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モンスターペアレント教師化政策

「じゃあお前がやってみろよ」

そんなこと思ったことが無い、という方はいないとは言わないまでも少ないのではないでしょうか。一生懸命やっているつもりでも、外野から文句を言われれば誰でも一度くらいは思う「じゃあお前がやってみろ」。

 私は政治家でありますから、野党の野次が飛ぶたびにこう思うのでありますが、政治家はまず選挙に勝つことから始めなくてはならないので、簡単には「やってみろ」が出来ません。

 自分は経験がないくせに、やたらと他人に文句ばかりつける評論家もどきはどこにもいます。私は運動神経に恵まれず、体育の授業などで球技があると憂鬱になります。球技が嫌なのではなく、野次が嫌なのです。パスを受け、ボールを持っていると相手チームに囲まれ、どうすることも出来ずボールを奪われると「なにやってんだよ!さっさとパス出せよ!」などと言われると「じゃあお前がやってみろよ」と思わずにはいられません。

 経験のないものにはその難しさがわかりません。溺れている人の気持ちは溺れてみないとわかりません。外から見ている分には簡単そうに見えることも、実際にやってみると難しいということはよくあることであります。これを解らずしてやいやい言うのは恥ずかしいことなのかもしれません。

 私の母は教師でありますから、教育関係者の苦労というものが他の子供より理解があるつもりであります。故に私は学校の先生方に敬意を払いますし、陰で悪口を言うということもしません。

 しかし、世の中には先生方に敬意を払うどころか、見下し、命令のごとき文句をつける輩がいます。モンスターペアレントであります。モンスターペアレントと最初に名付けた人はなかなかセンスがあります。正にモンスター、人を傷付けるだけ傷付け、怪獣のように言葉も通じません。

 モンスターは子モンスターの為に戦います。「そちらの教育のやり方ではうちの子の才能が潰れてしまいます。あなた方の教育は間違っています!」

 じゃあお前がやってみろよ。先生方はそんな言葉を喉元にグッとこらえ、頭を下げ、モンスターが巣へ帰るのを祈ることしか出来ません。

 全国の先生方。もう大丈夫であります。私が当選した暁には、いざモンスター退治であります。

 いわゆるモンスターペアレントと呼ばれるような、クレーマー気質の親がいた場合、実際に教壇に立たせる制度を導入しましょう。この制度は前提として先生方に立場と権利を保証しなければなりません。先生方はモンスターが来たら会議をします。教育委員会がモンスター討伐許可を出した時、モンスターは教壇に立つ。1日では職業体験で終わってしまうので最低でも一週間、教員をやって貰います。これは義務であります。授業をし、プリントを作り、職員会議に参加、保護者対応、部活の顧問などを全て請け負います。給料は出ません。なぜならモンスターが理想とする教育をやらせてやるのだから、むしろ先生方がモンスターから感謝されなければなりません。モンスターは働いている場合、職場に「モンスターペアレント教師制度にて呼び出しを受けたので、特別休暇をください」と言えば慶弔休暇と同じような特別休暇を得られます。

 ところでクレームは時に貴重なご意見となることもありますが、それらは大抵建設的な解決が見えていることが多い。利用者としての素直な感想や、見えていなかった部分への気付きなどは改善に繋がります。モンスターはそれがない。ただ子供をダシに感情を吐き出したいだけで、ようはギャオオンと叫びたいだけなのです。

 モンスターが好き勝手するのは、先生方の立場が弱いからであり、反撃の手段がないからであります。お前がやってみろよと言えないからであります。

 一度、人の苦労を知ることが出来れば、文句を言うということは減ると思うのですが、皆さんはどう思いますか?

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