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魔法が廃れた時代の死神  作者: モノカキ
第六章

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6-4. 火薬庫の破壊

リオは火薬庫へと向かった。火薬庫は、大きな建物だった。壁は厚く、入り口は重い扉で閉ざされている。


「リオ、火薬庫の入り口は、重い扉で閉ざされている。コレットが氷で扉を凍らせ、破壊する」


ゼロが指示を出した。コレットは無言で頷き、氷の魔刀を抜いた。


コレットは、扉に氷を送り込んだ。扉は、氷の結晶で覆われ始めた。コレットはさらに氷を送り込み、扉の強度を低下させていく。


「扉に亀裂が入った。破壊可能だ」


コレットが報告した。ゼロは頷き、バルドに指示を出した。


「バルド、扉を破壊せよ」


バルドは無言で頷き、重い盾で扉を叩いた。扉は、氷の結晶で覆われていたため、簡単に破壊された。


「リオ、火薬庫へ侵入する。慎重に進め」


ゼロが指示を出した。リオは頷き、火薬庫へと入った。


火薬庫の内部は、薄暗かった。天井は高く、十メートル以上あった。天井から吊り下げられた魔導灯が、青白い光を放ち、火薬庫を照らしている。その光が、リオの影を長く引き伸ばす。


所々に、火薬が積み上げられている。火薬の箱は、重く、一箱あたり五十キロ以上ある。その重さが、床を押し下げている。リオは、慎重に進んでいく。足元は、火薬の粉で覆われており、その粉が、リオの靴に絡みつく。


「リオ、火薬庫の内部には、敵兵がいる可能性がある。警戒しろ」


ゼロが警告した。リオは頷き、さらに慎重に進んでいく。


前方に、敵兵の姿が見えた。一人の兵士が、火薬庫の内部を警戒しながら歩いている。


リオは罪悪感を抱きながら、それでも剣を動かした。兵士の腕に、浅い切り傷がついた。兵士は、その痛みに気づき、驚いて振り返った。


「何だ、お前は……」


兵士の声は、火薬庫の壁にぶつかり、かき消された。兵士は、自分の腕を見て、傷がついていることに気づいた。浅い切り傷だったが、その傷は、リオの力によって治らぬものとなっている。


「この傷は……治らない……」


兵士は、自分の腕を見て驚いた。傷口からは、血が滲み出ている。傷は、通常の赤色ではなく、少し黒ずんでいる。その傷は、呪いのように、治癒の兆しを見せない。


「リオ、火薬庫の核心は、奥にある。そこに爆破装置を仕掛ける」


ゼロが指示を出した。リオは頷き、火薬庫の奥へと向かった。


火薬庫の奥には、大きな空間があった。そこには、大量の火薬が積み上げられている。リオは、その中心に爆破装置を仕掛けなければならない。


「灰霧の呪符と雷瓶を組み合わせた遅延爆破を仕掛ける」


ゼロが指示を出した。リオは頷き、背嚢から呪符と雷瓶を取り出した。


リオは、慎重に呪符を貼り付けていく。呪符は、火薬の上に貼り付けられた。呪符の紙は、薄く、火薬の箱に貼り付けられている。リオは、さらに雷瓶を呪符の上に配置した。雷瓶は、重く、一キロ以上ある。その重さが、呪符を押し下げている。


「遅延時間は、三十分だ。その間に、撤退する」


ゼロが説明した。リオは頷き、爆破装置の設置を完了した。


雷瓶は、呪符に触れると、三十分後に爆発する仕組みになっていた。その爆発は、火薬庫全体を巻き込む大爆発となる。


「爆破の準備ができた。撤退する」


ゼロの声が、リオの耳に届いた。声は、火薬庫の壁にぶつかり、かき消された。リオは振り返り、隊員たちと共に火薬庫を出た。


火薬庫を出ると、敵兵たちが、まだ混乱していた。リオたちは、その隙に坑道へと戻っていく。


「リオ、坑道を急いで進め。敵が追ってくる可能性がある」


ゼロが警告した。リオは頷き、急いで坑道を進んでいく。


後ろから、敵兵たちの声が聞こえてきた。


「火薬庫に何か仕掛けられた!」

「急いで確認せよ!」


敵兵たちが、火薬庫へと向かっていた。リオたちは、その隙に距離を取った。


三十分後、火薬庫は爆発する。その爆発が、黒曜谷全体を巻き込む。リオは、後ろを振り返った。火薬庫の方向には、まだ明かりが見える。その中で、リオが切り裂いた敵兵たちが、治療不能の患者として苦しんでいる。リオは、目を逸らした。その瞬間、肩に重りがのしかかる。

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