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第12話

一通りの自己紹介を終えて、授業も終えて、昼時間になった。

待ちに待ったお昼の時間、私は机の上にコンパクトサイズのお弁当箱を取り出す。


「つぐみ、雷兄でも、呼びにいくのか?」

「うん!だから、先にいつもの場所で待っていてね!」


フジくんに問われて私はうなずくと笑顔で言って教室を出ていく。

私たちは1年だから、お兄ちゃんこと雷くんは2年に在籍していて……。

二階に雷くんの教室はあるわけで、階段を登るのはいつも一苦労なんだよね。

でも、これも大好きな雷くんと弁当を共にするためならば辛くはない。

ただ、教室をあけた途端に注目されるのはいつもなれないけど。


「はぁはぁ……えっと……」


階段をのぼりきり、一息つくと廊下を歩いて目当ての教室を探す。

1年がくるのが珍しのか、それともちんちくりな私がいるからなのか、視線が集まる。

うぅ、ほんとこういう視線は苦手だよ。


「あ、2ーC!ここだ」


そう私は呟いてドアに手をかけて開けると。


ガラッ!


「雷ー、お姫様が来たぞー?」

「んなこと言わなくてもわかってるつーの」


ここでもおなじように視線が集まり、雷くんの親友さんかな?

その人が私を見て机の上で寝こけていた雷くんに話しかけていた。

そんな会話のやりとりの後、笑顔でこちらに雷くんが来てくれた。

本当なら先輩って言わないといけないんだけど、そんなこといったら悲しむだろうから。

というか、名前よびなのは絶対気にしてないんだろうな。


『いつみても可愛いわよね~』

『ああ、おねえちゃんって呼ばれたいっ!』

『ダメよ、そうなるには彼氏である彼を倒さないと』


ふと、考え事していたらそんな会話が聞こえた。

いったいこのクラスではどんな会話がなされているんだろう。


「んじゃ、行くか」

「あ、うんってわひゃ!?」


雷くんはそう言って私を抱き上げると歩き出す。

突然、抱き上げられて驚く私の声が響く。

もう、いつもいつも雷くんは突然すぎるから心臓に悪いよ。


~~~~☆~~~~~


二年の廊下を歩いて階段で下の階下まで降りる。

その間、私は雷くんの腕の中でして、ひっじょーーーーに視線という注目が集まってます。

きっととんでもない噂が流れてしまうのでは?と不安になっていた。

雷くんはその視線をものともせずに優雅に歩いている。

そんな彼を見上げると優しく笑いかけてくるので思もわず顔が赤くなりうつむいてしまう。

幼い頃からの憧れで、そこからどんどん意識していくのには時間はそうかからなかったと思う。


「つぐみ、着いたぞ?」

「ふえ?あ、ごめんね、雷くん!」


考えごとに没頭していたから声がかけられるまで気づかなかった。

慌てて謝るとくすくすと笑う雷くん。

そして優しく頭を撫でられる、謝ることがないときはこうして撫でてくれるんだよね。


「おーい、いちゃついてないでこっちにこいよ」

「そやで、みんな待ってるんやからな?」


光一くんと深紅ちゃんの声ではっと我に返り、地面に下ろしてもらうとみんなの方へ向かった。

ちなみに、今私たちがいる場所は噴水がある広場で、私たちの憩いの場でもあるの。

ここの学園は広いから、それぞれにまだ知られていない場所もあると思われる。

まあ、その中の一つを私たちは偶然みつけてそこを今でも使用しているわけなのです。


「ヒデくんてば、またみなもちゃんに膝枕してもらってる」

「いいだろ、べつにー」


呆れながら見つめるとつっけんどな答えを返された。

みなもちゃんは迷惑がってはいない、むしろぬくもりを感じられて嬉しいのだろうけど。

そう頻繁にしても大丈夫なのかな?

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