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第3話 改

今回はジャニケル様のキャラを出してみました☆

「んー、いい天気だな~」

「そうだね、お兄ちゃん♪」

「いでで、まあ・・・・・・天気は、な」


あの後、朝食を食べて食器を片付けてカバンを持ってマンションをでました。

そこで、道を歩きながら会話するのもいつものこと。

久しぶりの登校で嬉しかったのか、抱きついてしまったのはおおめに見て欲しいと思う。

そんなあたしをお兄ちゃんが目を細めて見ていた。

とても優しい目つきに鼓動が高鳴るのは止められないし、いまだに慣れない。

ぽかぽかと気持ちのよい陽気、ひらりと舞い落ちる桜の花びらが華やかに見える。

少し大きめの真新しい制服を身にまとった女の子や男の子がちらほらと確認される。

跳ねるような足取りで学園に向かおうと歩く私をお兄ちゃん達はほほえましそうに見ている。

それはちょっと恥ずかしい気分になったよ。


「あ、あそこにいるのは・・・」

「ああ、あいつか」

「ユキだな、猫にまとわりつかれているようだな」


視線に気づかれて微笑まれて恥ずかしくなったあたしは慌てて前を向くと見知ったロングヘアの銀髪少女を見つける。

動物が好きでいつのまにか囲まれていたりするらしい。

このことをヒデくんとみなもちゃんが知ったら羨ましがるだろうな。


「あいも変わらず猫にモテモテだな」

「うん、そうみたいだね」

「でも、ああしていると自然体だよな」


三人でその様子を微笑ましげに見ていると、聞きなれた声が後ろから聞こえてきたのです。


「おっす、つぐみ、雷さん、富士也」

「お、おはようごじゃいますっ! つぐみちゃん、雷さん、富士也くん」


一人は男性でもう一人は女性で、どちらもあたしの知り合いであり、友人なのです。

茶髪のミディアムストレートで寝癖なのか左側が跳ねているのが特徴かもしれないけど、周りからはわんこと呼ばれています。

彼の名は上狼秀久くんといって、フジくんとお兄ちゃんにはよく相談をしているところを見かける。

かみかみになる女の子は涼宮みなもちゃんといって、ヒデくんと同じわんこ属性のある子で幼馴染である。

この二人とは中学時代で、であってそれから仲良くなってきたんだっけ。

膝枕してあげているあたり、恋人同士に見えるんだけどな~。

なんと、ゆきちゃんと同じく美術部に通ってるんだよ。

コンクールに入賞したりもする実力なんだよ。


「おはよう、ヒデくん、みなもちゃん♪」

「おっす、ヒデ、みなも」

「なんだ、そっちも夫婦で登校かよ。独り身にあてるなよな~」


笑顔であたしとお兄ちゃんが返し、フジくんはからかいまじにちゃかす。

もう、どうしてそうやっていじるのかな。


「ちげーよ、雷さんとつぐみと一緒にすんな!」

「へいへい、そういうことにしといてやるよ」

「素直になれよ、ヒデ」


もちろん、ここでフジくんにくってかかるのもいつものことである。

そして、お兄ちゃんはニヤニヤと笑いながら声をかける。

本当、仲良いよね、三人とも。


「ひーくん、そんなに否定しなくても」

「みなもちゃん、どんまいだよ」


落ち込むみなもちゃんを励ますわたし。

その足元で擦り寄る柔らかいものに気づいて真下に視線を向けると。


「にゃあ」

「あれ、どうしたの?」

「わ、ねこさんだ」


三毛猫の子猫があたしとみなもちゃんを見上げて鳴いていたの。

その仕草がとても可愛くて、背後に忍び寄る、影には気づかなかったの。


「おはようございます、つぐみちゃん、みなもちゃん」

「あ、おはよう、小雪ちゃん」

「おはよう、小雪ちゃん」


まあ、声で気づいたけど。

振り向いて子猫を抱き上げたまま笑顔で答える。

多分、気づいてほしくて、子猫にお願いしたんだろう。

そんなこと彼女ならできちゃうからね。


「・・・猫」

「ほんと、ヒデは猫が好きだよな」

「ああ、飼いたいなら飼えばいいのによ」


じーと、猫に視線を向けるヒデくんに呆れるフジくんとお兄ちゃんの声が聞こえてきた。

そのままこちらへと歩いてくる三人を女性がみたら黄色い悲鳴をあげることだろう。

それにしても桜が綺麗だなぁ~。

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