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チートな絶対守護者!異世界で守護者育てます。  作者: 進藤 スギル
二章:ディナント
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十六歳の俺と遭遇

 全速力で移動する事、五分程でテーニの魔力がある付近にたどり着いた。

 更に付近を気配感知で探ると、魔物の反応と人の反応それにテーニの反応を感知した。


「ティスカこっちだ! 魔物か10体、人が3人だその内一人の生命反応が弱い着いたら直ぐに治療に当たってくれ。」


「はい、わかりました。」


 気配がした方へ進むとテーニがオーガに向かい交戦しながら人を護っていた。

 直ぐ様俺は、テーニへと念話で指示を出しながらオーガに向かいティスカは倒れている人へと治療に向かう!


「主殿!」


「ご苦労だったな。テーニ、後は任せて上空で待機してくれ。」


「御意。」


「サクッと潰すか! まずは動きを止めるか、『複合精霊魔法・光闇/日之影縛り』! よしっ! 次は、『複合精霊魔法・風雷/疾風迅雷陣』!」


 まずは、10体のオーガを『日之影縛り』で拘束し

(光と闇の混合で影を産み出し敵を拘束する技)


 雷を伴った竜巻をオーガ一体一体の足元に浮かんだ陣の上に発生させ、

(陣内の敵を竜巻で切り裂き雷の追加攻撃を与える技)


 全てのオーガを殲滅した。


「とりあえずこれで終わりだな。テーニ付近に魔物が接近したら教えてくれ。」


「わかりました主殿。」


 敵の増援に備え、テーニに追加指示を出しティスカの元に向かう。


「ティスカ、こっちはおわったぞ!」


「キョーヤさん、こちらは治療が何とか間に合いました。」


「そうか良くやったぞティスカ。」


「エヘヘ。」


 そう言いティスカの頭を撫でてやるとハニカんだ笑顔をする。

 これは、ティスカが自分の力で何かしら護った時は頭を撫でるのが恒例となっている。

 まあ、ティスカ本人が守護達成報酬は頭ナデナデがいいとリクエストしてきたからなのだが。


「で、あんたら大丈夫か?」


「あ、ああ、大丈夫だ。おかげで助かった。」


 無事を確かめると、瀕死だった騎士風な男が答える。

すると残りの二人が順にお礼をいう。


「ありがとう!おかげでドイルが死なずにすんだ。」


「ありがとうございます。おかげで助かりました。」


(見た目がそっくりって事は双子だな。)


「まあ無事でよかったな。ところで何でこんな所にいたんだ?」


「それは、、、」


「えーと、、、」


「……」                         


「そうだなぁ予想としては、そこの男の子が最近噂になっていたオーガを討伐しようと自分の身の丈を考えずに突っ込んでいき、仕方なく護衛としてあんたと女の子が付いて来たって所かな。」


「ぐっ。」


「どうしてわかるの?」


「私は仕方なくではなく、自分の騎士道に従ったまで。」


 男の子がバツの悪そうな顔をし、女の子は驚いた表情をし、騎士は精悍な顔で言う。


「まあ、あんた等の行動に対して俺が何か言ってもしょうがねーから別にいいけどな。それより助けてやったんだし名前くらい教えてくれてもいいんじゃねーの。」


「そうですな。では私から、ディナントの領主アンディ・オスロ様に仕えている近衛騎士ドイル・クロイツと申す、改めて助けていただき感謝いたす。」


「気にするな、俺達が近くにいた時に怪我をした、自分の幸運に感謝するんだな。」


「私は、アンディ・オスロの長女ケティス・オスロと言います。危ない所助けていただきありがとうございます。」


「俺は、次男のラディス・オスロだ。ふん!」


「何で皆を危険に晒した奴が一番態度デケーんだ。お前この状況を作り出したのが自分って認識ねーのか? あんまふざけた態度取ってると『殺すぞ』」


「なっ!」


「ひっ」


「ぐっ」


 突如俺が発した威圧にのまれ言葉が出ない三人。


(護る事を心情としている俺からすれば、自分勝手に周りを危険に晒す奴は許容できないからな。今の内に心を折って矯正しないと、後々厄介な出来事が起こるような気がするからな。)


「で、お前は今殺していた方が後々の為だと思うんだがどうだ。

それとももう一度自己紹介のやり直しをするか?」


「あ、う、おっ俺は、ラディス・オスロです。助けてくれてありがとうございます。おかげで俺の大切な家族と友を俺の勝手で失わずに済みました。」


「おう、やれば出来るじゃねーか。少しは謙虚さを憶えないとこの先必ず良く後悔するぜ。それと、少しは基礎訓練をしねーと折角の才能が無駄になっちまうぜ。君もだぜケティス。」


「おっ、俺の才能?」


「私も、ですか?」


「それはいったい?」


 三人が疑問に思っていると上空で待機していたテーニが降りてくる。


「主殿、五体のオーガが接近しております。その中の一体はどうやら上位種の様です。」


「うわっ、さっきの魔物だ。」


「わっ、びっくりしました。」


「ほう、従魔ですか珍しい。」


「わかった。テーニは上空から支援をしてくれ。」


「御意。」


「ティスカオーガ四体に上位種一体だがやれるな?」


「はい、任せてくださいキョーヤさん!」


 それから少し待つと魔物が姿を見せる。


 テーニの報告通りオーガ四体と上位種一体、オーガよりも更に体格の大きいオーガエンペラーが現われた。

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