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NTRされた時に書いた短編集

不思議な街

作者: きょん八丈島

これは貴方の幼い日の記憶を蘇らせる魔法の呪文です。


不思議な街2


何故、二つに分けたのか。

それには理由があります。

一つのエピソードで不思議な街と言ってしまうのは乱暴でないか。

そう思う方もいると思います。

あの街で私が体験した不思議な出来事は、一つではないのです。

どう思考しても科学的な説明の出来ない出来事が二つ起こっているのです。

その二つ目の不思議な出来事を書き記そうと思います。

UFO目撃より数年前だったと記憶しています。

この記憶はおぼろげで、どこかで幻だったのでは?と自分自身でも疑うような年齢の話です。

恐らく小学校に上がる前年。

それくらいの年齢で体験した物だったと思います。

あの親友と、30年ぶりに再会する事で、沈殿していた物が浮かび上がったような感覚があります。

私が体験した、あの街の不思議な出来事について説明します。

当時、私の近所には同じ年の男児が三人おりました。

同じ年と言う事で、とても仲良くしていた事を覚えています。

毎日のように一緒に遊び、泥だけらけになり笑い合っていました。

いつも三人が遊ぶ広場があり、今と違い草や虫などが採れる、広場と言うより広大な空き地と言いましょうか。

後に有名なスーパーマーケットが建設される事になるので、その程度の大きさだと考えてください。

いつも遊び回っているわけですから、隅から隅までを知り尽くしている場所でした。

子供なので、その探究心と言うか冒険心。

それらが合わさり、どこに大きな木があり、どこが誰の家の前など、知らない場所が無い。

そんな広場で発見するのです。

家と家の間に、どこかへ繋がる隙間がある事に。

周囲を家に囲まれた広場でしたので、当たり前に隙間も反対側へ出る細い抜け道もあったはずです。

ただ、何故か我々にとって、その隙間は初めて見る物として映ったのです。

誰が言うでもなく、三人は隙間に入り込みました。

この隙間はどこに出るのだろう?と。

最後に当時の地図のような物を書きますが、それが不思議な出来事だと理解出来ない部分になります。

先に進む我々は新たに発見した知らない道を、興奮しながら進みます。

家々の塀に沿って右に曲がり左に曲がり。

十分程度の道程だったと記憶しています。

開けた場所に到着しました。

そこは子供にとって夢のような場所でした。

赤土が盛られた小さい山。

高さにして10メートル。

その周囲には雨水の溜まった濁った水場。

水場の中には建築廃材や機会の部品。

所々にある水場の穴にはザリガニが。

まるで宝の山です。

日曜だった事もあり、昼から夕方までの時間、我々は疲れ果てるまで遊んで過ごしたのです。

私が水場で腕を切ってしまった事で、まだ遊んでいたかった気持ちを抑え、その日は帰宅する事になります。

その傷は今も私の腕に残っています。

30数年前の傷なのに残っているくらいですから、かなりの出血がありました。

その出血量に驚いた事もあり、私も仲間も大急ぎで来た道を引き返します。

それほど長い距離ではなかったはずなのに、なかなか見知った広場に到着しません。

遊び疲れもあったでしょうし、私の出血など子供には衝撃的な光景もあったのだと思います。

それでも、あの帰れないのではないか?という不安は、これまでの人生でも体験した事のない大きいな物でした。

どれだけ歩いたのか、時計など身に着ける前の年齢なので定かではありませんが、一時間近くを費やした感覚が残っています。

ついに泣き出す者や、不安そうに黙ってしまう者もいましたが、なんとか見知った広場。

いつもの遊び場に出る事が出来ました。

道中、家と家の間を通っていたはずです。

その光景を見ていたはずなのに、その記憶だけは思い出せません。

あの夢のような場所の記憶だけは鮮明に記憶しているのに。

翌日、こりない私は仲間達に声をかけます。

またあの場所へ行こうと。

仲間達も同じように、あの場所で遊びたいと向う事になりました。

けれども、まず同じ隙間が見つかりませんでした。

隙間のあった家と家は覚えていたのです。

それは全員が覚えていました。

隙間だけが無いのです。

隙間のあったはずの家と家は、子供が通れるほどの隙間も存在していないのです。

きっと間違えているのだ。

そう結論を出した我々は、その隣の家と家の隙間を進む事にします。

行き止まりでした。

次に反対にある隙間を進みます。

ほんの1~2分進むと車道に出てしまいました。

四角形の広場だったので、あの場所へ通じる面を、全て試したはずです。

それは数日間に及ぶ探索になっていました。

最後まで、あの場所へ続く隙間は見つかりませんでした。

何度か思い出し、あの場所へ行こうとするのですが、すべて失敗に終わります。

小学生になる頃には皆が諦め、いつしか大人になりました。

幼少期を思い出すと、それに付随して思い出す、不思議な思い出として記憶に残っていた程度です。

いつだったか交際していた女性に話した所、それは子供だけが行ける本当の夢の場所だったのでは?と言われました。

どこか綺麗な思い出として心に置いておきたかったからでしょう。

その解釈に納得していたのです。

つい最近。

UFOにまつわる不思議な体験をした親友と再会するまでは。

どちらも何かが消えています。

UFOの件では人々の記憶が。

夢のような遊び場では土地その物が。

どちらも同じ街で起こった事だと考えると、とても恐ろしい気持ちになります。

やはり同じく埼玉県のS市での出来事なのです。

実際に今も住んでいらっしゃる方がいるわけですから、あまり気分の良い話ではないのかも知れません。

それでも真相を知りたいと思うのです。

知ってどうなるわけでもないですし、どうするつもりもないのですが、この疑問は私の人生が終わるまで続く物だと感じています。

出来る事ならば、こうした事を解明してしまい、すっきりとした気持ちで残りの人生を歩みたいのです。

同じような体験をした方がいましたら記載されたメールアドレスに体験した出来事を簡単に書いて送ってください。

こちらからは市町村の名前を返信いたします。

あの街で同じような出来事が頻繁に起こっているようならば、それはそれで真相解明を諦められるはずです。

手に追えない物だとハッキリしますから。

この不思議な出来事に対して、オカルティックでない説明や解釈。

また、科学的な理由付けで解説してくださる方は、コメント欄を使い私に教えてください。

最後に、あの隙間のあった広場の簡単な図を掲載しておきます。

参考にしてくださいませ。

体感では不思議な遊び場の大きさは横25m縦50m。

広場は縦横50m。

家々は一軒が横並びで、縦に二軒建てる事は不可能な立地でした。

すぐ後ろが三車線の車道だったので。

左右には田んぼと用水路や駐車場があり、直進したつもりでそちらにズレていたら分かっていたはずです。

実際に再び辿り着こうと探索した際、田んぼや駐車場に出るとバスレたと言い引き返す事を繰り返しました。

現在もインターネットの地図で確認出来る場所です。

あの場所に私の見た土地が入る事は不可能なのです。





不思議な街1


およそ三十年が経過した。

この世界の仕組み。

ファンタジーや霊的な力など存在しなく、全ての現象に理由があると、理解する年齢にもなった。

それでも尚。

今も答えが見つからない出来事について記そうと思う。

インターネットに溢れているであろう不思議な話でなく、私は答えが知りたいのだ。

科学的に理由付けの可能な方がいれば教えていただきたい。

あの街で起こった二つの不思議な出来事。

それを不思議な出来事としてでなく、どんな理由があり起こった現象であるかを。

30年前。

私は小学三年生だった。

その日。

私は親友宅に向かい、その近所の小学生数人と辺りを駆け回って遊んでいた。

放課後だったので時間にして午後4時だったはずだ。

一人の子供が叫んだ。

「UFOだ!」と。

我々は空を見上げた。

確かに空には黒い飛行物体が滞空していた。

ヘリコプターだよ、飛行船だ、いや怪獣だと騒ぐ子供達。

私も無邪気に、謎の飛行物体に興奮していたのを覚えている。

あまりにも子供達が騒ぐので、近隣の住人達が外に出てきた。

一人二人でなく、我々が騒ぐ道路の両サイドに住む、老人から主婦まで様々な層の大人が様子を見る為。

初めは子供のゴッコ遊びの類だと思っていたのだろう。

それを注意する目的だったかも知れない偏屈そうな老人までもが、その上空に漂うUFOに驚きの声を上げた。

数人の大人と数人の子供が、同じ不可思議な飛行物体を目撃していた。

ある子供が叫んだ。

「UFOさんUFOさん、こちらへ来てください!」

そんな言葉だったと思う。

そう叫んだ彼は、この呼び掛けでUFOが近くにくるのだと周囲に説明した。

当時、テレビ番組で謎の飛行物体UFOの特集が組まれる事が多々あった。

私も彼の説明をテレビで見た記憶があり、同じように叫んでみた。

すると謎の飛行物体は我々の上空まで移動して来た。

大きさは変わっていなかったので、ただ遠い場所から上空に移動しただけだった。

我々、子供達は喜んだ。

テレビで言っていたのと同じだ!と、UFOへの呼びかけに拍車をかける。

大人達だけが違う反応を見せた。

もう止めなさい、と。

今ならば大人達が我々を止めた気持ちも理解出来る。

そんなに恐ろしい事はないのだから。

上空まで移動した事で、その謎の飛行物体は、飛行機や飛行船等の常識の範疇にある存在から、完全に理解不可能な存在に変わったのだ。

鮮明に記憶している。

ただ黒いだけの円形。

それが有り得ない速度で上空を移動する。

届くはずのない距離からの呼びかけに応えるかのように、こちらの近くまで移動してくるのだ。

その場は強制的に解散させられた。

不可思議な現象を恐れた大人達に。

ここまでが目撃した出来事です。

しかし、私が解明したい不思議とは、この謎の飛行物体の存在ではありません。

この翌日からの出来事。

この翌日から起こった不思議について教えて欲しいのです。

真相を知りたいのです。

翌日、学校では友人と私の二人が、教室内でヒーローになっていました。

もちろん昨日のUFO目撃談を話した為。

狭い学区内ですから、それが嘘かと確認する為、よその教室に確認に行くクラスメートもいました。

昨日、一緒にUFOを目撃した子供に。

見たと答えるのですから、熱狂的な盛り上がりを見せ、一時的なUFOブームが小学校で起こりました。

放課後、我々は同じ場所に向かいました。

UFOを一目見ようとする小学生10数人と一緒に。

初めの不思議は、そこで始まります。

同じ場所に集まるわけですから、五月蝿いのです。

子供は大声で叫ぶように会話をしますから。

もちろん、昨日と同じように両サイドに住む住人が外へ出てきます。

静かにしないさい、と。

我々は説明します。

昨日、目撃したUFOを呼びたいと思っている。

それで集まったのだ、と。

「昨日、そんな事は起こっていないよ?」

最初の驚きでした。

昨日、一緒にUFOを目撃した大人の一人が言うのです。

そんな出来事は無かったと。

そんなわけがないと子供達は大人に食い下がります。

大人になった今であれば、おかしな風評で自宅前に子供が集まる状況。

それを避ける為、大人が話を合わせていたのかも知れないと考えます。

しかし、本当に匙を投げてしまう不思議は、この後に続く流れでした。

その日は静かに帰りました。

UFOなど見なかったと口々に言う大人達が、最終的に怒り出したからです。

翌日、私は朝一番で登校すると、親友の到着を待ちました。

昨日の大人達の対応が、何か巨大な組織による陰謀ではないか?と考え、それについて相談したいとワクワクしていたのです。

登校してきた友人は、憂鬱な顔をしていました。

昨日の夜、父親にこっぴどく叱られたと言うのです。

当然、UFOについてでした。

そんな物はいなかったのだから、近所の皆さんに迷惑をかけるな、二度とUFOの話をするな、と。

ここで私の友人について少し情報を付け足そうと思います。

我々は双方共に片親の家庭でした。

どちらも男親が一人で子供を育てる環境。

それがあり我々は仲良くするようになり、互いを親友と呼び合う関係になっていたのです。

だからそこ、父親の怖さは理解していました。

やはり叱られて怖いのが男親です。

私は少し諦め気味になっていました。

親友の父親が止めるのならば、もうUFOを目撃した場所へは行けないなぁと。

けれども、この後に起こった事は、それ以上の衝撃でした。

続々と登校してくるクラスメート。

私は昨日の話を切り出します。

あれだけ熱狂的になった話題ですから、この時のクラスメートの反応も理解出来ません。

誰一人、我々のUFO話を聞いていないと言うのです。

それはクラスメート全員が同じように答えしまた。

昨日、UFOの話など聞いていない、と。

私と親友は顔を見合わせました。

何が起こっているのだろう?

休み時間になり、私と親友は別の教室を回ります。

UFOを目撃した際、一緒にいた子供達に確認をする為です。

何故、UFOの話が無かった事になっているのか?

本当にクラスメートが忘れているのか、我々をからかう為なのかを確認しようと。

そして怯える事になるのです。

目撃したはずの子供達。

その半数が、UFO自体を見ていないと言うのですから。

私と親友は、その異様な現象に萎縮していました。

その日は黙って周囲の様子を伺うように過ごした記憶があります。

たった一日だけで、あれだけ熱狂的に盛り上がった話題が忘れられるわけがない。

きっとUFOの秘密を守る組織などが、我々の記憶を消しているのだと。

子供らしい解釈でしたが、その翌日に恐怖心は限界まで引き上げられるのです。

前日、周囲がUFOの目撃談を忘れている事で一緒に不思議がっていた子供が、まったく覚えていないと言い出したのです。

彼もUFO目撃の翌日。

教室でヒーローになった一人でした。

正確には子供ですから、そんな出来事があれば、翌日に教室でUFOを見たと話します。

各教室で同じようにUFOの目撃が語られるのですから、熱狂的なブームが起こっている元として、目撃した現場にいた子供の存在が複数あるのです。

それを嘘だと疑い、各教室を回り確認する子供も多数いましたし、情報の共有と信憑性は確固たる物になっていたはずでした。

が、その全員がUFOを見た事実を否定するようになりました。

全員。

つまり、その翌日になり親友もUFOを見ていないと不思議そうに私を見たのです。

あれだけ怯えた私と親友ですから、私は親友が忘れたふりをしているだけだと思っていました。

放課後の帰り道。

班単位で帰宅する際、友人にこっそりと尋ねました。

「俺も怖いから忘れたふりをした方が良いのかな?」

親友は本当に不思議そうに、まるで分からないという感じで答えたのです。

「なにが?」と。

これが、あの不思議な街で起こった一つ目の出来事です。

この年齢になるまで、いくつかの理由付けをしてみました。

集団催眠に掛かっていたのだ、本当にUFOの存在を隠す組織が存在する可能性、私の精神的に錯乱、全てが夢や記憶の混乱。

だけれども、その全てが違うのだと感じます。

自分が自分にする言い訳のように、そちらの理由付けの方が現実的ではないのです。

集団催眠など実在しません。

UFOを秘匿する組織が存在したとしても、あれだけの人数に口封じをする事が可能であると言えば不可能です。

私自身の精神的な錯乱、記憶違いであるならば、どうして現在の私は鮮明に全てを記憶しているのかと仮説が崩れてしまいます。

脳の機能的な障害であれば、その記憶さえ忘れてしまう物であり、この最後に書き記すこの出来事を皆さんに委ねた理由も否定されるのです。

同じ体験をした親友とは、中学校入学と共に別れる事になりました。

彼が父親の転勤で、他県に引越してしまったからです。

その親友と30年ぶりに再会しました。

本日です。

現代の私が生きる2014年の4月に、偶然。

私も彼も一目で互いの顔を、かつての親友だと認識して懐かしい話に花を咲かせました。

別れ際、私は彼に尋ねたのです。

「子供の頃、一緒にUFO見たの覚えているか?」

「あれは怖かったな、今でも不思議だよ」

私が子供の時、埼玉県のS市で起こった不思議な出来事です。

市名を伏せる必要は無いのでしょうが、同じような体験をしたという方が現れるかも知れません。

その為の合言葉として伏せています。

もし、似たような体験をした方がおりましたら、記載したメールアドレスに埼玉県のOO市と書いていただければ私も信じられます。

この不思議な出来事の真相が分かる方は、コメント欄に答えを書いて教えてください。

同じような体験をしたという方は、メールにて簡単な出来事の説明とOO市の部分を教えていただければ幸いです。


これはイギリス人に恋人をNTRられた時に書いた作品です。

せがまれたわけでもなく、シンプルに何かに没頭していないと「脳が焼き切れて壊れちまう!」状態だったのです。

知っていますか?

人間って悔しくて限界まで苦しいと、脳が熱く感じて毛が抜けるんですよ?

うふふ、この豆知識だけでも持ち帰ってください。

イギリス野郎のセッはきもちかったか!?

どうなんだ佐和!!!

ガッデム!

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