第2章
※
結局感情の切り替えはできないまま仕事は終わった。退勤して誰も見ていないことで緊張感がなくなったのか涙がこぼれてきた。
あんまりだ。仕事ができない生とはいえ厳しいことを言われれば涙は出るし辛い。だが正しいのは向こうだ。いつだって言われるほうが間違っている。言ってくれる方に感謝しろ。それが世間の論理だった。どこに相談したって一緒だ。逃げてはいけない。
そもそも不平等だ。働いていない徒思われる社員が本社閣というだけで優遇されるのは動なのだろう。わらいながらしごとをしている一方で自分は動だ。感情に飲み込まれ名が自分を欺き騙し、自己暗示に必死。
「長野ちゃん、往来で泣くのはどうかと思うよ」
膝まづいていると上から声が聞こえてきた。見上げればあの少年だった。グラヴィス。真っ黒なスーツをきて長い髪が風にはためいている。金色の瞳がこちら見下ろしていた。影になっていて表情は分からないが、瞳だけははっきりとわかる。会社にいるときは不気味に感じて見たくなった瞳だが彼の物だけは、見つめることができた。その瞳を見ていると何か吸い込まれそうになる。
「どうして、ここに……」
「だってそこ、うちの店だもん。気づかなかったの?」
指さした方向に、あの本屋があることで自分がいる場所を自覚した。知らない間に昨日と同じようにいつもの道を外れてしまっていたようだ。まさか二日続けて来るとは思わなかった。
「それで、長野ちゃん。仕事で何かあったんでしょ。ていうかそれだけの様相なら誰だってきづくって」
淡々としゃべるも恐怖を感じさせることはない。どこか話し方にゆとりを感じる。それだけに聞きやすい。何故か。
「まあ、いつものことだよ」
そうだ、いつものことなのだ。別に初めてこの店を訪れた時がたまたま何事も起きなかったヒナだけであって、数日感覚にどちらかに嫌味はいわれる。メンバーの山だから厄介なことを任される。
「長野ちゃんはさ、これでいいの?多分今のまま推移しないよ」
分かってはいる。否定できない。このままいるだけでは精神を削るだけだ。生きるか死ぬか。バカなデスマッチ。周囲はそんなこと気になんてしていない。
「仕方ない、じゃあこうするか」
膝まづいている状態でいるこちらの額にい指をあててきた。次の瞬間には、違う場所にいた。そこはいつも自分が働いているオフィス。さっき出てきたところなのに。再現してみせているだけでこれは幻のようなものだと頭の片隅で認識していても現実と錯覚する。それだけリアルなのだ。視覚も聴覚も嗅覚も五感に入ってくるものすべて。現実と幻の空間に混乱していると、強い力が加わってよろめく。何かと思えば自分自身が持っていたバインダーを取り上げれたからだ。
「これどういうことなんですか。かけるべき部署はこっちなんですよね?」
強い力でバインダーをたたく人がいる。リーダーだ。何に怒らているのか分からないが、一瞬にして胃の底が恐怖で冷える。幻覚であるなんて言う認識は党の昔に消え去っていた。目の前にあるのは紛れもない現実。
「ここにある番号が部署を示しているんです。新井さんの所属している開発部の部署の番号はこっちなんです」
語気を荒げながらバインダーの麺をたたく。その音に背筋が伸びる。
「間違えるとかおかしいんじゃないんですか」
ついに否定された。恐怖で動けなくなる。体中の毛穴が開いて汗がにじみ出る。いつか起こりうる未来だ。ゆっくりとどうにか体を動かして自分の席へと戻っていく。次に何をすべきか分からない。頭がどうにも動かない。手が震える。新しい仕事を任されるんだろうか。
「吸いませーん、お願いがあるんですけど」
あの遊んでいた社員が、リーダーのもとに近づく。また妙な仕事を増やすつもり徒しか思えないがいったい何をする気なのか。なにか話し込んでいる。やがてはなしがまとまったのか二人が離れて行った。
「助かりますー」
「すぐ対応してくれるなんてさすがだねー」
すれ違い間際にこんな話をしていた。気楽な性分である。実際に仕事を任される側は大変だっていうのに。必死になって誤魔化して自分の心を何とかして正常に保とうとするが不可能に近い。逃げたい。吐きそう、消えてしまえばいいのに。自分も消えるから周りもいらない。
「-」
リーダーが何か指示を出しているが何も聞こえない。こちらの反応がないから機嫌が悪くなっているのか机を指先で思いっきり叩く。以前もあった。感情を込めない声で詰問する言い方をすれば誰でも従わせることはできる。恐怖政治と何ら変わりない。そもそも人を逆らわせずに従わせるには恐怖を使う。そして詰問して追い詰めていく。これ以外に仕事に必要なかったのだ。徐々に視界がモノクロになっていくようだ。
「長野ちゃん。これでわかったでしょ」
恐怖に支配され何も見えなくなっていた状態でグラヴィスがやってきた。彼だけがこの暗くなった世界でフルカラーで存在している。周囲がやがて、渦を巻きねじきれると完全な漆黒の世界になった。いるのは二人だけ。
「どっちがいいかなんて具もんだよね。昨日みせた世界と今みせた世界。どちらも長野ちゃんが歩むことになる未来だけど。行動を起こさないと明日にも今の世界は現実になるよ」
焦燥感に酔って汗が噴き出す。もはや誰も攻め立てるものなどいないのに。
「オレは……いやだ。もう合いたくはない。変えられるなら変えたい」
「うん。その返事が聞きたかったな」
グラヴィスが満面の笑みを浮かべる。今まで見たことないほどの笑顔だった。此処までじゃ悪に笑えるのも珍しい。
「オレの命で総てを変えられるなら」
「できるよ。じゃあ」
腰のあたりからピストルを抜き出したかと思えば、こちらの胸目掛けて撃ってきた。
「なにを……」
戸惑うこちらをよそに武器を下げようとしない。それどころかもう一発トリガーを引いて弾丸を放つ。
「これが必要な作業なの。長野ちゃんの願いを発動するためにさ」
あたりが光り始める。青と紫色の不気味な光。光が強くなればなるほど意識があいまいになっていく。その光の流れは彼の右腕に収束していき徐々にあふれていきとどまるところを知らない。
「説明してもいいけど、多分今の状況じゃ分かりっこないよ。もう一度会えたら説明してあげるから」
やがて、目の前の景色すら認識できなくなってきた。そして
「おやすみ」
彼の声が聞こえたあとでその場に倒れこむ。何も聞こえなくなっていた。
※
「……?」
目が覚めた時、ライムグリーンの天井が目に入った。布団が掛けられている。知らない間に着替えていたらしくいつものスーツではない。グレーのパジャマを着せられていた。
起き上がってみるとそこは見慣れない和室だった。普通に体も動かせる。というか今まで以上に体が軽い。とにかくここをどこか把握しなければいけない。とりあえず引き戸を開けてみて外に出た。
「起きたんだね」
ちゃぶ台に顎をついて、テレビを見ているあの少年が座っていた。ここは彼の家なのだろうか。
「グラウィス」
「うん。初めて名前で呼んでくれたね。嬉しいよ」
ここに座れと言わんばかりに座布団を敷いてきた。遠慮することなくそこに座る。すると新聞を目の前に積み上げる。
「長野ちゃんが寝ていた間の新聞。あれから4日も経ったんだよ」
「4日?じゃあすぐ戻らないと」
「必要ないよそんなこと」
「なんで」
「だって長野ちゃん死んだんだもん」
衝撃的なことを告げる。テレビを見ていたグラヴィスはいつの間にかこちらに向き直っていた。
「死んだってどういうことだ」
「今から説明するよ。長野ちゃんが過ごしていなかった4日間何があったかをさ。魔テレビ見てもらったほうが早いかな。そろそろ始まるよ」
指示通りテレビを見ていた。ニュース番組らしい。トップニュースが紹介されるとそこの内容に絶句した。なぜなら
「なんでオレが出ているんだ。それも」
「死亡、でね」
写っていたのは自分自身の顔写真だった。お世辞にも映りがいいとは言えない。死因は心不全ということになっているが本当なのかこれは。次々に近所の人のインタビューが映る。色々感想を言っているがもはや頭に入ってこない。
「長野ちゃんの感情をもとに願いをかなえた結果、かな」
「結果?」
「そ、長野ちゃんは自分の魂と引き換えに願いごとをした。その願いをもとにして呪いという形で発動させたんだ」
「そんな……」
思わず絶句する。願いがなぜ呪いという形になるのか。
「で、その呪いが世界に影響したってわけ」
「どうしてそんなことができるんだ」
「それは僕が人間じゃないから」
不敵にほほ笑む美少年。その裏に潜んでいるのは底知れない怖ろしい魔人。人ならざる力を行使している蠱惑の。
「本当なんだな、それ」
「こんなところで嘘はつかないよ」
「それで、何者なんだ本当のところ」
「僕は感情を食らう者。喰情鬼のグラウィスだよ」
彼がその後で説明してくれた話はこういうことになる。古の時代から人間の感情を糧にして生きてきた存在、それが喰情鬼。彼らの大部分は喰った感情をもとにして、呪いの発動や願いをかなえてきたという。
「必要なのはね。強い感情。これをもらうことで願いの起動ができるの。長野ちゃんには恨みとか憎しみみたいな感情をもらったから」
「あの幻みたいな物は」
「長野ちゃんに決断を迫るために潜在意識にもう一度アクセスさせもらったの。で、今度は恐れている感情を引き出したってわけ。それで力を使った結果がどうなったかはこれを見てね」
近くの戸棚から新聞を放る。どれも日付はこの数日間の物だった。内容はこちらも目を疑う内容だった。
それは。
―ニューテック社 粉飾決算の疑いあり
―東京本社立ち入り捜査
―経営悪化の真実。今期限りで協力会社との取引打ち切りへ
今まで勤めていた会社に関する情報が紙面一覧を支配していた。
「で、これは地域誌」
別の新聞を渡してきた。そこにはこう書いてあった。
―東西システム、内部告発か。怪文書の謎。
「東西システムって長野ちゃんの会社だよね」
「何で知ってるんだよ。言った覚えは」
入社したはいいものの、あまり風通しがいいとは思えない会社だった。中田リーダーも役員に対して、対立していたみたいだった。数年前の会社に集まった時、自分の要求を通そうとしており会議を何時間も伸ばしていたのを見たことがある。そこはいったん解散になって、継続して話し合うということでことは収めたらしい。
そして、もう一つ。とある男性によるセクハラ問題。こちらについては、現在調査中なのか、詳しいことはまだ書かれていない。
「名刺が落ちてたから」
彼の手の中には一枚の紙切れが握られていた。もやはそれは誰も証明してくれない。
「そこには書いてないみたいだけどね。辞めた社員の人が訴えたみたいだよ。訴えられた人は確か中田っていったかな。単独調査の結果だけどね。あとセクハラ問題について渦中に追い込まれてるのは、高梨って言ってたな。続きが気になるんだったら、これから明かされる情報に注目ってこと」
「……」
何も答えることはしなかった。今までいろいろ喋ってはみたが、こちらの身の上は総て知っているようだからあえて伝えることもない。
「状況証拠が残ってるし不利だと思うけどね」
「これ顛末はどうなったんだ」
「続きはこれかな」
冊子の山から数冊取り出してきた。同じ地域誌だ。今度は一面トップになっている。そこには東西システムの騒動の顛末が書かれていた。内部告発の内容が鮮明に書かれている。中身はひどかった。想像以上に根が深い問題だったらしい。知る限りではこういう具合。
中田リーダーの社員に対する接し方が問題だったこと。知らなかったが中田リーダーのふるまいによってもう一人いたリーダーの社員が辞めていたらしい。そこから横暴さに輪をかけて行ったようだ。辞めさせた人数はおおよそ5人。どうやら協力会社に対しても辞めた社員がいたらしい。あくまで依願退職ということになっているのでそれ以上の追及はされていない。
そして、会社で見た役員と中田リーダーのもめている様子は氷山の一角だった。自分の要求を通すために裁判に持ち込むと主張したりだとか、今ついている役職以外の独占を図ろうとしているとか。特に金銭面については絶対に自分の主張を捻じ曲げなかったという。
「行ってみる?」
「どこに」
「騒動の場所。自分の眼で見たほうがいいでしょ」
放り投げられた服を着替えると、グラウィスとともに店の外へ出た。空に月が浮かぶ美しい夜だったが、あの会社に行った日から何日も隔絶している。彼とともに電車に乗って知らない街へ行く。そもそもこの商店街の近くに通っている路線もあまり知らなった。とある支線で終点側では地下鉄に乗り入れているらしい。途中駅での乗り換えを経て降りた町はやはり来たことがない場所だった。
「長野ちゃんは来たことあるここ?」
「知らない」
「そっか、この近くは僕来たことあるんだ。物の仕入れでね」
「古本をそんなに仕入れるところがあるのかここは」
「んー、家を手放すからって言うんで持ってる本を全部引き継いだりする感じかな。ここらへんてけっこう大きい家があったんだよ」
駅を出て商店街を抜ける。にぎやかな街だ。今着ている服は二人ともスーツだった。グラウィスに用意してもらったスーツだが、なぜ彼が大人用の服を着ているのかは謎だ。細かいことを聞いてもはぐらかされるかもしれない。
「ここらへんでいいかな」
住宅街の一角で立ち止まり、物陰から様子をうかがう。見ていると、一見のドアが開いた。強い力で開けられたようで相手はかなり機嫌が悪そうだ。
「帰ってください!」
かろうじて聞こえた内容だけだが、二人とも叫んでいる。片方は聞き覚えのある声だ。中田リーダーだった。もう会う機会はないとはいえ、あまり顔を見たいとは思わない。もう一人の女性はしらない。若いけど誰なんだろう。その女性はグラウィスタチがいる方向とは反対の方向に走っていった。
「全く!あんなことをするなんて!」
誰もいないところに捨て台詞を吐いて、ドアが閉められる。
「長野ちゃんの知らないところでも色々な人が動いてたってわけ」
これ以上いても特に何もすることもないため、店に戻ることにした。考えてみれば中田リーダーのことも高梨さんのことも何も知らなかった。今初めてどこに住んでいるのかを把握したくらいだった。
「帰ろっか」
踵を返したグラウィスに続いて、来た道を戻る。途中でヒソヒソ噂話をしている人たちもいた。一瞬こちらのことを言っているのかと思ったが違うらしい。
「この前ご主人が……」
「怖いわねえ」
誰のことを言っているか追及するつもりはない。もはや関わることはないのだから。
「因果なものだね」
夜道を歩きながらグラウィスが誰に聞かせるわけでもなく呟いた。
「自分のために周囲をイエスマンだけで固めようとしたり、従わない人間をあの手この手で追い出したりする。実現はできないものなんだよ。仮に実現しても歪があると破綻するってわけ」
それだけ言い終わると、終始二人とも無言で電車に乗って店へ帰ってきた。
「もう閉めちゃおうかな今日は」
帰宅するとすぐに、店じまいを始めた。そもそもこの店に客は来ているのだろうか。元々出かけるときに棚はすでに店内に入れていたのであとはシャッターを閉めるだけだ。することもなく休んでいていいと言われたので着替えてくつろぐ。
そして考えた。 魂を代償にしたということはつまり死んだということだ。もはや元の世界に戻ることはかなわない。
「どうしたの。お団子でも買ってこようか」
「いや」
「もしかして責任を感じてる?気にすることはないよ。世界を変えたって言っても、別に世界を一から作り直したってわけじゃないんだし。長野ちゃんの願ったことがトリガーになって世界に作用した。元からばれるであろうことが白日の下にさらされただけさ」
そういったグラウィスは後ろにあった戸棚から洋館を取り出して切り分ける。均等に分けたものをこちらと自分との皿に置く。
「で、他に聞きたいことは?」
「オレは結局どうなっているんだ」
「魂だけ残っている状態かな、さっきの話の続きになるね」
体が半透明になっているのかと思ったら、別にそんなことはないらしい。普通に障れてしまう。特に変わったところはない。
「長野ちゃんの考えてる幽霊像は間違ってるとして……。つまりね今までの話も含めてまとめるとさ。感情をトリガーにして願いを発動できる状態にしたわけ]
口をはさむのも野暮なので、出された羊羹をかじる。
「その感情次第で、呪いになるかどうかは変わるんだ。もっともこの手の願い事をする人の感情って後ろ暗いものが多いから呪いになるんだけどね」
近くにあった紙に分かりやすく図解を用意してくれた。手慣れた様子で整理していき次々に要素を書き出していく。というか説明を聞く限り、前向きな願いでかなえようとする人間はそう多くないと見える。
「でここから大事なのは、願いをかなえるときに何を依り代にするかってところ。依り代次第で、願いがかなえられる規模は変わるんだ。ここで長野ちゃんは魂を差し出した。別に魂自体を使う人は珍しくないんだけど。普通だったら魂もろとも使ってしまうところなんだけどね。曖昧なことを言ったから、肉体とかは失われたけど魂だけ消滅せずに残ったってわけ。だから街中で長野ちゃんを見ても誰も分からないよ」
「オレは確か、命を使って総てを変えたいって願ったはず」
「そ、ここで明確に誰かを殺したいとか言ってたら大火交換で魂もろとも持ってかれてたんだけど、願いが変革だったからお釣りとしてね」
取引に釣という概念があるなんて彼も思わなかった。それだけおいつめられており、現実やいろんなものを認識する能力に欠落が生じしていたというわけだ。
「代償としてね、昼間の世界は自由に歩けないから。太陽光で体が分解されるんだ。だから日傘が必須。基本は夕方から深夜が活動時間かな」
「夜を望んだ通りというわけか」
結果的に曲がり曲がって願いはかなった。しかし困ったことになっている。認識できないのであれば家に行くことはできない。外で過ごし続けるしかないのだろうか。
「ここにいていいよ。どうせ行くところないんでしょ」
「そりゃまあそうだけど」
家に戻れないならどこにいけばいいのだろう。認識できないだけでもしかしたら見えるかもしれない。
「働いてもらうし、僕の仕事も手伝ってもらいたいしね」
「仕事ッて古本屋か」
「それ以外にもやってるの」
言うが早いか分厚いファイルとノートパソコンを手渡してきた。
「まあこの辺が長野ちゃんに手伝ってもらうために必要な情報だとして、あとはスーツを用意してもらうかな」
「外に出るのか」
着ていたスーツはそういえばさっきの部屋に干してあった気がする。
「うん、毎日出るよ。お客様にあって交渉のする仕事だから」
「オレにできるかね」
「大丈夫だよ、長野ちゃんの嫌だと思う人はいないからさ」
嘘じゃないと思いたい、さて新しいことというのは一体何をすることになるのか。グラウィスとこの青年の仕事の内容はまた別の話となるのだった。