48.三者面談
48話目です。
「…という訳で、マヴィムがランガ様とお話ししたいそうでしゅ。」
ある日の午後、マヴィムとロイカは診療所に来ていた。マヴィムがどうしてもランガと話したいとロイカに頼み込んで診療所に付いてきたのだ。
「お…お初にお目にかかりますっ、マヴィムと申します。」
少し緊張気味のマヴィムだ。因みに今日はランガに会う為に、マヴィムとその友人に頼み込んで嘘の予定をミンティーに話してきた。
「はじめまして、私がランガだ。なるほどね…確かに私も話したいな。精霊の世界は詳しくは知らない。…ところで、あのミンティーは来ていないんだな?」
ロイカと再会した時に言葉を数回交わした緑髪の風の精霊が見当たらないと口にしつつ、診療所の応接間の椅子に腰掛けて、ランガはロイカをじっと見つめた。
「話したく無いなら話さないでいい…って言われたんでしゅ。今はそれに甘えようと思いましゅ。」
「何故だ?マヴィムには話すんだろう?」
それならミンティーに話しても一緒では無いか。とランガが眉を潜めて言ったが、ロイカは首を振る。
「とりあえず話すのはマヴィム一人だけで大丈夫でしゅよ。隠居もしていましゅし迷惑ばかりかけられましぇん。…困った事態になったらミンティー姐さんにも話ましゅが。」
「…はぁ、風の精霊で春一番役を任されるような風の使い手。であるのに隠居暮らしなぁ…。なぁ…ちょっといいか、ミンティーとやらには二つ名があるんじゃないか?」
「知らないでしゅよ。」
ロイカははてと首を捻った…そんな二つ名の話は聞いた事が無い。けれど足を組んで頬杖をついたランガの様子に、んん?とロイカは思った。
「ミンティー姐さんをしってるんでしゅか?」
「知らない…と言ったら嘘になるな。隠居する前は結構有名だったからなぁ、少し前まで戦乱の世だったんだ。」
まぁそれはさておき、まず風の精霊について知っておきたい。ランガはそう言った。
「…ランガ様は神でしゅよね?風の精霊の事について」
そっから先はランガの言葉に遮られた。
「知らないな。というか些細な事過ぎて知ろうともせず、気にも留めなかった。故に知らないって事さ。」
神とはそういうものだ。とランガは言う。
「さてマヴィム、話して貰おうか。」
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