第1章
帰宅するべく家路を急ぐわけでもない。疲れているので無意識のうちに足が動く方向に任せる。商店街へと入ってきた。東から西へと貫く街の一大ルートであるのだが、少し特殊な構造になっていた。途中で分岐しており低地へと続くほうと高台のままとなっている道の二つ。分かれた道はそのまま合流することはない。高低さがどんどん開いていくだけで、低地の方はといえば、太陽の光がほとんど当たらないらしい。らしいというのはほとんど行かないから何がどうなっているかさっぱり分からない。
その日までは。
※
定時から少し遅れて30分ほどたってから会社を出た。周りが帰らないので帰りづらい。とある職務を残したままで変えると、翌朝に響く。そうはいっても不安と悩みは尽きることがない。どうするべきか何をするべきかを考えたまま、歩き続ける。ただひたすら足を動かし続けるのだ。
「あれ?」
気が付いたら見慣れない道を歩いていた。何処だか分からない。通りの両側に店が並んでいるが何処も知らない店舗だ。時間の動きがここだけ泊まっていてまるで何十年も前にタイムスリップしたようだ。人も歩いていないと来た。
横を向くと、本屋だった。古本屋らしく店先にワゴンと可動式の本棚を出している。かなり品ぞろえはいいと見た。その中に一冊探している本がある。品切れで取り寄せてもらえないと思っていたが、まさかこんなところで見つかるなんて。
「あ、お客さんだ。欲しいなら安くしておくよその本」
引き扉を開けて出てきたのは少年だった。年のころは十二、三。丸い瞳が印象的でその精緻な顔つきは見るものを引き付ける。全てのパーツが寸分の狂いもない。見事な配置だ。
長い髪を肩のあたりに相反する赤いリボンでまとめてあった。
「ど、どうも」
思わずアイサツをしてしまう。その少年はこちらに近づいてきて手元の本に目を向けてきた。
「鉄道が好きなら、中にもいっぱいあるから。どうぞ」
手招きをしてくれる。特に急ぐ理由もないし珍しい本が手に入るなら願ったりかなったりだ。行為に甘えることにした。
「奥へ」
レジ横の机に案内された。作業用の長机だ。丸椅子があるので腰かけるとお茶を出してくれた。
「お茶です」
「どうも」
室内は屋根にも届くような本棚がいくつも経っていた。紫外線や日光避けるためなのか店内は薄暗い。夕暮れも相まって相当暗かった。あまりに暗いと思ったのか、カウンターにある簡易スタンドの電気をつけてくれる。
「あまり暗いと不便でしょうから。特別に部屋の電気を少し付けますね」
壁につけられたスイッチを押すと、部屋にライトの光がともる。明らかになった店内にあったのは本だけでなかった。何枚もの鉄道写真が額縁に入れられて飾ってあった。国鉄時代の特急列車から最近の鉄道まで。彼の趣味か父親の趣味なのか。全て夜行列車であるところを見ると、取る対象を絞って入るらしい。
「写真がいっぱいあるんですね」
「ほとんど自前です。流石にこれらは売りものじゃないんであげられないけども」
湯飲みの中に入ったお茶を飲みながら答える。
「名乗ってなかったな。僕のはグラウィス」
横文字ということは純粋な日本人ではないのかもしれない。
「アノ店長さんとかはどうしたんですか」
「僕が店長です。はいこれが名刺」
引き出しの中から名刺を取り出した。そこには古書店店長と書かれていた。
「ご丁寧にどうも」
情報が追い付かない。若く見えるといっても限度がある。どういったって小学生としか思えない人物に店が切り盛りできるとは到底思えなかったのだ。こちらの疑問を向こうも悟ったらしく、若き店主は口を開いた。
「お客さんの疑問はもっともだなあ。その答えは簡単。この店が普通ではなくて僕も普通の人毛はないから」
「ここは普通の本屋じゃないのか」
「うん」
あっさりと肯定してしまった。
「本屋は表の顔、実際は対価とともに願いをかなえる商売屋ってところ」
願い、願いと来たか。怪しいが何故か店の外に飛び出す気にならなかった。出ようと思えばいくらでも。だがどうしてなのか。話を聞いてみてみたいとすら思ってしまう。
まさか。お茶に何か。
「お茶には何も混ぜてないよ。話を聞いてみようと思ったのはお客さんの真意」
湯飲みを除いていたことがばれた。だが話に興味がわいたのも事実。
「願いっていうのは何でも叶えてくれるのか」
「その対価に見合ったものさえ出してくれればね。なくしたものを探してほしいとか好きな人に会いたいとか。不可能なんてものはないよ」
いわゆる悪魔の契約っていうのはこういうことを言うに違いない。願いをかなえるために要求してくるもの次第で結果も変わる。
「今まで色々な願いがあったな。守秘義務だから何も話せないけど」
荒唐無稽な商売に、守秘義務という以上、なにも明かせるものがない。
「それって人の命でも?」
「できるよ。命を代償に出すってことは、結構いろいろなことができるかな」
一瞬口を開いてしまった。話すべきではなかったのだろうか。命を使った取引なんてそもそも倫理的な問題に接触する。
「かなえてほしい願いがあるのかな。元気がないようだけど、元気が欲しいの」
「別に、仕事で疲れてるだけだから。元気くらいどうにか」
仕事で疲れてるのは事実だった。内蔵の消化不良がひどい。昨日も吐いた。
「ふーん?」
逃げきれない。願いというか思っていることはある。それも彼ならどうにかできてしまうだろうということも。だがそれは。気持ちが揺れる。ここで断って帰ることもありだ。しかし出てしまえばこの店にはもう戻ってこれない気がする。
「興味がわいたな。お客さんのことが知りたいから色々聞くね。名前はなんていうの。名字だけでいいよ」
「長野」
「じゃあ長野ちゃんって呼ぶね」
軽いノリで話が進んでいく。いや圧迫されるか人格を否定されるようなことすら言われないだけましだろう。どちらも経験したがいいものじゃない。複雑な感情を呼び起こされる分始末が悪い。黙って逃げられないしどうすればいいのか分からない。
「長野ちゃんはさ、不満とかあるでしょ」
「さあどうかな」
「じゃあ殺したいくらい憎んでいる人は」
可愛らしい顔をしているが質問の内容は全然かわいくない。
「聞いてる内容が悪化してるよ」
何が知りたいのか。
「さっきから物騒なことばっかりだけど、何が知りたいのさ」
「長野ちゃんの願いをかなえてあげようかって話だよ」
「望って……」
さっき彼が言ったように望みがあるかといった時にないと答えた。それは本当だろうか。自分自身の頃にさえ嘘をついていないか。倫理観を縦にして本心から眼をそむけて生きて悩みのないふりをして。
「仕事に対していい印象がモテないってことはある」
オブラートに包んだ言い方をする。それが向こうがどう思うかは自由だ。
「それは、嫌いな人がいるから?」
「そうだね」
頭になんとなくだが思い浮かぶ顔はいる。あくまでうすぼんやりと心の中で誤魔化して過ごす。
「そんなこと思わなくていい世界があったらいいとは思わない?」
「あればね」
そんなものあるがずがない、都合のいいものなんて。疑念を抱いていると手を出してきた。何の合図なのやら
「お代はもう払ったが」
「いいからおいて」
渋々右手を出して彼の手の上に置いた。指先が触れた瞬間、目の前の景色が一変した。それまでいた本屋の中ではない。真っ暗な世界。星空の明るさがきらめく。高原ともいうべき月が空を支配する。
「なんだこれ」
「何って長野ちゃんの臨んだ世界」
何処からとも書く声が聞こえる。こんな無機質な世界が自分の臨んだ世界だというのか。太陽の光が失われた夜の世界。支配者として悠然と存在を示すのは真っ白な月。今となってはその白さすら不気味だ。
「長野ちゃんの深層心理ではさ、つまり朝のこないせかい。太陽の登らない場所さ」
「そんなはずない。だってオレは」
反論しようとしたが言葉が継げない。そんなはずはない。否定しようとするができない。一体どうして。
「昼の世界を望んでいるっていいたいんだよね。でもそれは違うんだ」
「何が違うっていうんだ」
どこからともなく、彼が歩いて生きた。グラウィスの顔は月の光に照らされ美しく映っていた。金色の瞳がここでも輝く。
「長野ちゃんは、思ってことがあるでしょ。朝なんて来なければいいって。今この時間が永遠に続けばいいって」
「っ!」
図星だった。否定する余地がない。寝るときに思っていたことだった。家に帰ってきてから練るまでの数時間だけが落ち着いていられる。だがそれはある感情と紙一重にかんじているもの。恐怖、これに尽きるものだった。日中の大部分を過ごすことになる
「思い当たることがあるみたい」
「……」
もはや反論する余地はなかった。昼の世界に対して恐れを抱いていることが多いのは事実だったから。まさか心の底からそうなる事実を望んでいるというのはある意味では想定外だった。恐怖という感情と夜に落ち着くという感情がこうした形で結びついて発露するとは。
「……それで」
「ん」
「どうしたいんだ、こんなものをみせて」
「ああ、そのこと」
金色に輝く瞳を持った少年は言葉を切り出す。
「うーんとね、本を買ってもらったから本のお礼みたいなものだよ」
ケタケタと笑う。その笑っている姿を見ると彼は少年なのだなと実感できた。その実感と同時に、周囲の景色が変わる。そこはさっきまでいたあの古本屋だった。戻ってきたのだ。現実の世界に。窓から夕陽がさしている。
「まあ、あくまで長野ちゃんがこういう世界を望んでいるってわけで願いとはまた違うんだろうね。強い感情の動きがまだ見えてないから」
また聞きなれない単語の使い方をする。願いとか望みとか本当に叶えてくれるというが怪しい。どういう形で叶えてくれるというのだろう。まさか本当に人を殺すつもりではあるまいか。
「じゃあ今日は店じまいなのでこれまでです」
店の外へ看板をしまいに出ていく。夕日のせいで気づかなかったが普通に考えればもうそろそろ店も閉まってもおかしくはない時間だった。しかもここは人通りが少ないしもっと暗く成れば来る客もいなくなる。買った本を鞄にしまって本屋を後にする。
「また来てね。長野ちゃんが望めばまたこの店に来ることができるから」
その言葉の意味を実感することになるのは、そこまで遠くないミライの話だったのだが彼はこの時で走る由もない。
※
「……」
朝が来た。毎日こんなに不愉快な感情を持たないといけないと思うとうんざりしてきた。
仕事の時間が長いのに、寝ている時間はなぜ一瞬で終ってしまうのだろう。さっぱり分からない。感覚か何かのバグが発生しているんじゃないかこれは。横になって目をつぶっている漆黒の空間が心地いい。昨日の本屋で話していた出来事が思い出されてきた。彼の言っていることは、そんなに間違っていなかったのかもしれない。闇の中に包まれた世界を深層心理では望んでいたというはなし。こうやって朝の光を見ていると、なぜか体調が悪くなってくる気がするし。生命の源だなんていう人もいるのだろうがそれこそ個人差があるものだ。とりあえず着替えて会社に向かうことにした。休むという選択肢は取れない。
何故なら目をつけられているから。もう一人同じ現場で働くメンバーがいるがこちらは兵器だった。たまに寝不足という理由で休んでいた。5年もいるから免除されている部分もあるのかもしれない。チラにしろ気分のいい話ではない。
「おはようございます」
「……」
上司である、中田リーダーに挨拶をする。年齢はしらない。性別が女性であること、結婚しているらしいことだけ知っている。案の定返事が返ってこない。心臓の奥を握りつぶされるような圧迫感を感じる。どうにかして耐えてから次席へと座る。その間他の社員の人にも挨拶をするが、先ほどと違ってにこやかに返してもらった。
仕事を始める。難しいものはないから淡々とこなしていけばいいだけなのだ。以前から着手している書類の整理を次々とこなしていく。これだけで終ればいいのだが、世の中そう甘くはない。
「長野くん」
背筋が凍るような恐怖に襲われる。中田リーダーだった。正面に座っていて立ち上がった自伝で嫌な予感はしていた。
「は、はい」
背筋をイヤな汗が走る。今すぐこの場から逃げ出したい、いったい何をしたというのだろう。
「共有サーバーにおいてあるファイルなんだけど、なにこれ」
言われたファイルを開くように指示され、展開する。今作成している機能の結合テスト実施ケース数を算出するためのものだった。だが問題は。
「書いてある内容が全部間違ってるんだけど」
淡々と事実を告げる。声を聴くだけで胃の底が痛くなってきた。
「え、あいやその私はこれ触ってないんですけど……」
身に覚えのないことだ。そもそもこのファイルがあること自体はしっていたが、触ったことなど一回もない。
「そうやって嘘つくのやめてもらっていいですか」
「いや嘘をついたつもりは」
「キミ前にも嘘つきましたよね。研修の時」
研修としてシステムを触った。その時、うまくシステムを使いこなせず作られるファイルが作られていると思い込んで、できたといってしまったことがあった。打がよく確認をすればそうなっておらず、何故嘘をついたのかと問い詰められたことがある。
「じゃあ誰がやったっていうんですか」
「あ、それはその……」
知らない、誰がやったかなんて分からないしそもそも知っているはずがない。
「何でもいいから君が直しておいて」
余計な仕事が増えた。ついていないと思った。見たところ結構な数がある。これは午前中の仕事は全部潰れると見たほうがいいかもしれない。まったくもってついていない。渋々だが新しく舞い込んできた作業に着手することにした。大体1時間くらいたったんだろうか。いつものことだがほぼ談笑がないのでフロアはシーンとしている。
「ほら見てよこれ」
「すごいですね」
通りかかったら何かしゃべっている集団がいる。首から掛けてあるストラップの色で本社側のスタッフとしてみていいだろう。こちら側の協力会社のスタッフと本社側のスタッフ徒ではいろいろと待遇で差がある。分かりやすいもので言うと携帯電話の持ち込みの有無だったりする。なんでも緊急の連絡が必要があるので使えるようにしてあるらしい。だがどう見てもそは思えない。
「さっき手に入れたんだよね」
「いいなーオレも欲しいなあ。そのキャラ」
携帯ゲームの話らしい。というか職務中にゲームをするというのは動なのだろう。携帯電話の持ち込みが許されているといってもこんなもののためではないはずだ。しかし誰もそれをとがめるものなどいない。というかたかだか協力会社の一社員にそんな権限は存在していない。言おうものならどういうことが起こるか。契約解除されて厄介な事態になること間違いなしだった。
そしてそれを上司が注意する様子もない。全くいい仕事だ。この程度だから。席に戻ってから黙々と作業をしているうちに、昼休みのチャイムが鳴った。まだ仕事は半分しか終わっていない。こんな状況では食欲もわかないので、1時間すべてを仮眠に費やしたところで、昼休みに終わった。
また仕事を再開したところで、周りの動きがあわただしくなってきた。仕事が増える気がする。勘弁してもらえないだろうか。
「長野君これやっておいてもらっていいですか」
案の定仕事が増えた。黙ってバインダーに挟まっている書類のデータを登録していく。何ページにもわたっていることから、作業量がかなり多い。カンタンな仕事でも量が増えるとくたびれてくる。しかし、それにしてもだ。居心地の悪い現場だ。どうにかならないのだろうか。変えるには結局自分次第だ。しかしどうするべきかと悩んでいると袖口から何かが落ちた。拾って確認すると昨日もらった名刺だった。
「グラウィス、か」
彼は望みをかなえてくれるといった。たかだか本屋にたまたま訪れた初対面の男に対してである。それがよからぬことでも代償次第ではみたいなことも言っていた。大証次第といっていたが、それは何らかの業務の一環なのかもしれない。もし本当なら……。辞めようと思う。黙々と作業をしようとしていた時だった。
「長野君」
またリーダーに話しかけられた。立ち上がって、こちらに歩き出した時点で、予測しておくべきだった。一体今度は何だろう。特にしくじったことはしていないはずなのだが。
「姿勢が悪いと思うんですが、それメガネの度はあっているんですか。買い替えてもらえませんかね。それと派手な色はやめてもらっていいですか。目立つと困るんですよ」
メガネの色まで指定されてしまった。これはそんなに派手な色なのだろうか。
「あ、すいません」
「すいませんじゃないんですけど」
謝って場を収めようとしたがダメだった。机をわざと音が出るように思いっきり叩かれる。だからといって大声を出すわけじゃない。だいぶ状況が悪い。胃の底がまた痛くなってきた。吐き気がひどい。
「そもそも、あ ってなんですか」
「いや、その」
また机が思いっきり叩かれる。さっきから指でたたかれているから嫌な予感はしていた。
「いつも言いますよね。クセなのかもしれないんですけどやめてもらえませんかね。不快なんですよ」
低く威圧するように注意される。
「な、直します」
「気を付けてください」
怒りが収まったらしい。今度メガネを買いに行く必要があるが出費が増えた。とりあえず仕事に戻ろうとしたところ。
「ちょっといい?」
別の人に話しかけられた。今度は高梨さんだった。この人もリーダー職に就いている人だがあまり接点はない。この人も結構怖い。一体なんだろう。
と思っていたらいきなり、手を掴まれた。
「長野君、爪長くない?そういうところちゃんとしておかないから、中田さんに叱られるんだよ。分かってるの?」
「一応昨日切ったつもりなんですけど……」
寝る前に爪が伸びたような気がして切ってはおいた。
「いやその程度じゃ切ったなんて言わないよ。だから作業が遅いんじゃないの?」
「すいませんでした」
「キミ、いくつだっけ。もう新人じゃないんだよ。今井さんは仕事できるのに何で君はこうなのかね。本当にダメだなあ」
こちらもまた謝ってことを収めようとする。またきつく絞られた。というか二人とも人に対して扱いが露骨に違う、高梨さんについていえば、一緒に働く今井さんという女性を気に掛けているつもりなのか、よく飲み会の席で話かえているのを見た。というか今井さん以外と話しているのを見たことがない。積極的に行くわけではない、多少ミスをしても今井さんには二人とも甘い。どうこう言ったって仕方がないんだが、気持ちのいいものではなかった。高梨さんは今井さんに笑顔で話しかけている。今井さんも割とすぐ席からいなくなってしまうんだが。そして爪で言うと実は、今井さんのほうが派手だ。極彩色のネイルをしていてものすごい長い。話し終わったらすぐに携帯電話を見ながら立ち上がった。この後は多分30分くらいは帰ってこない。
必死に感情をコントロールしようとして唇をかむ。悲しいとかつらいとかいう感情を押し込めなければ。涙がこぼれそうだ。道を間違えた気分だ。というか
―消えちゃえばいいのに。
負の感情の発露だった。そもそもここに来るなんてことがイヤだなと思う。もし本当に願いが叶うならば、周囲の人々が破滅すればいいのに。自分の命を引き換えにしたってかまわない。