと襲いかかる。

 混乱から立ち直ったオーガ達が、ティスカへと襲いかかるが直ぐ様上空へと飛翔し攻撃を躱す。

 そこへ今度は、オーガエンペラーが槍を地上から投げつけるが精霊武装による風の障壁により弾かれてしまう。


「ふぅ、建物の中のオーガ達も外に出て来ましたし大技で仕留めるとしましょう。」


 そう言い、ティスカは上空から上級精霊魔法を放つ為詠唱をはじめる。


「水の精霊よ、我の、呼び声に答えよ。大気に満ちる空気よ、我が元に集り水の刃と化して、眼前の敵を切り刻め」


『スラッシュ・アクア・ストリーム』


 無数の水の刃が上空よりオーガ達へと降り注ぐ。

 オーガ達は、成すすべも無く無残に斬り刻まれバラバラになってしまい。一部の上位種は、持っていた武器や盾を上空へとかかげて防ごうとするがアッサリと武器や盾ごと斬り刻まれる。


「これで左側は終わりました。キョーヤさんも既に終わっているみたいですね。ならば、一度合流した方がいいかもしれませんね。」


 オーガ達を殲滅し終わったティスカは、キョーヤと合流するべく風を身にまとい飛んで行く。


 それぞれ接触から十分程、発見からまだ僅か三十分しか経過しておらずこの惨事である。


〜ラディス、ケティス、ドイルside〜


 たった三十分の間に集落の8割〜9割を殲滅した二人に驚き固まっている三人。


「嘘だろ、何なんだよアレ!」


「す、凄すぎるよ!」


「この惨状をたった二人で作り上げたなど実際に見ても意味がわかりません。いっそ夢だったと言う方が現実的です。」


「いくら否定し、受け入れ難くともこれは現実ですよ。まぁ、主殿であれば当然の結果ですがね。」


「ティスカ殿も随分と腕を上げた様だな。」


 三人が現実を受け入れ難く唖然としていると、護衛として残されたテーニとルースが話し掛けてくる。

 

 そこへラディスが疑問を口にする。


「兄ちゃん達は、何であんなに強いんだよ。」


「主殿とティスカ殿は、業魔の森で暮らし修行をしていましたから強い。単純に言うとこれだけですね。」


「まあ、主殿は元々反則的に強かったがティスカ殿は、元は奴隷狩りにあうほど弱かったらしいがな。」


「えっ、ティスカさんが奴隷狩りに! 信じられません!」


 信じられずケティスが驚きを口にする。


「事実ですよ。ティスカ殿が奴隷として売り払われる正にその時、主殿が現れ助けたのが出会いと聞いています。」


「そこからティスカ殿は、誰かを護れる様今の力を手にする為に死物狂いで努力し、その結果主殿の指導に耐え今の力を手にしたのだ。」


「努力であそこまでの高みに辿り着いたのですか。」


「もちろん才能もあったが、最終的には自分の努力で辿り着いた場所だ。」


「それが事実なら脱帽ですね。」


 ドイルがティスカの行動に感嘆をもらす。


「だからよく見て置く事です。努力次第で辿り着ける高みもあるという事をね。」


 テーニの言葉を耳にし三人は再び視線を集落へと向ける。

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