1章 設定まとめ
主要登場人物
〇リオ・アーデン
- 王立魔刀学院3年・劣等生
- 訓練中にデルンを切った際、その傷が治らなくなる異常を経験
- デルンの傷を自分の体に移すことで痛みを和らげたが、力の正体は分からない
- 「何が起きているのか分からない」状態で、母の遺言「この力を使ってはだめ」の意味も理解していない
- 北境第七前哨基地へ特別召集される
〇リナ・フォルテ
- 王立魔刀学院3年・首席候補
- リオを実直に支える指揮班要員、理論と剣技で前線同行
- 鐘楼でリオとシルヴァと共に未来について語り合い、「同じ部隊にしてもらう」と約束
- リオの傷移しを「自分を削っているだけ」と危惧し、自己犠牲を止めようとする
- 呪詛解析力と王都とのパイプを持つ
〇シルヴァ・ウィスパー
- 図書塔の研究生、古文書解析が得意
- 魔刀を扱えないため学院内で異端視されているが、リオの唯一の理解者
- 鐘楼でリオと密談し、「詠唱無しで残る呪痕」の資料を提示
- デルンの傷が治らない件を「偶然でも原因を知りたい」と調査を提案
- 北境へ向かうリオに古文書のノートを託し、密書支援を約束
- 禁書知識で旧文明の糸口を握る
〇ガルド・ストーム
- 雷属性の魔刀士候補・人気者
- リオを揶揄しつつ同じ北境行き、治らぬ傷に怯える
〇デルン
- ガルドの取り巻き・学院生
- 実戦演習でリオに浅い切り傷を負わされる
- 夕刻に激痛を訴えて保健塔へ運ばれ、治癒薬が効かない異常が発覚
- リオが保健塔で見舞い、傷を自分の体に移すことで一時的に痛みが和らぐ
- リオの腕に黒い紋が浮かび上がり、治癒術師が驚く
- 呪詛騒動の発端となる
〇マスター・クロウ
- 王立魔刀学院教官
- 「観ろ」「役割を決めろ」「状況を観察できる者は、いつでも兵を支えられる」とリオを導く師
- リオのレポートを丁寧に添削し、「状況描写は良い」と評価
- デルンの件で保健塔にリオを呼び出し、「恐れるな。結果だけを見ればいい」と諭す
- リオの「何か違う」才能に気づき始めている
〇ケイン・アーデン
- リオの父・前線兵(平騎士のまま昇進できず)
- 前線勤務でほとんど家に戻らないが、手紙で「無理をするな、でも自分を信じろ」と励ます
- 徴兵の通知が来た際、「王国全土が緊張している。召集が来ても、お前はここで身を守れ」と警告
- 母アリアの古いロザリオをリオに託す
〇アリア
- リオの母(故人とされる)
- 「この力を使ってはだめ」と遺言を残す
〇ラグス中佐
- 北境第七前哨基地指揮官
- 「噂は届いている。ここでは結果だけを示せ」とリオに告げる
- リオが触れた呪符が基地の結界を暴発させたことを知る
- 結果主義でリオの力を利用しようとする
〇ゼロ・ナイト
- 前線の若き老練兵(二十代半ば)
- 北境第七前哨基地でリオと再会
- 「お前の傷移し、兵站に記録されたら英雄扱いかもな」と冗談めかして言う
- 「お前は自分を捨てるのが早すぎる」「死んでしまえばやり直せない」とリオの自己犠牲を諌める
- 皮肉混じりの励ましでリオを支える
〇レオナルド王
- 現国王
- 特別召集の王命を発し、北境への人員を決定
- 王都の政治判断とつながる
〇エリーザ・ヴァン・マグノリア
- 魔刀黄金期を築いた初代国王
- 魔刀優位の世界観と古代魔術封印の歴史的背景を示す
〇ルシウス・アーカイブ
- 王立図書館司書長
- 地下に眠る古代魔術の核心を秘匿
〇ヴィクトル・アイアン
- 軍総司令官
- 呪詛耐性兵を探索する布令を発する
- 背景で動く軍部の意図




