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給付スマホばらまき

 あなたの思う生活必需品を挙げてください、と街行く皆さんに聞けば、多くの人は「スマホ」と答えるのではないでしょうか? いや、もしかするとあまりに当たり前にあるもの過ぎて、思い出したかのように答える人もいるかもしれません。

 スマートフォンはもはや持っていない人はいないと言えるほどの物になりました。SNSをはじめ連絡手段コミュニケーションの手段として優秀で、写真も動画も撮れる記録媒体としても優秀です。AIの進化によりスマホは問題解決の道具として更に便利になり、生活の根幹をも担っている人もいるでしょう。

 手のひらの大きさでありながら、そこには無限の可能性が広がっているのであります。

 話は戻りまして、スマホを持っていない人はいないと言えるほどの物と、私は先ほど言いました。これは言いすぎでありました。皆さんに謝らなくてはなりません。スマホを持っていない人はいます。それは子供であります。

 携帯各社から色々な格安スマホというものが出てきても、子供一人にスマホはやはり高級品に思われます。子供のおこづかいではとても買えないものですから、親御さんから買い与えられるより手に入れる方法はありません。ここまでくると今度は経済格差なども話さなければなりません。つまり裕福な子はスマホを与えられ、そうでない子はスマホを持てない。みんなが持っているのに自分は持っていないというのは子供の世界ではかなり残酷なもので、コミュニケーションの輪に入れず仲間外れにされかねない。

 果たして子供にスマホは必要かと考えると疑問であります。

 海外を例に出すと、ある国ではSNSの利用に制限が設けられ、子供は実質SNS禁止になりました。これはSNSの持つ危険性から子供を守るためでありました。ところで反対にSNSのおかげで危険から身を守ることが出来たという話を私は聞いたことがありません。そう考えるとスマホがもたらすメリットが、子供にはないように思うのであります。

 しかしスマホは便利であり、スマホなしの生活は考えにくい世の中になりました。だがその便利というのは大人にとっての話で、子供のうちは親に守られ、生活の不便は大人により取り除かれずっと少ない。大人になるとやるべきことが増えますから便利な道具は必要になります。だから大人にはスマホは手放せないものになるわけであります。そうなると必ず大人になる瞬間がある以上、スマホを避けて一生を終えるとは無理な話で、人生のどこかにスマホデビューのタイミングが訪れます。

 このスマホデビューが子供を経済格差という呪いで縛ってしまうのです。

 私が考えたのはこのスマホデビューがみな同じタイミングで、同じ足並みで訪れれば良いのではないかということであります。これが私の掲げるスマホ給付制度であります。

 差というのはどうしても生まれるものです。足の速い人と遅い人はいます。それは仕方ないにせよ、よーいドンの合図が揃わないのでは不公平です。早くからスタートした方が早くゴールに着くのは明らかです。

 スマホを買い与えるタイミングについて、親御さん方は悩みどころかもしれません。何かをきっかけにプレゼントするか、周りがみんな持っているからと子供にせがまれ買う家族もあるでしょう。

 子供の間ではスマホの有無により仲間に入れるか入れないかが左右される。しかしそれは子供個人の努力とは無関係な家庭の経済状況などに影響されるのです。子供にとっては理不尽な話で、親御さんとしても気分の良い話ではないでしょう。

 これらが一律であれば、差は生まれません。

 私はスマホを中学卒業を目安に、国から、義務教育終了のお祝いも含め一人1台配ることを提案します。無事中学を卒業できた人はスマホを貰えるのです。義務教育の終了は大人への大きな一歩であり、大人に近づくということはスマホの必要性も高まるということでもあります。

 中学卒業時にスマホが貰えるとなればわざわざ子供のうちにスマホを買い与える必要はなく、自然と足並みが揃うことかと思うのであります。

 それでも中には、もっと早くに子供にスマホを買い与えたい親御さんはいらっしゃるでしょう。その場合には、給付スマホの必要はないと判断し、給付対象から除外させていただきます。

 スマホを使うために正しい知識を義務教育内で身に付け、それを卒業と同時に実践する。中学卒業はスマホデビューにちょうど良いタイミングに思われます。私はこの公約が私の中学卒業までに達成できることを切に願うのであります。

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