カトーさんとカエサルさん
カエサルさんとカトーさん(小カトー)。犬猿の仲すぎてついには戦争
になったこのご両人。その決定的なエピソードこそが
このカティリナ陰謀事件。
あるときカティリナと言う議員が執政官に落選したからと
ローマに市民を巻き込んだ反乱を起こそうとして逮捕された。
時の執政官キケロは彼らを処刑すべきと主張した。
だがカエサルさんは言った。
カエサル「みんななんでそうイキリ立ってるんだ?
だれもが自分がヤバイ立場になったらやらかすモンだ。
俺らは天下のローマをあずかる元老院議員だぞ?
スッラの野郎が過去になにをした?あいつのマネをまたやってみろ。
先々どんなひどいことになるかわからないぞ?」
対してカトーさんは言った。
カトー「言っておくが、自分のカネの方が大事だ
他人のことなどどうでもいいとか言ってる諸君。
今までは運がよかっただけだ。
こんな重大な謀反があったというのに容赦しろだと?何を・・。
む?カエサル!その手紙はなんだ!陰謀の証拠に違いない!
ここで読み上げてやる!なになに、
『いつも頭が太陽のように輝かしい愛しのユリウス。
わたくしは夫のいる身でありながらあの熱い夜が忘れられず
今日もあなたに恋こがれております。
またお会いできないでしょうか?お手紙まってます。
あなたのセルウィリア』?あ、あ、姉上ええええ!」
カトーさんは激怒した。この邪知淫逆な男を排除せねばならない。
手紙をカエサルに投げつけてカトーさんは叫んだ!
「そこの女たらしのハゲは、悪人が死後どんな目に会うか
カケラも信じていないようだ!
われらが黙っていればこの悪人どもはどうにもならなくなるぞ?
こいつみたいにカネとオンナのことしか考えないやつばっかに
なったらローマは終わりだ!」
カエサル「なんだと!表に出ろ!」
カトー「やるか!ハゲ!」
この日ローマ元老院は大混乱となった。
カエサルさんはどうして敵の関係者の奥さんを寝取るのか。
歴史の摩訶不思議。