第11話 改
久しぶりの更新れす!
がやがやと会話をしていると女性の先生が入ってきた。
メガネをかけた少し猫毛のような黒髪のセミロングで黒目できりりとした顔立ちをしている。
いわゆるクールビューティーというものだろう。
「お話は終わりましたね? では、席についてください。HRを始めます」
そう言うと女性教諭が教卓前に向かい、クラスメイト達を見渡して告げる。
淡々とした口調が特徴といえばそうなのだが、
意外と可愛い趣味を持っているという噂があるとかないとか。
「全員、席につきましたね。私が担任の桑原理恵です。一年間よろしくお願いします」
桑原教諭は生徒達に体制を崩さず挨拶をする。
彼女の美貌に見れほれる男子生徒や、憧れを抱く女子生徒は大勢おり、
ちなみにわたしとつばめちゃんも同じように憧れを抱いていたりする。
身長が小さいからというのもあるんだけどね。
「綺麗だなぁ~」
「ほんと、羨ましいよね」
ほう、と息をついて羨ましそうにつぶやくのはやっぱりわたしとつばめちゃん。
小雪ちゃんは不思議そうにわたし達を見つめながらレイくんにもたれているようだ。
「すんません、遅れましたっ!」
けたたましい音が鳴った瞬間に扉が開き、そこには一人の男子生徒が立っていた。
ヒデくんと同じの茶髪で外ハネしており、少し幼い感じでいかにも馬鹿そうな面影もあったりする。
瞳の色は薄い黒でつり上がった目つきをしていて誤解されるのでは?というほど。
「ふう、遅刻とはいただけませんね。というか、なんですか、その格好は」
桑原教諭が呆れながら男子生徒を見て告げた。
わたしやつばめちゃん達は視線を男子生徒へと向けてみる。
「いや、これはその……」
頬をぽりぽりとかきながら困った顔をする少年。
とはいってもヒデくんと同じ不憫気質のある淳くんなんだけどね。
よく見ると枝が髪にのっており、頬には傷があり、なにか乱闘でもしたのかな?
「淳じゃねーか、またなんかあったな」
「ヒーくん、彼は大丈夫なのかな?」
ヒデくんがメガネをかけた赤い瞳を細めながらつぶやいた。
みなもちゃんは心配そうにおろおろしているみたい。
と、ここで予鈴のチャイムが鳴り響いた。
「本来なら遅刻届けをだしてもらうのですが、
貴方と上狼くんのことでは免除するようにいわれてますからね」
「やりぃ!あ・・・・すいません」
はぁと溜息をもらす桑原教諭に生徒達や私は苦労しているんだなと見つめながら思っていたの。
淳くんが嬉しそうにガッツポーズを取ると、桑原教諭にじろっと睨まれていた。
「淳くんてば、そこでやるから駄目なんですよ」
「あの~、かなちゃん」
苦笑するかなちゃんに私はチャンスだと思いながらおずおずと声をかける。
それに気づいて私へと視線を向けるかなちゃん。
「なんですか、つぐちゃん♪」
「そろそろ下ろしてもらえないかな~と思って」
にこにこ笑顔のかなちゃんに申し訳なさそうに告げることがいんだよね。
つばめちゃんと秋斗くんがこちらに視線を向けると、かなちゃんの膝には私が乗せられている光景が。
「どうしていつもああしてるんだろ」
「まあ、奏ちゃんは可愛い子が好きですから」
レイくん、ゆきちゃん聞こえているからね?
そう、可愛い物も恐竜も好きなわけで、こうして私やつばめちゃんはよく抱き上げられてしまうことが。
「おやおや、彼女も彼も相変わらずだね」
「そうだな♪ まあ、見てる方は楽しいけど」
結華ちゃんと時雨さん、笑顔で見ていないで止めにきてよ。
「つぐみも大変やな~、そうおもわひん?」
「ああ、そうだな。 でも、一番大変なのは淳だろ」
深紅ちゃんが苦笑しながら隣にいる光一くんに声をかけ、彼も苦笑していた。
親友でもある淳くんとはよく会話していたからね、それに気持ちはすぐに理解しているし。
そういえば、俊也くんとフジくんが静かなようなって、寝てるし!?
どうしてここで寝られるのかな。
「やれやれ……前途多難だな、こりゃ」
「ゆうがそれをいうかな」
裕也くんと陽芽ちゃんも呆れ顔だけど。
裕也くんが言えることじゃない気がする、恋愛面では。
「だ、大丈夫……だよね?」
「まあ、大丈夫だろう、うん」
少々不安そうな透くんと実乃里ちゃん。
わかるけど、このクラスには早くになれないと駄目だと思うよ?
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