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第15話 

久しぶりの更新でい!

買い物を終えての帰り道で、ついつい気がゆるんで雷くんの背中にひっついてしまい恥ずかしい思いをしてしまったよ。

 うぅ、通りすがりの人達にかなり微笑ましい表情で見られたし。

多分、兄妹のように見られただろうな~。

どうしてこうも気がゆるんじゃうのかな?

雷くんこと雷兄からはなにか不思議なオーラでも出ているのかもしれない。

 そんなことを考えている間に雷くんの家に到着。

向かい側にある一軒家が私の家なんだけど……一人で過ごすのは危ないと言われていたりする。

 そんなに信用ないかな~と思うと落ち込んでしまうんだけどね。


「まずは雷くんの家に食材を冷蔵庫にいれようか!」

「ん? つぐみの家が先でも問題ないぞ?」


わたしが見上げて笑顔で言うと、うっとりするような手つきで頭を撫でられる。

 はう、この撫で方は反則なんじゃないかな。


「そういえば、雪おねえちゃんは今、家にいるの?」

「ああ、旦那がいないから寂しさを埋めるためにここにいるよ」


私がふと、思い出して聞くと雷くんは苦笑しながら答えてくれる。

雪おねえちゃんは、雷くんの実のお姉さんでわたしもよく可愛がられていた。


「じゃあ、お泊りの準備しといた方がいいかな?」

「いや、姉ちゃんならつぐみのサイズをすべて知ってるから揃えて待ち構えてると思うからいらないと思うぞ」


私の言葉に雷くんは困ったような笑みを見せて言った。

うん、まあそうだよね。 よく一緒にお風呂にはいることが多いし、その時に身体のサイズとかよく計られていたりするもん。


「さすがというか、なんというか……」

「まあ、姉ちゃんも悪気があるわけじゃねーから」


苦笑する私を見て雷くんも苦笑を浮かべている。

まあ、なるようになるしかないんだよね、ほんと……。


「よし、行こう!」

「あんまり張り切りすぎて倒れないようにな」


私がそう言うと雷くんは目を細めて頭を撫でてくれた。

 いや、だから撫でられたら垂れちゃうんじゃんか!


「ふみゅ~」

「お、毎度に垂れつぐみんだな」


私が垂れるのをみると必ずといっていいほど、そう言われる。

 よくはわからないけど、垂れているように見えるらしい。

らしいというのは実際に見たわけじゃなくて雷くんから聞いたからなんだよね。

 私を抱き上げる雷くんはそのまま自宅へと足を向ける。


「ただいま~」

「お邪魔します」

「お帰り~♪ あーん、つぐちゃんもいらっしゃーい♪」


雷くんに抱き上げられたまま、家に入るとものすごい勢いで現れたお姉さん。

 彼女はできたてほやほやの新婚さんなんだけど、雷くんが述べたとおり旦那さんは単身赴任してるからここに滞在してるんだって。

名前は朱野雪菜さんといって、苗字が違うのは新婚さんで旦那さんの苗字だから。


「今日は、一緒にお風呂はいってベッドで寝ましょうね~♪」

「むぐぐぐ!!?」

「おい、姉ちゃん! つぐみが苦しんでるから!?」


抱きしめられている私に頬ずりする雪菜さん、それを見て止める雷くん。

いつもの日常で楽しい光景ではあるけど、結構苦しいです。

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