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第3話 アン・ドレ・アル

今日は学期最初、いわば2年生となって初日ということもあり、授業はなく昼には終了した。

これで無事解放されると安堵した俺であったが現実はそんなに甘くなかった。


「おい!編入生!朝の続きちゃんと覚えてんだろうな?」


意気揚々とアン・ドレ・アル男三人衆の1人、アンが早速声を掛けてきた。

俺がお前らの名前知ったの絡まれた後だからな?


「で?何をすればアンタは満足なの?」


面倒になってきたので投げやりに質問を投げ返す。

こちらは転校初日で心身ともにお疲れなのだ。


「1度で良い。手合わせを願いたい」

「はぁ。あのアイアンソード使っていいなら・・・」

「了解した。たかがアイアンソード、そんなものでよければいくらでも構わん」

「じゃあ昼食後に。目立ちたくないからアンドレアル以外呼ぶなよ」

「「「一括りにしないでもらいたい」」」

「・・・ごめん」


こうして手合わせが決まった。場所は普段あまり使われない学園の隅の稽古場で人はまず近寄ることはないらしい。

アイアンソードの使用許可を提案したのは剣のおかげで強いということを知らしめるためである。

魔法を使えば余程の相手でなければ負けないだろう。が、ここは騎士の学園。

魔法を使用して勝ったところで後でなんと難癖をつけられるかわかったものじゃない。



    ☆



昼食を取り、アイアンソードを腹ごなしがてらに取りに帰る。

食べてすぐに激しい運動をすると吐くからね。

帝都ガーディス学院は通学が困難なものは寮に入ることができ、実家から遠い俺は寮生となった。

共同生活など勘弁こうむりたいが長距離を移動するのはもっと勘弁である。

正直、本気でワープ魔法を研究しようかと考えている。


そんなことは置いておいて手合わせの時間となった。

周りには話を聞いていたのか2、3名ほど見学者がいる。変な噂だけはやめてくれよ・・・と願いつつ


「よくぞ臆せずやって来たな編入生!」

「あ、はい・・・じゃあやりますか」

「なんかテンション低くてやりずらいな編入生。魔法学院の人は皆そんな感じが普通なのか?」

「疲れてるんで。まぁ割とみんなジメジメしてますね」


酷いレッテルを魔法学院の人達に貼ってしまったが気にしないでおこう。

お互いに剣を構える。ちなみにアンの方は木刀を構えている、一応こちらを怪我させまいと思いやってくれてるらしい。


「始め!」


ドレの合図と共に手合わせが始まったーーーーーー


と同時に勝負は決した。


法外なバフが掛かった装備をコチラはしているのだ。

アンが振り上げようとした木刀をネギのようにみじん切りにした。


木刀が豆腐のようにサクサクと切れるのはスキル<<万物切断>>のおかげである。このスキルがあれば木刀だろうが強靭な竜の皮膚だろうがみじん切りで鍋の具材に早変わりなのだ。竜の皮膚の硬さは文献に乗ってたのを参考値としてるから実際斬れるかは知らない。

そしてこの一瞬の間に俺が動けたのもスキル<<俊敏性上昇+++++>>と<<思考加速>>のチカラである。止まった時の世界で一人動いている感覚で、華麗に木刀を斬り捨てた。



一瞬の出来事でアン・ドレ・アル達は声も上げれないようで。

静まり返った稽古場にはバラバラになった木刀が地面に落ちる音だけが響く。


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


アン・ドレ・アルが互いに顔を見合わせ出た言葉が


「「「意味が分からない」」」


うん。そうだろう、そうだろう。魔法学院の転入生に勝負を申し込んだら木刀がみじん切りになってるんだからな。俺も同じ立場なら似たような感想になるだろう。


「ちょっと待て、編入生・・・いやエルド君!何をしたんだい!?」

「この拾ったアイアンソードでエイエイッて・・・」

「その平凡なアイアンソードで私に察しすらさせず手に持った木刀だけを斬ったのか・・・?」

「いや、だから平凡じゃないアイアンソー・・・」

「ちょっとその剣を見せてもらえるかい?」


名前を呼んでもらえてちょっと嬉しかったが人の話聞かないなコイツ。


アン・ドレ・アルの三人にアイアンソードを手渡して騎士の卵たちによる検証が始まった。


次の話はついにメインヒロイン登場です。

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