7章 設定まとめ
【主要登場人物】
〇リオ・アーデン(主人公)
・年齢: 18歳
・配属: 特別部隊「不治の刃」の隊長として表面上は飾られるが、実際の指揮はゼロが行う
・経験:
- 黒曜谷作戦から数週間後、ホロウスパイア包囲作戦に参加
- 浮遊鉱石の共鳴を利用して外壁を駆け上がり、衛兵を次々に切り伏せる
- 衛兵の一人がリオに「死神因子」として警告し、「使い続ければ、世界が滅びる」と伝える
- リオとの会話で「でも、僕は……国家のために力を貸すと約束した」「国家のために?お前は兵器として使われているだけだ。王国はお前を人間として見ていない。お前を兵器として見ている」「僕は……人間だ。兵器じゃない」「人間だ?王国に使われるだけの兵器が笑わせる」と、兵器として使われている事実を突き付けられる
- 傷が癒えないことに恐怖した議員たちが議場で立てこもるが、病死を恐れて自主投降する
- 作戦は成功し、王国は一時的な停戦ラインを獲得
- 王都で再び英雄として祭り上げられるが、兵士たちは彼との接触を避ける。祝宴でも隅に立たされ、リオが近づくと人々は距離を取る
- 「逃げても死ぬ傷」を再確認し、不眠症となり、夜ごとに自分の手を洗い続ける。仮設宿舎の洗面所で、リオは手を洗い続けている。その水は、冷たく、その冷たさが、リオの手を震わせる
- エレナの実験は苛烈さを増し、傷を再現しようと人体に近い自動鎧まで用い始める
- 「自分が生きている限り誰かが死ぬ」という絶望に沈み、逃亡の意思が芽生え始める
- シルヴァとセラフィナから「逃げることも選択肢の一つよ」という手紙を受け取り、逃亡の可能性を考え始める
・重要な成長: エレナの実験が苛烈になる中、リオは絶望に沈む。シルヴァとセラフィナの手紙を読み返し、「逃げることも選択肢の一つ」という言葉に、リオは初めて自分にも選択肢があることに気づく。その言葉を胸に、リオは夜中に荷物をまとめ、基地を抜け出そうとする。しかし、まだ実行はしない。もともと内気な少年には、行動を起こす一握りの勇気が湧いてこなかった。自分で選べる可能性を発見したが、決断には至らない。第8章への布石となる
〇ゼロ・ナイト
・配属: 不治の刃の副隊長として、実際の指揮を執る
・役割:
- リオに「お前は人間だ。人を殺すことに忌避感を感じる、普通の人間だ。それが、お前の強さだ」と支える
- リオが自分を制御できない恐怖に呑まれていることを理解し、何も言えない時もある
- 共鳴装置を取り付けた剣をリオに手渡し、「これで外壁を駆け上がることができる。ただし、共鳴装置は限界がある。時間をかけるな」と説明する。「正しく力を使えば問題ない。それを忘れるな」と諭す
- リリウム封鎖官との戦闘で、リリウム封鎖官の肩に切り傷をつける(普通の剣による傷)
〇エレナ・ブライト
・配属: 従軍科学者として不治の刃に同行し、作戦ごとにリオの力のデータを採取する
・役割:
- ホロウスパイア包囲作戦後、リオの力を再現しようと、人体に近い自動鎧を用い始める
- 実験室には自動鎧が数体並び、リオが剣を当てると自動鎧の表面に黒い結晶が現れる。エレナは「成功だ。リオ・アーデン、君の力は、再現可能だ」と喜ぶ
- リオが「人を殺したくない」と訴えても、「科学のためだ。君の力はまだ解明されていない。それを解明するためには実験が不可欠だ」と論理的に説明する
- リオの心理的苦悩には関与せず、科学者としての冷静さを保つ
〇ヴィクトル・アイアン
・配属: 王国軍総司令官
・行動:
- ホロウスパイア包囲作戦の目的と詳細を説明
- 空挺部隊と魔導滑空艇で三方向包囲を敷き、リオには単騎で外壁突破を命じる
- リオが「人を殺したくない」「味方まで殺してしまった」と訴えても、「作戦の効率を上げるためのデータだ」「エレナの報告によれば、君の力は予想以上に有効だった」と冷たく返す
〇セラフィナ・ヴァン・マグノリア
・配属: 王女、後方で情報戦を統括
・リオとの関係:
- 作戦室でリオと初めて出会う。白い軍服に身を包み、長い金髪を後ろで結んでいる。その姿は、どこか高貴な雰囲気を漂わせている
- 作戦記録からリオの良心を察し、「兵器ではなく人」として扱おうと密かに手紙を送る
- リオとの会話で「あなたは、この作戦をどう思っているの?」「あなたは人間よ。兵器じゃない。それを忘れないで」「もし何かおかしいと思ったら、すぐに逃げて。あなたは、逃げることも選択肢の一つよ」と伝える
- リオの肩に手を置くなど、物理的な接触でリオを支える
- エレナの実験後もリオに声をかけ、「あなたは人間よ。兵器じゃない」と繰り返し伝える
・役割: リオにとってシルヴァと並ぶ理解者となり、「人としての声」を繋ぎ止める存在
〇シルヴァ・ウィスパー
・配属: 王都
・リオとの関係:
- リオがホロウスパイア包囲作戦に参加したことを知り、「あなたは人間よ。兵器ではありません」と手紙を送る
- 「もし何かおかしいと思ったら、すぐに逃げて。あなたは、逃げることも選択肢の一つよ」と伝える
- エレナの実験後も「実験の内容は分からないけれど、リオ、あなたが苦しんでいることは分かる。リオ、あなたは人間よ。実験の道具じゃない。もし、その実験があなたを傷つけているなら、断ってもいいのよ。あなたには、選ぶ権利がある。そして、もし本当に苦しんでいるなら、逃げてもいい。あなたは、逃げることも選択肢の一つよ。いつでも、私のところに来て。あなたを、人間として受け入れる場所があるのよ」と手紙を送る
・役割: リオにとって唯一の救いとなり、「人としての声」を辛うじて繋ぎ止める存在
〇バルド・ロウ
・配属: 不治の刃の隊員として選ばれた重戦士タイプの兵士
・役割:
- 重戦士タイプの兵士として、リオを守る役割を担う
- 外壁突破時、無意識に盾を構えるなど、防御本能が感情抑制薬を超える瞬間がある
- 感情抑制薬の影響下でも、防御本能だけは残っており、これが感情抑制薬が完全には機能していない可能性を示唆する
【敵側の登場人物】
〇リリウム封鎖官
・所属: 敵国連合の封鎖官
・行動:
- ノワール将軍の指示で血刻殻を使った捕獲作戦を実行する
- 外壁突破時、リオの前に立ちはだかり、血刻殻を展開する
- 黒い軍服に身を包み、手には複雑な装置(血刻殻)を持っている
- その目には感情がなく、標本を観察するような冷たい視線でリオを見つめる
- 鎖陣を空中に展開し、結晶化した呪詛の力でリオを触れずに拘束しようとする
- リオが血刻殻の装置の一部を破壊し、ゼロの攻撃(普通の剣)で肩に切り傷を負う
- 負傷と装置の破損により、リオを追うことができず、退却する
- データは記録できたが、完全な捕獲には至らなかった
【用語・設定】
〇ホロウスパイア
- 浮遊鉱石で空に浮かぶ塔都市
- 空に浮かぶ塔都市は、雲の上にそびえ立ち、その威容は圧倒的。下から見上げると天に届くほど高い
- 浮遊鉱石が発する微かな光が、都市全体を包み込んでいる
- 共鳴装置を使っても、登るのに数時間かかるほどの高さ
- 政治・宗教の中心地で、敵国連合の議会がここに集まっている
- 王国は講和を有利に進めるため、敵議会を一気に拘束しようとする
- 議場の描写: 議場の入り口をくぐった時、リオは、その広さに驚いた。天井は高く、壁には浮遊鉱石が埋め込まれている。その光が、議場全体を照らしている。議場の中央には、円形の議席が設けられている。そこには、敵国連合の議員たちが座っていた
〇ホロウスパイア包囲作戦
- 目的:敵議会の拘束と停戦ラインの確保
- 包囲網は三方向から構築:空挺部隊が東側から、魔導滑空艇が西側から、主力部隊が南側から
- 空挺部隊は、東側から接近し、その影が、地面に落ちている。魔導滑空艇は、西側から接近し、その音が、空に響いている。主力部隊は、南側から接近し、その足音が、地面を震わせている
- リオは単騎で外壁突破を命じられ、浮遊鉱石の共鳴を利用して外壁を駆け上がる
- 風が、リオの顔を打つ。高さに目が眩みそうになるが、リオは前を見据えた
- 浮遊鉱石の共鳴が、剣を通じてリオの体に伝わってくる。微かな振動が、リオの手のひらを震わせる
- リオが衛兵を次々に切り伏せ、傷が癒えないことに恐怖した議員たちが議場で立てこもる
- 衛兵の背景: 衛兵たちは、故郷に家族を残しており、戦争が終われば、家族の元に帰るつもりだった。衛兵の一人がリオに「死神因子」として警告し、「使い続ければ、世界が滅びる」と伝える。リオとの会話で「でも、僕は……国家のために力を貸すと約束した」「国家のために?お前は兵器として使われているだけだ。王国はお前を人間として見ていない。お前を兵器として見ている」「僕は……人間だ。兵器じゃない」「人間だ?王国に使われるだけの兵器が笑わせる」と、兵器として使われている事実を突き付けられる
- 議員の一人が「お前の力は、旧文明の呪詛だ。使い続ければ、災いをもたらす」「その力はかつてエリーザが封印した何かを呼び起こすぞ」と警告する
- リオとの会話で「降伏……?お前は、我々を殺すつもりか?」「いいえ。僕は、人を殺したくない。だから、降伏してください。そうすれば、誰も死なない」「本当に……誰も死なないのか?」「はい。僕は、人を殺したくありません。だから、降伏してください」と、会話のラリーが増える
- 病死を恐れて議員たちが自主投降し、作戦は成功
- 王国は一時的な停戦ラインを獲得
〇共鳴装置
- 浮遊鉱石の共鳴を利用して外壁を駆け上がるための装置
- リオの剣に取り付けられ、特定の周波数で浮遊鉱石と共鳴する
- 共鳴の力がリオの体を上へと引き上げ、重力が逆転したかのように外壁を駆け上がることができる
- 共鳴装置は限界があり、時間をかけることができない
〇血刻殻
- 敵国連合が開発した対呪詛装備。リリウム封鎖官が指揮する捕獲作戦で使用される
- 呪詛を結晶化し、反転利用する技術が研究されている
- 鎖陣や塔型術式と組み合わせ、触れずに拘束・封印する戦術を採用
- まだ実験段階だが、リオ・アーデンを捕獲する可能性がある
- 外壁突破時、リリウム封鎖官が血刻殻を使った捕獲作戦を実行する
- 鎖陣が空中に展開され、リオの周囲に結晶化した呪詛の力が集約される
- リオの剣が装置に直接当たり、装置の一部が破壊される
- 触れずに拘束することを目的とするが、リオの力の強さにより完全な捕獲には至らない
- 装置の一部破壊により、完全な機能は失われるが、データは記録される
〇自動鎧
- エレナがリオの力を再現するために用いる実験装置
- 人体に近い形をしており、その表面は、金属で覆われている
- その金属は、銀色に輝き、実験室の光を反射している
- リオが剣を当てると、自動鎧の表面に黒い結晶が現れる。それは、リオの力が再現された証だった
- その結晶は、自動鎧の表面を覆い、その光が、実験室を照らしている。その光は、青白く、まるで月の光のように見えた
- エレナは「成功だ。リオ・アーデン、君の力は、再現可能だ」と喜ぶ
〇英雄視と孤立
- 作戦成功により、リオは王都で再び英雄として祭り上げられる
- 王都の大広間で式典が開かれる。豪華な装飾で彩られており、天井から巨大なシャンデリアが吊り下げられている。その光が、広間全体を照らしている
- しかし兵士たちは彼との接触を避け、祝宴でも隅に立たされる。リオが近づくと、人々は距離を取った。リオが同じテーブルに座ろうとすると、人々は別のテーブルへと移動した
- 「逃げても死ぬ傷」を再確認したリオは不眠症となり、夜ごとに自分の手を洗い続ける。仮設宿舎の洗面所で、リオは手を洗い続けている。その水は、冷たく、その冷たさが、リオの手を震わせる
- 英雄視と孤立のギャップが決定的になり、リオの心は深く傷ついていく
【第7章の重要な出来事】
1. 包囲網の構築
- ヴィクトルが空挺部隊と魔導滑空艇で三方向包囲を敷き、リオには単騎で外壁突破を命じる
- セラフィナ王女は後方で情報戦を統括し、犠牲を抑える方策を探るが決定権はない
- リオは作戦の説明を受け、人を殺すことへの罪悪感を抱きながらも進まなければならない
2. 浮遊都市への接近と外壁突破
- リオは共鳴装置を取り付けた剣を握りしめ、ホロウスパイアの外壁へと向かう
- 浮遊鉱石の共鳴を利用して外壁を駆け上がる。共鳴の力が、リオの体を上へと引き上げる。まるで、重力が逆転したかのように、リオは外壁を駆け上がっていく
- 風が、リオの顔を打つ。高さに目が眩みそうになるが、リオは前を見据えた
- 浮遊鉱石の共鳴が、剣を通じてリオの体に伝わってくる。微かな振動が、リオの手のひらを震わせる
- リオが衛兵を次々に切り伏せる。バルドが無意識に盾を構えるなど、防御本能が感情抑制薬を超える瞬間がある
- 衛兵の一人がリオに「死神因子」として警告し、「使い続ければ、世界が滅びる」と伝える
- リオとの会話で「でも、僕は……国家のために力を貸すと約束した」「国家のために?お前は兵器として使われているだけだ。王国はお前を人間として見ていない。お前を兵器として見ている」「僕は……人間だ。兵器じゃない」「人間だ?王国に使われるだけの兵器が笑わせる」と、兵器として使われている事実を突き付けられる
3. リリウム封鎖官との遭遇
- リリウム封鎖官が外壁の上で待ち構え、血刻殻を使った捕獲作戦を実行する
- 鎖陣が空中に展開され、結晶化した呪詛の力でリオを触れずに拘束しようとする
- リオが血刻殻の装置の一部を破壊し、ゼロがリリウム封鎖官の肩に切り傷をつける(普通の剣による傷)
- リリウム封鎖官は負傷と装置の破損により、リオを止めることができず退却する
- データは記録できたが、完全な捕獲には至らなかった
4. 議場への侵入
- リオが議場の中央へと進み、議員たちを見つめる
- 議場の入り口をくぐった時、リオは、その広さに驚いた。天井は高く、壁には浮遊鉱石が埋め込まれている。その光が、議場全体を照らしている
- 議場の中央には、円形の議席が設けられている。そこには、敵国連合の議員たちが座っていた
- リオとの会話で「降伏……?お前は、我々を殺すつもりか?」「いいえ。僕は、人を殺したくない。だから、降伏してください。そうすれば、誰も死なない」「本当に……誰も死なないのか?」「はい。僕は、人を殺したくありません。だから、降伏してください」と、会話のラリーが増える
- 議員の一人が「お前の力は、旧文明の呪詛だ。使い続ければ、災いをもたらす」「その力はかつてエリーザが封印した何かを呼び起こすぞ」と警告する
- 傷が癒えないことに恐怖した議員たちが議場で立てこもるが、病死を恐れて自主投降する
- 作戦は成功し、王国は一時的な停戦ラインを獲得
5. 英雄視と孤立
- 作戦成功により、リオは王都で再び英雄として祭り上げられる
- 王都の大広間で式典が開かれる。豪華な装飾で彩られており、天井から巨大なシャンデリアが吊り下げられている。その光が、広間全体を照らしている
- しかし兵士たちは彼との接触を避け、祝宴でも隅に立たされる。リオが近づくと、人々は距離を取った。リオが同じテーブルに座ろうとすると、人々は別のテーブルへと移動した
- 「逃げても死ぬ傷」を再確認したリオは不眠症となり、夜ごとに自分の手を洗い続ける。仮設宿舎の洗面所で、リオは手を洗い続けている。その水は、冷たく、その冷たさが、リオの手を震わせる
- 英雄視と孤立のギャップが決定的になり、リオの心は深く傷ついていく
6. 苦悩の深化と逃亡意志の萌芽
- エレナの実験は苛烈さを増し、傷を再現しようと人体に近い自動鎧まで用い始める
- 実験室には、自動鎧が数体並んでいる。その自動鎧は、人間の形をしており、その表面は、金属で覆われている
- リオが自動鎧に剣を当てると、自動鎧の表面に、黒い結晶が現れる。それは、リオの力が再現された証だった。その結晶は、自動鎧の表面を覆い、その光が、実験室を照らしている
- エレナとの会話で「でも、僕は……自分を制御できない。この力が、恐ろしい」「それは、君の力の特性だ。それを理解し、制御する方法を見つける必要がある」と、制御の必要性を突き付けられる
- セラフィナ王女は作戦記録からリオの良心を察し、「兵器ではなく人」として扱おうと密かに手紙を送る
- シルヴァも「実験の内容は分からないけれど、リオ、あなたが苦しんでいることは分かる。リオ、あなたは人間よ。実験の道具じゃない。もし、その実験があなたを傷つけているなら、断ってもいいのよ。あなたには、選ぶ権利がある。そして、もし本当に苦しんでいるなら、逃げてもいい。あなたは、逃げることも選択肢の一つよ。いつでも、私のところに来て。あなたを、人間として受け入れる場所があるのよ」と手紙を送る
- リオは「自分が生きている限り誰かが死ぬ」という絶望に沈み、逃亡の意思が芽生え始める
- 重要な成長: シルヴァとセラフィナの手紙を読み返し、「逃げることも選択肢の一つ」という言葉に、リオは初めて自分にも選択肢があることに気づく。その言葉を胸に、リオは夜中に荷物をまとめ、基地を抜け出そうとする。しかし、まだ実行はしない。もともと内気な少年には、行動を起こす一握りの勇気が湧いてこなかった。自分で選べる可能性を発見したが、決断には至らない。第8章への布石となる
【第7章のテーマ】
・栄光と絶望の交錯
・英雄視と孤立の落差
・逃亡意志の萌芽
・自分を制御できない恐怖の深化
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